ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (13)

2007-03-21 12:48:03 | ハリポタ4巻
Chapter 18 : The Weighing of the Wands
ハーマイオニーは,ハリーの為にサンドイッチを取ってきてくれ,朝の散歩に。彼女は,もちろんハリーが自分でエントリーしたとは思わず,一体誰が入れたのかを心配しております。ロンに関しても,ハリーが自分でやったんじゃないとわかっているとは言いますが,いつも優秀な兄さん達の影になり,友達のハリーばかりが目立つ事に,ついにキレたんですね。ただ,彼女は,仲直りするなら本人同士でどーぞ,との事。そして彼女は,嫌がるハリーを強制説得,シリウスに手紙を書かせます。

この一連のハーちゃんの行動と言葉,偉いですね~。とても当時15才とは思えないほどしっかりしているし,さすがに11才から付き合っているだけあって,扱い方も見事です。私も専攻や職業の関係で,大学以降,友人の殆どが男性なんですが,こんな男同士のいざこざは全て「ムシ!」して参りました。(笑) ハーちゃんには頭が下がります。

その後,グリフィンドール以外の生徒達は,ハリーに冷たく当ります,ドラコにからかわれた事から喧嘩になるんですが,ハリーは定番(笑)の,顔にできものFurnunculus,ドラコは(何故か)歯を大きくするDensaugeo,一応2人の呪文は空中衝突して,それぞれゴイルとハーマイオニーに当りましたが,実は2人とも最初からゴイルとハーマイオニーを狙ってないか?(爆) しかし,これで,しばらく唯一の味方だったハーマイオニーと会えなくなります。ほんのしばらくなのですがね,初めて読んだ時には,すご~く長く感じましたよ。

ただ,怪我の功名?,お陰でハーマイオニーは,この機会に歯を人並み?(^^;)の大きさまで縮め,パーバティと並ぶ「学年一かわいい女の子」の称号をゲットするんですよね。

一方ハリーは,トーナメントの取材に来たリータ・スキーターと出会います。リータは人の名前も正確に覚えず(聞き取れず?)誰の事も悪く書く毒舌ライターです。ダンブルドア先生の事を「obsolete dingbat(時代遅れの奇人変人)」と書いたそうで,お陰さまでこの2つの単語,一緒に覚えましたよ。(爆) でもダンブルドア先生,これは結構お気に入りのようです。(笑)

自動速記羽根ペンいいなあ,欲しいなあ。ブログ用に。(爆) これって持ち主の心を表しているのでしょうか? 勝手にいろいろ書かれてイライラのハリー。。

写真の後は,久しぶりにオリバンダーさん登場。4人の杖が紹介されます。フラーはヴィーラの毛入り,セドリックは,ネビルやロン,おそらくウィーズリー家の人達,と同じくユニコーン,クラムはドラゴンの心臓の琴線入り。ローリングさんの公式ページで,ハーマイオニーの杖も心臓の琴線入りだと明かされてますね。そしてハリーはフェニックスの羽入り。ヴォルデモートの杖と同じフェニックスの物だと,ハリーはまだ誰にも言ってないんですね。(何故かヴォルデモートとの杖つながりを,ペチュニア叔母さんとの関係みたいと思っているハリー(笑))そして,何故かハリーの杖からワインの噴水を出すオリバンダーさん。。

ところで,ふと思い出したのですが,2巻で初めてフォークスに会った時,彼の尻尾の毛が随分抜け落ちていたと記憶してますが,ひょっとして,オリバンダーさんが,杖を作る為に,たくさんむしったのでしょうか?(^o^;)

