ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Odyssey読書 : 10 Circe (1)

2005-04-26 23:34:11 | BookClub
Odysseus達は,次は東風の神Aeolusの家で世話になります。AeolusはOdysseusに,「荒々しい風を封じ込めた」皮のバッグをプレゼントして,彼らに家に帰れるよう西の方向へ風を送ってくれます。

彼らは9日の航海ののち,Ithacaが見える所まで辿り着きました。ところが,ここでOdysseusが疲れて居眠りをしている時に,彼の部下の1人が,Aeolusのプレゼントの皮のバッグを開けてしまいます。その瞬間,バッグを開けた部下は海に投げ込まれ,嵐が起こり,彼らはAeolusの島まで引き戻されてしまいます。

Odysseusを見たAeolusは,彼らが神々に祝福されてない,と怒り,今度は島から追い出します。仕方なく再出発したOdysseus達は,6日後に,Laestrygonianという種族が住む,Telepylusという所に到着しました。

その時,他の船は湾の奥深くまで入りましたが,Odysseus自身が乗った船は入り口に停泊しました。Odysseusは斥候を送って,そこの住人達について調べさせます。彼の遣いは,Antiphatesというこの地のリーダーの娘に会い,案内してもらいます。ところが,実はLaestrygonianというのは,人食い巨人族でした。Antiphatesは,遣いの1人をあっという間に食べてしまいます。生き残った遣いは慌てて船に戻ります。するとあちこちから船が攻撃され,湾の奥に停泊していた船は,全滅させられてしまいました。

Odysseusの船だけがかろうじて脱出に成功しました。彼と仲間は,自分達の幸運を喜んだものの,他の仲間の事を思って悲しみに沈みました。

次に彼らは,恐ろしいAeetesを兄弟に持つ,魔女Circeの島に辿り着きます。
全ての神に見放されたようなOdysseusの一行にも,ちょっとした恵みを与えてくれた神がいました。Odysseusは,停泊地の近くで,大きな角を持つ牡鹿を捕らえ,船に持ち帰って,仲間と一緒に,その肉とワインを楽しみました。


OOP CD : Chapter 25: The Beetle at the Bay (3)

2005-04-25 23:17:58 | ハリポタ5巻
***5巻既読前提です。***
チョウは,ハリーがロンやハーマイオニーとだったらセドリックやヴォルデモート等の話をすると聞いて,キレてしまいますね。彼女は,男の子と女の子が付き合う=何でも話せるお友達になる,と考えているのかな? いや,これは,とても正しい考え方だと思いますよ。

でも,女の子と付き合うのが初めてのハリーは,付き合うというのがどういう事なのか,まだ彼なりの方針が固まってなかったんでよすね。

残念でした。(笑)
この章をもう1回読んで,チョウというのは決してローリングさんがバカにしているのでなくて,それなりに正しい考え方をする女の子として描かれているんだなとわかって,ほっとしました。

さて,1人で三本の箒に行ったハリー,ハグリッドに会います。ハグリッドは「精神的には元気そうですが,肉体的にはボロボロ」。ますます怪我がひどくなったようですが,その怪我の原因を隠しています。ハリーは,「ハグリッドは(また)不幸に違いない。」と思い込みます。

でも,ハグリッドは3巻4巻でも「不幸」になっていますが,その時は,精神的なダメージを受けてましたね。今回は,何かちょっと違いますね。ハグリッドはマダム・マキシームの一件以来,体だけでなく,心も大きく成長しているんですが。。。

そこへ,問題の(笑)ハーマイオニーがやってきます。彼女は,とっても"unlikely"な人達と一緒でした。ルーナ・ラブグッドにリータ・スキーター。(カタカナでわかるでしょうか,並べるとなんだか妙に心地よく聞こえるんですけど(爆))

ハリーに,チョウと一緒じゃなかったの?と聞くハーマイオニーに,スキャンダル記者の本能が反応してしまうリータですが,彼女の外見は4巻の時と変わってます。髪型がだらしなくボサボサで眼鏡の淵の宝石が抜け落ちている,と。(あれ?お金はなくても髪型位は整えられると思いますが?→ハーマイオニーがクリスマス・ダンスパーティーの時に使っていたような類のローションでも使っていたのでしょうか?)どうも,日刊予言者新聞から干されてしまった様子。

