ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Three Musketeers (14)

2008-02-27 23:58:50 | 読書
バッキンガム公ことジョージ・ヴィリエーズジョン・フェルトンは実在の人物で,これから起きる出来事は,史実をアレンジしたものです。実在のバッキンガム公も,ハンサムで華やかな人物で,政治の面ではちょっとイマイチだったようですね。実際のジョン・フェルトンは,公の無謀な計画でラ・ロシェルで怪我をした事や,うまく出世できなかった事を恨みに思っていたようです。

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ミレディの怪我は(やっぱり)大したことなく、ウィンター卿はフェルトンをミレディから遠ざけ、彼女の出発を早めます。ただし、彼は1つ重大な過ちを犯しました。また、天候も味方になってくれないんですね。その夜は嵐でした。任務失敗かと焦っているミレディのもとへ、何と、窓からフェルトン! 彼は彼女を背負って高い窓から脱出。彼はまたまたご都合の良い事(笑)に海軍の男で、女を背負ってロープで降りるなんてお茶の子さいさい、なんですね。

そして、待たせてあったボートで、運命のポーツマスへ。フェルトンは何とウィンター卿の命令で、ミレディの旅券を、バッキンガム公の所へ取りに行く事になっていたんですね~! で、10時に出航して一緒にフランスへ行く事を約束して、陸に上がります。

フェルトンが海軍本部に到着すると、もう1人、バッキンガム公に拝謁を希望するかなり泥だらけの使者がいました。ただし彼が何者であるかは、公に個人的に告げると一点張り。執事のパトリックは、馴染みのウィンター卿の遣いと称するフェルトンを先に通します。

フェルトンは、バッキンガム公が出国命令を出そうとしているその女性を知っていると確認すると、憐れみの心を示せ、と、迫ります。ただただ呆れる公。しかしミレディの作り話を信じるフェルトンは無礼千万。ついに公にナイフを! その時、パトリックが先程の使者はフランスからです!と告げます。バッキンガム公は、最期の力を振り絞って愛しいフランス王妃の言葉を確認。逃げようとするフェルトンを取り押さえたのは、ミレディがいなくなった事に気付き、馬を飛ばして来たウィンター卿でした。フェルトンは、まだ9時にもならないのに勝手に去って行くミレディの船を見て、ようやく騙されたと知り、ウィンター卿は復讐を誓います。

ここは、本の中で唯一?シリアスで悲しいシーンですね。せっかく、ダルタニャンが不名誉から守った異国の高貴な人が。。ダルタニャンが知ったら何て言うでしょうねえ。。

一方、フランスでは、王様が退屈のあまり、銃士隊を引き連れて、パリに一旦帰還する事に。ボナシュー夫人を救出するチャンスを得たダルタニャンら四銃士は、大張り切りです。早速,その修道院に向かう時,ダルタニャンは例のアイツ(笑)=ローシュフォール伯を発見。彼の落としたメモを拾います。そのメモには,忘れもしない(アトス)ミレディの筆跡で,どっかの田舎町?の名前が。。


Run!Run!Run!