6巻で誘拐されたオリバンダーさんの無事を祈ってます。彼は,脅しに屈服するタイプの人には見えませんが,‥‥服従の呪文ですよねぇ,きっと。。。。

ところで,この章の題名は,トーナメントの規則による,杖のテストの儀式の名前ですが,「weighing」は「重み」とも解釈できそう。「杖の重み」なんかちょっとイミシンなタイトル。。。。元々非常に凝ったトリック(許されざる呪文の実技は6年で,とか)の多い4巻ですから,ここにも何か重要な伏線がありそうです。例えば,ここでセドリックがユニコーンの杖を持っているとわかりますが,彼は後に簡単に殺されてしまいますね。でも,1巻で,ユニコーンは簡単に犠牲になるけど,恐ろしい呪いを持っていると言われてますし。。クラム(=7巻登場の可能性大)がドラゴンの杖を持っている事や,ハリーの杖が何故ワインを出すのかって,実は意味があるのかも。。


US版7巻は784ページ

2007-03-21 11:43:07 | ハリポタ7巻
ポタ7巻の長さに関する正確な情報が入ってまいりました! こちらによると,US版は,784ページで再生紙を使用,との事です。ちなみに,5巻は870ページ,6巻は652ページだったそうですよ。ちょうどその中間位でしょうかね。この記事によると「2番目の長さになる」との事ですが,ホント? 4巻は5巻とそんなに変らない長さだったと記憶しておりますが。。。。まあ,4巻と同じ位の長さだと思っておけばいいのでしょうかね。


The Nightingale Gallery : Chapter 2 (2)

2007-03-21 01:42:06 | Athelstan・Doherty
被害者の家で。
シリーズ最初の被害者は大金持ちなので,家にたくさんの使用人やら何やらいるのですが,み~~んないかにもアヤシイ人ばっか。(笑) 一応悲しそうだったり,被害者を失った悲しみより遺産相続が優先ぽかったり,気の利いた会話は苦手だったり,目が鋭かったり,色黒だったり(汗),骸骨のようにやせていたり,唇薄かったり,目が小さかったり,悪役ステレオタイプのオンパレード(爆)です。

この間,新しい電子辞書を買ったのが,大いに役立ちました。特にブリタニカ百科が使えます! 本物のAthelstan王ってどんな人だったかも載ってますし,今日は,表紙に載っているのを見ただけでも見事な物とわかるチェス台が「Syrian」だというのですが,「シリアの? なんじゃらほい?」だったのですが,ブリタニカ百科を見たら「シリアガラス」。へぇ~,おそらく,駒の部分がそうなのでしょうね。中世の物は特にパステルカラーという事で,で,大変美しそうです。


The Nightingale Gallery : Chapter 2 (1)

2007-03-20 00:31:12 | Athelstan・Doherty
前々からうすうすと感じていたのですが,ふと,重大な事に気付きました。

「登場人物達は一体何語を話しているんだろう?」

ええええ!? 英語でしょ?

いや~,それがですねぇ,おそらく理系の私などより,皆様の方がよっぽど御存知だと思います,英語の歴史。専門家ではないので,詳しく書きませんが,現代の英語が使われるようになったのは,実はシェークスピアの時代以降なんですよ。

じゃあその前は一体何を喋っていたのかって,英語の1番古いやつが,11世紀まで使われた古英語,いわゆるアングロサクソン語,トールキンの専門ですねっ。でも実はこれは,現代の英語とは似ても似つかないシロモノ。指輪物語で,ローハンの人達は,古英語を話すそうですが,映画でエオウィンがセオドレドの墓の前で歌った歌なんか,一言も理解できませんっ(汗)

これが何で今の英語になってきたかって,10世紀頃から,ノルマン人が現在の英国に入って,フランス語が入り,政治、法律などの公式な場での公用語はフランス語になったのだそうです。この結果,英語にフランス語が混じる事になるんですね。でも,百年戦争でフランスとの関係が悪化して,しだいにイギリス人の偉い人達も英語を話すようになり,それが庶民にも広まったというわけです。しかし一旦おふらんす被れになった英語は,もはや元には戻りません。何故フランス語が英語に似てるかって,ぶっちゃけ英語がフランス語を取り入れたから,だったんですねっ。

14世紀の,ちょうどこのお話の時代は,英語公用語化の過渡期に当ります。イギリスで英語公用語化なんて,もうっ,超ビックリですね! この頃,ようやく,法廷や議会で英語が使われるようになったそうですよ。実はこの本によく登場する単語,いきなりCranston卿の職業coronerにしても,彼の仲間達bailiff,覚えるのに苦労したgaol,Athelstanの職業friar,その他諸々,フランスから来た言葉だらけなんですよ。