ハーマイオニーとリータの会話はとても敵意に満ちていますが,何故か私には,この2人,結構いいコンビだなあと思えてしまいます。多分お母さんより年上の女性に向かってどえらい生意気な口を利くミス・パーフェクト。このシーン,是非エマ・ワトソンとミランダ・リチャードソンで観たいですね。今から楽しみです。

さて,ハーマイオニーは,リータに,ハリーがヴォルデモートの復活を見た話を記事にして欲しいと打ち明けます。ハーマイオニーがヴォルデモートの名を口にしたもんだから,リータは仰天(笑)。でも日刊予言者新聞は今更載せないよ,と毒気付くリータに,今度はルーナが,うちのお父さんは大事な記事を扱うの,ハリーの記事なら喜んで扱ってくれるわ,と,割り込みます。

その雑誌の名前が「Quibbler」と聞くと,思いっきりバカにするリータですが,う~ん,この反応の仕方,この巻の最初の方でのハーマイオニーの反応と似てるわ。しかし,ハーマイオニーの策略には乗り気。そうそう,こういう所が,「この2人は意外とウマが合う」と思った所以です。

それにしてもこの巻でのハーマイオニーの策略はスゴイですよね。DAと言い,Quibblerと言い。

ルーナのお父さんは,原稿料は払えないけど,書いた人は「名誉」を得る事ができる,と,言います。高級スキャンダル記者,リータ・スキーターは,その話に乗る事にしました。


Chapter XIV : Return to Hobbiton (3)

2005-04-25 23:06:56 | Tolkien・HoME
私はあまり真面目な原作読者とは言えないので,正式版との細かい違いを正確に指摘できないのですが,それでも(誰が見ても)この版と正式版とで,はっきりと違うのは,ビルボがお誕生日パーティで消えた後,ガンダルフと会うのは,「袋小路屋敷を出てから,お山(the Hill)の下」,しかも「ゲートがある」んですよ。(だから結構袋小路屋敷から離れている事に注目)

ただ,そこでの会話の内容は,正式版に少しずつ近づいていると思います。ビルボがここで,指輪を所有し続ける事は,引き伸ばされるような感じ,"I feel all thin - sort of stretched",を説明するのに,"like string that won't quite go round a parcel""butter that is scraped over too much bread"についてですが,正式版と比べてみよう―正式版では,"string~"の方がなくなっています。(どうも見覚えのないフレーズだと思ったんですよね。よかった,記憶が正しくて。)

そして,自分は捨てる事はできない,でも欲しくない,‥というくだりに続きます。

‥おっと,また正式版と明らかに違う箇所発見。
ビルボは,指輪とその他書類を封筒に入れて,Lofer(袋小路屋敷に残したドワーフ)に渡した,と言います。するとガンダルフは,いつものように鍵はかけないで来たんじゃろな?と尋ねます。(ガンダルフは,ビンゴ以外の誰かが,指輪を見つける事を警戒してます)2人は,ビンゴが誰より先に,パーティをこっそり抜けて,袋小路屋敷に入ってくれる事を祈ってます。

でも,ビルボは,ビンゴは自分が指輪を持っている事を知っている,うすいす感じているだろうから(詳しい事は知らないだろうけど)きっとわかってくれるだろうと,期待してます。彼は私の跡取りだし。。

ガンダルフが,「彼は寂しがるじゃろ?」と言うとビルボは,確かに彼は寂しがるだろう,―盛大な葬式をやらしてあげられないのが残念だ,トゥック翁の時に皆が楽しんだような‥‥

おいおい,ビルボ‥‥

そしてビルボは"The Roads goes ever on and on ...",の一節を歌うと,ガンダルフにさよならをして,ドワーフ達と一緒にゲートを後にします。ガンダルフは少しそこにいて,その後慌てて,お山を登ります。

ガンダルフが,ビルボがまた指輪をポケットに持っていると指摘するのは,あまりにも有名なシーンですが,この時はまだ,思い付いてなかったんですね。‥ていうか,指輪が持ち主に与える影響についての説明が,ま~だまだ,正式版には全然程遠いよと,クリストファーさんは言ってます。