それはそうと,もう1つびっくりがあります。実は,たとえCranston卿やAthelstanが英語を喋っていても,現代の英語とは全く違う発音で喋っていたようです。1400年頃から,「大母音推移」というのが始まり,現在の英語の発音になったという事ですが,それより前は,実は,ローマ字読みに近い発音をしていたのだそうです。timeがteamとか。指輪物語などトールキンの原書をお読みになった事のある方は,これ聞いてピン!と来ると思います(私も(笑))何故ドワーフの王様がDainと書いて「デイン」でなく「ダイン」と読むかって。古英語研究者らしく,大母音推移以前の発音方法を,使っていたのですね。

2章読み始めたばかりですが,完全に脱線,でした。(笑)


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (12)

2007-03-19 22:17:50 | ハリポタ4巻
Chapter 16 : The Four Champions
たとえハリーが本当に不正を働いてエントリーできたとしても,ホグワーツのチャンピオンを2人選んでしまうGobletの方がおかしいんでないの?とそちらを疑うべきなのに,誰もそちらへ行かないんですね。(^^;)

映画のクラウチ Sr.は,神経質そうだけど温かみのある人物に見えましたが(息子=Doctor Who(^^)の方は冷酷さが際立っておりましたがな~),原作の彼は,冷酷でちょっと頭がおかしいんでないの?な印象を受けました。でも,「ウェザビー君は熱心過ぎるね」と言っている所はちょっと和みます。(笑)

ダンブルドア先生は,もちろん,ハリーが嘘を言ってないとわかってますね。おそらくスネイプ先生もね。(笑) でも,彼にとっては,今年はハリーをイジメるより,カルカロフさんと,マッド-アイ・ムーディと名乗るわけのわからん(笑)おっさんをどうやってしのぐか,が大変ですね。(爆) 彼は前年度,ルーピン先生を落としいれようとして失敗,ダンブルドア先生の信頼度を下げていると思われます(笑)ので,今度は,オーダー仲間でダンブルドア先生の個人的なお友達の,ムーディ先生がおかしいと校長を説得するのは,さぞかし大変だったでしょうねぇ。(^^;)

ハリーは本当に名前をエントリーしてないので,他の生徒のブーイングや,他の学校の人達の態度が痛いですが,実際は,ロンやハーマイオニーを除いて,皆彼が思っていたほどは深刻に受け止めていないようですね。セドリックがチャンピオンのミーティングの後,どうやって入れたの?と聞いてますが,彼も悪気があって聞いたんじゃなさそうに聞こえました。

でも,ハリー本人には,全てが悪気の塊に感じるんですよね。そこら辺の表現がとても上手ですローリングさん。とても,当時デビューして4年目(文壇ではまだペーペーの類ですよね)とは思えません。

ロンは,ハリーを信じていないんじゃなくて,彼が自分で入れた,と,無理矢理思い込もうとしているように思えます。(まあ,次の章でハーマイオニーが言ってますが)ハーマイオニーが祝賀会に出てこなかったのは,まずロンの気持ちを尊重しようと思ったからなのかな。彼女,ロンを好きだからね。


The Nightingale Gallery : Chapter 1 読み返し(2)

2007-03-18 20:23:15 | Athelstan・Doherty
ようやく1章の復習終りました。単語を1つ1つ調べながら読んでいると,話の大筋がわからなくなるんですよね。(汗)

当時は,それまで50年君臨した王様が亡くなった直後という事で,ちょっと特別な時代です。昭和を知っている日本人は,ちょっとはその感じは想像できますかねえ。。。ただ,王位を継いだのは僅か10歳の少年,その若き新王の前には,百戦錬磨,権謀術数,虎視眈々,疑心暗鬼,な叔父様方が控えているわけです。

Athelstanの触れられたくない過去を無神経にバラす裁判長に,○リエモン並みの憎まれ口を叩くCranston卿。(笑) Cranston卿はいつも「king's coroner」と名乗っています。元々エドワード3世の在位中に雇われたそうですが,現在の彼の実質の上司は,新王の1番上の叔父,John of Gauntになるんですね。


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (11)

2007-03-18 20:18:20 | ハリポタ4巻
Chapter 15 : Beauxbatons and Durmstrang
ハリー,シリウスを心配させないよう,うその手紙。ヘドウィグがちょっと機嫌悪いですね。でも,ピッグウィジョンを使われるかもしれないという恐れから,何とかハリーの仕事を請け負います。

「(実技は)6年までやらない。」と宣言したムーディ先生ですが,ダンブルドア先生のたっての願い,という事で,服従の呪文の実技開始。やる事がかわいい(Seamusは国歌,ラベンダーはリス,ハリーは机飛び乗り‥)ですね。ハリーは初心者なのに,ちょっとですが抵抗する事に成功。これって,やっぱし,凄くない?

シリウスから返事が来ましたが,ヘドウィグを使わないようにとの指示。。。

10月の終りにトライウィザード・トーナメントの対抗校,ダームストラングとボーバトンが到着します。まずボーバトンが空から巨大な馬車で登場。
そして湖からダームストラング。
(それでは,もしホグワーツが他校にお客さんとして行く場合は,何に乗って行くのでしょうか? 空飛ぶホグワーツ特急? それはあまりに想像力がないなあ。。(笑))

ボーバトンの馬車から降り立ったのは,黒サテンのドレスにオールバックの超背の高い「ハンサム」な女性。ボーバトンの校長先生,マダム・マキシームです。実はこの文章から,トゥルーライズでホテルでシュワちゃんの前に現れた超カッコいい女性(実は奥さん)を想像しておりましたが。。。

ダームストラングの帆船から現れた校長カルカロフと生徒達。意外な生徒の登場にロンびっくり,ビクトール・クラムです。

Chapter 16 : The Goblet of Fire
タイトルロールの登場です,が,ロンは完全に舞い上がり状態。今にして思えば,この時のロン,何かが異常だったのかもしれません。

ボーバトンの生徒達は,寒いのに上着を着てなかったとか? これって(イギリス人から見た)フランス人のステレオタイプなのでしょか?(笑) おいしそうなブイヤベースに手をつけないロン,これはイギリス人らしいですね。(外国の食べ物を敢えて食べようとしない人,結構多いらしいですよ) ブイヤベースをもらいに来た女の子に舞い上がるロンに,ちょっとヤキモチのハーマイオニーです。(笑)

カルカロフ先生,クラムばかりを贔屓。彼は有名なクィデッチプレーヤーなので,まあ,しょうがないですが。。でも,それなら,今クラムはどうしているのかな?ちょっと気になりますね。

いよいよエントリー開始。双子は何やらAge Line突破の秘策を考え中。ジョージが,ハリーにも「やってみない?」と勧めております。ハリーは表向き,ダメでしょ,と答えておりますが,心の中では楽しい想像‥‥,しかし,こんな会話をロンは心ここにあらずという感じで聞いておりません。。。。ほ~,どうやらここは,直後にハリーを襲う悲劇?,「エントリーされてしまった」事件,に対する,双子とロンの考え方の違いを写す伏線ですねぇ。。

フレッドとジョージは「ヤギの呪い?」(爆)にかかって大失敗でしたが,グリフィンドールからはアンジェリーナがエントリー。同じ学年なのに,フレッドとジョージがエントリーできないってのは,やっぱ,不公平だよなあ。こんな滅多にない機会なのにねえ。一方,そんなに厳しく年齢制限を設けても,(ごまかしているのは見てあきらかなのに)うまくエントリーしようとする年少の生徒が結構たくさんいたという事にも,ある意味驚いてしまいますが。(という事は,ハリーがエントリーされてしまったというのは,彼が考えていたほど罪深い事ではなかったのでしょうか?)