敵鏡

2005-04-24 13:16:42 | ハリポタ4巻
(Foe-Glassって敵鏡なんですね。。)

4巻でムーディ先生が持っていた敵鏡とは,敵を写す鏡,なのだそうですが,私は今までその性能を疑っていたので,深く考えた事はありませんでした。しかし,よく考えてみると,実は,結構いろいろあるんですよ。という事で,まとめてみました。

  1. 20章で,第1タスクの前にハリーがムーディ先生の部屋を訪れた時,部屋にいたのはハリー自身とムーディ(もちろん偽者)。この時は何も写っていませんでした。
  2. 35章,第3タスクの後,ハリーが偽ムーディに捕まった時,ダンブルドア先生と,マクゴナゴル先生と,スネイプ先生と,3人が写っています。
  3. その,3人が部屋に入った直後,スネイプ先生が自分自身の顔を見る,という記述があります。


で,これから,すご~くややっこしいんですけど,これはとても気をつけて見なくてはなりませんぞ。(笑)

まず,1から3は,全てハリーの目に映った敵鏡の風景,という事に気をつけなくてはいけません。だから,3でスネイプ先生が本当に自分自身の顔を見ているかどうかはわからないんですよね。

ここで気になるのは,敵鏡に写るのは,「見ている人の敵」なんでしょうか,それとも「持ち主の敵」なんでしょうか? 2を見た感じでは,どうやら持ち主,つまり,偽ムーディの敵を写しているように見えます。(もしそうならば3でスネイプ先生は自分の顔を見たかも)

この観点で2を見ると,スネイプ先生は,確かに偽ムーディの敵なんですね。あ~そう,それは,ダンブルドア先生と,マクゴナゴル先生と,スネイプ先生は同じサイドにいるという事,めでたしめでたし!‥

‥‥だから,気をつけましょうって。(笑)

偽ムーディにとっては,ダンブルドアサイドは(特にこの時点では明らかに)敵,ですが,思い出して下さい。彼にとって,他の死喰い人も敵なんですよ。だから,ここでスネイプ先生が見えていたって,彼がダンブルドアサイドという証拠にはならないんですよね。

で,1なんですが,これはどう解釈したらいいのでしょう? 「持ち主の敵」が見えるのであれば,何故ハリーが写ってないのか,そして,偽ムーディにとっては本物のムーディも敵,と思われますが,それなら何故写ってないんでしょう?

‥とここで,「持ち主」とは偽ムーディなのか,本物のムーディなのか。これもまたややっこしい。まさか,この時,敵鏡自身が偽ムーディ=本物と信じていて,それでハリーもムーディも写さなかったんだ,とは,言いますまいな。(笑)

私にとって1番納得の行く説明は,実は心の奥底では,本物の死喰い人になり切れなかった,と言うか,自分でハリーを殺すとは思ってなかったクラウチ Jr.の心の迷いを写していたんだ?という事にしたいんですが,

クラウチ Jr.→死喰い人→ヴォルデモートサイド→ハリーの敵

という図式でしか見てはいけないのだとすると,やっぱ上の,敵鏡さんがまだ慣れてなかったのよね説が有力になっちゃうんですけど。(笑)


本日の災難

2005-04-23 20:54:32 | 雑談
今日は,パソコンぶっ壊れたかと思いました。
朝の10時台だったと思います。突然,ハードディスクが「ウィ~~ン」と元気よく回り出し,タスクマネージャを見ると負荷が100%。

私は職業柄,パソコンのそんな症状は見慣れていましたので,‥

‥すぐに再起動しましたが,ハードディスクの勢いは収まらず,ログオンしても何もできません。電源を切ろうかと思いましたが,いつまで経っても「終了オプション」が表示されず。ネットワークを切り,ウィルスバスターと立ち上げようとしましたが,固まりまくり。

いや~,こんな症状見た事ない,ついに,ウィルスが入ってしまったんでしょうか。。

家にもう1台あるパソコンを使って,ウィルスデータベースを探して,似たような症状のヤツの対応を試そうとしたのですが,指定されたレジストリの内容が違うので,手をつけず。それにしても,レジストリを開くのが精一杯でしたね。パラメータを指定して開こうとしても,全然開かないんですよ。

ハードディスクが動いてなさそうな時を見計らって電源スイッチを切って立ち上げたら,,ログオンは出来たようなのですが,デスクトップが出なくなってしまいました。

こりゃもうしょうがない,と,意を決して,「リカバリー」を。ドライブCが消えちゃいます,と言われましたが,


何もできませんので,


思い切ってやっちゃいました。




私は,プログラムをCドライブ,データをDドライブ,と,分けているんですよ。ホントにCドライブに大切なデータが入ってないかどうか,確信はありませんでしたが,‥特にメールは潰れるのを覚悟してましたが,ふたを開けたら,メールのプログラムはCドライブでしたが,データはDドライブにありました。という事で,奇跡的に,全てのデータは無事。

その後,ウィルスバスターから入れ直し,ファイアウォールを張ってWindowsの更新(何せ1年8ヶ月前に買ったパソコンですから,更新しないと何もできません),えっ,XPのSP2,どっから入れんのよって,もうわかんないから,「ITプロ用」exeを直接ダウンロード‥いやまあ(汗)とにかく,無事更新も終了。プログラムのインストールも7割方終了。
おかげで今日の予定はパー。修復に6時間かかりましたがこの程度の被害で済んでよかった,めでたし,めでたし。


ところが夕方になってテレビや新聞を見ると‥,ウィルス対策ソフトが原因でコンピュータに障害? ええ~~!まさか?? ウィルスバスターって言ってますよ。ウィルスバスター。

そう言われてみると,実はおかしくなる直前に,ウィルスバスターの更新が走るのを見たような気がします。(今日は立ち上げてから2回走ったので覚えてます。)

それにしても,そのせいだったとしたら‥‥,並みのウィルスなんかより,よっぽど,桁外れに強力な症状だったのですが‥‥。(汗)

しかし,今こうして投稿できるのは,何より幸せなのでした。

OOP CD : Chapter 25: The Beetle at the Bay (2)

2005-04-23 10:16:02 | ハリポタ5巻
大広間の出口で待ち合わせたハリーとチョウ,並んでいる間
occasionally catching each other's eye and grinning shiftily, but not talking to each other.
な風景を聴いてて,私はふと,某映画の某戴冠式での某カップルの風景を思い出してしまいました。いや別に,他意はないのですが(笑) たくさんの人がしら~~っと突っ立っている中で,2人で視線を交してにこにこしているという風景が,まさにそっくりかな~と。。。(でも彼らの運命は果たしてその某カップルと同じだったのかと言うと‥)

2人はしばし共通の趣味クィデッチの話題で場をつなぎますが‥。

スリザリンの女の子達にはやし立てられました。
ホグスミードで2人を歓迎したのは,アズカバンの10人の脱獄囚の写真でした。

ふぅ~~。おもわずため息ですね。思えば,クィデッチさえ,実はこの時のハリーにとっては,もう既に過去の話となりつつあったのですよね。

でも,前はシリウス1人の為にディメンターがたくさんいたのに,今回は10人も逃げているのに全然いないというのは,何かおかしいわ,というチョウの意見,君は正しい。 (あ,すみません,ついウチの上司の口癖がっ‥;)

さて,2人はホグスミードの小さなコーヒーショップにやってきましたが,ハリーはこの店の趣味に,自らこの恋をぶちこわすような妄想を抱いてしまいます。。。
Harry was reminded unpleasantly of Umbridge's office.
しかもその店は,
he saw that it was full of nothing but couples, all of them holding hands.
ここで,今週英会話で「exaggerating」というものを習ったのを思い出しました。要は,ネイティブの会話では,ここの○○は世界一おいしい!とか,今日は暑くて死んじゃうわ~というような「大袈裟な」言い方をするのが普通だとの事。

ここでハリーは,先だってのハーマイオニーとの約束,お昼に三本の箒で会うという話を切り出すのですが,‥そりゃあ,ハリー,確かに,君の責任じゃあないよ。ハーマイオニーが何の用事かちゃんと説明しなかったのは,運が悪かったかもしれない。でも,彼らのデートにとってハーマイオニーは何の障害にもならないって事を,もっとちゃんと説明できんのか?

その後の彼の態度を聴いてて,ある英単語が私の脳みそに一杯になってしまったのでした。




tactless





いや実はこれは,この巻の夏休み明けに,ハリーに声をかけたチョウにの胸にTutshill Tornadosのバッジがあるのを見て,ロンが不用意な発言をした時,ハーマイオニーが彼に言った言葉と同じですけどね(笑)

ハリー,何故彼女が,ロジャー・デイビスに誘われた事や,セドリックの事を「話さなくてはならない」のか,わからんのかい! (‥という私は,彼の言う所の,"women!"の1人か(笑))


ネタバレ専門ブログ立ち上げました

2005-04-23 00:16:16 | ハリポタ6巻
いよいよもうすぐハリポタ6巻の発売です。って,まだ3ヶ月も先(笑)
本が届いたら,もちろんさっそく読もうと思ってます。しかし,どういう形で感想日記を書こうかな,と,ずっと考えてましたが,

いろいろ考えた末,Amon Gwarethという,もう1つのブログを立ち上げることにしました。で,Amon Gwareth??? よほどのトールキン○カでなければ(笑)ご存知ないかもしれませんが,あの名犬,じゃなくて,名剣グラムドリング,オルクリスト,つらぬき丸の産地で,かつてエルロンドのひいおじいさんが王様をしていた秘密の国,ゴンドリン,が建設された高台の名前です。

ただ,特にハリポタ6巻専門というわけではなく,ネタバレと名の付く物は何でも入れる事にしましたので,ご訪問頂く際には,十分お気をつけ下さい。ハリポタ6巻カテゴリーの入り口はこちらです。今年一杯は,ハリポタ6巻の,発売前のキケンな噂や,本の内容に直接触れる話は,そちらでしようと思います。


OOP CD : Chapter 25: The Beetle at the Bay (1)

2005-04-23 00:12:52 | ハリポタ5巻
最初にこの章を読んだ時,beetleと聞いて思い出したのは当然,リータ・スキーターですが,ほんの出来心(笑)から,試しに「beetle」を辞書で引いてみると,「カブト虫」以外にも,「近視の人」という意味がある事がわかりました。さらに,英語で通常「近視」を意味する「short-sighted」には,「視野が狭い」という意味もある事を発見。

そして,at the bayの方ですが,bayという言葉には,「追い詰められた状態、窮地」という意味があります。

一般的に,この章の意味する所は,「追い詰められたリータ・スキーター」なんですが,「近視の人」つまりハリーもデート失敗?で窮地,beetle black eyesを持つハグリッドも窮地,「視野が狭い」ファッジやアンブリッジも,今までの自分達の政策を覆すような事件(アズカバンから10人脱走)が起きて窮地‥‥

さらにもう一ひねりして,「The Beetle at the Bay」というのは,リータが書く事になった記事そのもの,つまりハリー(=beetle)がヴォルデモートに追い詰められ間一髪,という話も指しているのではないでしょうか。

‥と,いろんな人の窮地の話,みたいです。


ハリーが気分悪くなった(幸せに浸るVol様を知った)翌朝,日刊予言者新聞には,アズカバンから10人の囚人が脱獄したというニュースが載ってました。ハリー達は中でもベラトリックス・レストレンジが気になります。ファッジは,シリウス・ブラックが糸を引いてると決め付けます。シリウスが史上初めてアズカバンの脱獄に成功し,今回彼らを手引きした,としてます。(あの~細かい話かもしれないですが,シリウスより前にバーティ Jr.が脱獄してるんですけど~)

そして,もう1つニュースが。魔法省,神秘部の魔法使いブロデリック・ボードさんが,悪魔の罠によって絞め殺されたそうです。悪魔の罠(Devil's Snare)。。ハリー達が1年の時フラッフィーの下で引っ掛かった植物ですね。あの時の仕掛けは,ホグワーツの先生方が賢者の石を守る為に作った物ですが,そんな危険な物を先生が学校に‥,(しかもDevil's Snareはスプラウト先生担当です) う~むさすが魔法使いの世界は違いますね。まあ,生徒が入るとは思ってなかったんでしょうが。。

ハーマイオニーは,誰かに手紙を書きます。が,ロンはこれをとても嫌がります。彼は,彼女が相変わらずビクトール・クラムに書いていると思っているんでしょうかね?(笑)

「アズカバン脱獄」に恐れをなしたか蛙お婆,Educational Decree Number 26を施行。「ホグワーツの教師は本人の専門である教科に厳密に関係する事項以外の情報を一切生徒に与えてはならない」

ハグリッドは,ハリー達に,アンブリッジの査察結果が,トレローニー先生と同様「probation」(保護観察)と告げます。

DAレッスンの方は,皆進展著しいようですが,中でもネビルが目覚しい進歩を遂げています。今や彼以上に優秀なのは,ハーマイオニーだけ,とか。

そうこうしているうちに,2月になりました。さすがの長~い5巻も,急にテンポが早まり,確実にクライマックスへ近づいてきますね。そして,ハリーは待望の?(本当に待望なのか?(笑))チョウとのデートの日=バレンタインデー=ホグスミード訪問日,を迎えます。

その日の朝,ハーマイオニーは,誰かからの手紙を受け取ります。それを読んで,彼女はハリーに,お昼に三本の箒に来るよう言います。このシーンを見て,おや?と思ったのですが,この頃は,もう3人で一緒にホグスミードに出かけるのは当たり前,ではなくなっているんですかね? ハーマイオニーはハリーの都合を聞いているし,ハリーはロンに都合を聞いているし。‥で,ロンはクィデッチの練習。


Chapter XIV : Return to Hobbiton (2)

2005-04-22 23:46:29 | Tolkien・HoME
この新しいバージョンでは,前の章(1)に書かれたように,谷間の国の人間が来るという部分はなくなったそうです。そして,ガンダルフとビルボの袋小路屋敷での会話が入ります

ここで,袋小路屋敷の庭の花々について,snapdragon,sunflowerとnasturtian(nasturtiumぽい)が赤や金色に輝いていたとあるのですが,snapdragonってどんな花なんだろう?
そして,その花々を見ながら,ビルボはガンダルフに,シャイアを去る時が来た,そして「アレ」を捨てなくてはいけない,と打ち明けます。
Why, I feel all thin - sort of stretched, if you know what I mean: like a string that won't quite go round the parcel, or - or - butter that is scraped over too much bread. And that can't be right.

ビルボは,ビンゴにとっては辛い事になるだろうが,私にはアレを捨てる事はできない,でも欲しくはない,‥と,指輪に対する思いを語ります。

この版でのお誕生日パーティの招待客は160人だったそうです。(正式版;144人)理由は,どうやら,この時のビンゴの年齢を49才と設定した?(111+49=160)らしいです。あ”! そうなんだっ! ‥今頃,正式版の「144」の意味に気が付く私‥‥!(汗) いや~,やっぱ,HoMEは読む甲斐があります;

このバージョンは間もなく書き換えられ,ビンゴは33才(成人式)という事になるんですね。(招待客は144人です,もちろん!) そして,養子になった年齢も21才と改められます。

ガンダルフとビルボの袋小路屋敷での会話は,先ほどよりちょっと拡張され‥‥


ガンダルフ,「来年の今頃も,あんたが笑っておる事を祈ってるよ」,ビルボ,「あなたも」
そして,ビルボが消える時,眼も眩むようなまぶしい光が出たそうで。。

ビンゴは誰よりも激しく打ちのめされ,おじさんの空になった席の隣にじーっと座り,全てのコメントも質問も無視。そしてこっそりパーティを抜け出します。

取り残されたホビット達は,ホストがいなくなったと騒ぎ出します。
実はビルボはスピーチの最中,ポケットの指輪をいじくり回していて,‥そしてその後彼は,二度とホビット庄に姿を現す事はなかったそうです。

彼(ビルボ)は元気よく帰ってくると,旅支度を始めました。それまで着ていた服を,古い物に取替え,ちょっと大きめの古いフード(あ,ホビットの冒険つながり!)を大事そうに取り出します。彼がお気に入りの杖を取り出すと,あちこちの部屋からドワーフが出てきます。彼らの名前は,Lofar,Nar,Anar,Hannarと言うそうです。ビルボは彼らに準備ができているかと確認すると,Lofarを残し,他の3人と一緒に,いよいよ出発。

この場面,映画ではドワーフ出てきませんけど,覚えてますよ。でも,正式版には名前までは出てなかった?

するとそこで彼はガンダルフに会います。(おっと,正式版と違うぞ)挨拶を交わした後,ビルボは,「あの"flash"には自分でもびっくりしたけど,あなたもちょっと細工したでしょ?」するとガンダルフ,「そうじゃよ。‥あんたが消えた事について,彼らにいくらかの説明を与えておいたのじゃ」

(おいおいおいおい!)

「あなたはホントにお節介ですね」と笑うビルボ。「でも,あなたのする事はいつも1番正しい。」

いや,正直言って,この章の最初は「ええ~? またホビット庄?」だったのですが,‥‥HoMEは読み甲斐がありますね!(笑)

Chapter XIV : Return to Hobbiton (1)

2005-04-21 23:38:36 | Tolkien・HoME
さて,ついに(汗)ホビット庄に戻ってまいりました。
前の章 Queries and Alternations (13) で,「もっと簡単なストーリーにしよう」という事で,さっそく始まるようですが,クリストファーさん曰く,実は"exceedingly complicated"だ,とか。。。(どうもこの家族,冗談がお好きなようですね(汗)。。)
以下は新しいアイディアのようです。


Chapter I:ビルボは111歳の誕生日に消えます。ガンダルフとビルボとの間にちょっとした会話があります。ビルボは,疲れた,引き伸ばされているような感じがする,これは捨てなくては,それにホビット庄での生活にも飽きた,どこかに行きたい。ドラゴン?それとも指輪?わからないけど,‥と言って,彼はガンダルフに,ビンゴに指輪を渡すと約束します。でも彼に追って欲しくない。。
この章の最後で,彼はゲートでガンダルフに指輪と包みを託して,消えます。

まだビンゴのまま

Chapter II:ビンゴは密かにガンダルフに会います。ガンダルフは彼にここを出発するように言います。ビンゴは,実はビルボを探したい,という事は言いませんでした。ガンダルフは指輪については話をしません。―後でビルボに会った時,もっといろいろな事がわかります。

で,ここからが,新しい下書き。ガンダルフとビルボの関係について。

ガンダルフはたまにお山に上がってきました。人々は,ガンダルフが彼を「たきつけ」たとか,いつも彼と一緒にシャイアをだらしない格好で歩き回っている,元気のよい甥っ子達(とりわけトゥック家の)にあれこれ文句を言ったとか噂してましたが,実際彼らが何をしているかよくわかっていませんでした。
時が過ぎると,だんだん,ビルボがいつまでも若い事が話題になってきました。(例の"well-preserved")やがてビルボはドロゴ・バギンスとプリムラ・ブランディバックの息子で,最も"encouraged"な若者,ビンゴを養子に取ります。

ここでついに,ビンゴ・ボルジャー=バギンス→ビンゴ・バギンス。
シャイアの人々は,ドロゴ・バギンスは,食べ過ぎで死んだとか,彼の体重のせいでボートが沈んだとか噂してます。


彼(ビンゴ)は,父の死後,おじいさん(ゴーボダック・ブランディバック)と101人の親類の大集団と一緒にバックル村の大穴(Great Hole of Bucklebury)で暮らしていましたが,ビルボの家を頻繁に訪れるようになり,27才の時,ついに養子になったのだそうです。そして,ビンゴはビルボおじさんと誕生日が一緒でした。

ビルボとビンゴは,たまにやかましいどんちゃん騒ぎをする事はありましたが,ホビット達はそういう騒ぎは気にしませんでした。ビルボはビンゴに絆されてお金をじゃんじゃん使いました。今や彼の財産は伝説。お山のトンネルの中は金や銀で一杯だと広く信じられるようになりました。ビルボは111という数字に興味を持ち,この年齢はとても変わった誕生日パーティをするには絶好の機会と考えていました。。。。

Run!Run!Run!