ところで,この「ヤギの呪い」発明したのはひょっとしてアバーフォースだったりしませんかね? いや単なる想像ですが(^^;\)

いよいよハロウィンの祝宴の時間,ハリー,ロンとハーマイオニーは,ハグリッドを迎えに行きますが,ハグリッドは「恐怖の」(笑)勝負スーツ,勝負ヘア,勝負オーデコロン(爆) あのハンサムでプライドの高そうなマダム・マキシームのハートを射止めようと必死なんですね。彼女は彼女で,馬の事を大変気にしていたようですので,おそらく完璧にその世話をやってのけたに違いないハグリッドに,ちょっと感心しているのでしょうね。

さていよいよチャンピオンの発表です。ダームストラングからは順当にビクトール・クラム,ボーバトンからはフラー・デラクール(順当ではなかった?(笑))が選ばれ,ホグワーツからはセドリック・ディゴリー。ロン以外には順当?(笑) ここまではよかったのですが,ここでとんでもない追加発表。「ハリー・ポッター」!


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (10)

2007-03-16 21:27:22 | ハリポタ4巻
Chapter 14 : The Unforgivable Curses
スネイプ先生とムーディ先生の関係,何やらイミシンです。まず最初は,スネイプ先生は恐れているような素振り。

いよいよお楽しみのムーディ先生の授業,ハリー達は「かぶり付き」をゲット。気合入ってます(笑) ムーディ先生は,まずルーピン先生からのメッセージの事を話しておりますね。本物のマッド-アイとルーピン先生は仲の良い事を伺わせます。

そして,早速,表題の魔法について話を始めるわけですが,ここでちょっと。「実際の許されざる呪文がどんな物かは6年まで見せるつもりはない‥」今日これを聞いて,「!」。あら?これってまさか,6巻の,伏線‥? ‥実は,私これを読んでず~っと,6巻で(誰がDADAの先生になろうが)実技をやるんだと思って,楽しみにしていたんですよ。(^^;) でも授業では‥‥,あ”っ! たたたた確かに,6巻のDADAの先生が「実技」やりましたよね!? ひ,ひぇ~~~,じゃ,これ,伏線だったんだっ!

そうそう,この巻では,後にスネイプ先生が,ポリジュース薬の材料を盗んでいる真犯人を,ハリーに,というより,読者に(^^;)こっそり教えようとしたり‥‥,凝った仕掛けが他にもまだまだあるかもしれません。注意深く見る事にしましょう。

‥で,どこだったっけ?(笑) そうそう,普段あまり積極的に手を挙げてなかったロンとネビルが,情報を提供しますね。特に,磔の呪いを挙げたネビルの様子が,今聞いているとはっきりわかるのですが,‥おかしいです。ところで,拷問の呪いが何故「磔の呪い」なのか,最初はピンと来ませんでしたが,この本を読んで以降,いろいろな英語の本を読んで,ようやくわかりました。磔の呪い(Cruciatus Curse)という言葉は,crucifix(キリストの十字架)から来ているんですね。特に「カッコーの巣の上で」の原作で,患者に電気ショックを与えるベッドが,その形をしている,という話を読んだ時,それはまさに,「電気ショック」でございましたよ~。

磔の呪いを見てショックなネビルとは対照的に,ハリーは,両親の死の原因となったアバダ・ケダブラを見ても冷静です。こんな所も「ヴォルデモートからもらった資質」なのでしょうかね。

ムーディ先生は,ネビルに植物学の本を与えます。これは後でタスクに必要になる,鰓昆布の情報を与える為だったとの事ですが,本当に,それが全てだったのでしょうかね? ご存知のように,クラウチ Jr.は,ロングボトム家襲撃事件の犯人の1人です。ハリーやネビルが生まれた当時,おそらくスネイプ先生をリーダー?とする「トレローニーの予言潰し大作戦(^^;)チーム」の一員だったと考えられます。でも,彼は,ネビルには,大好きな植物学の本を与え,ハリーには後にオーラーになる事を勧め,許されざる呪文の被害者となった2人に,将来の希望を与えているんですよね。彼自身は,あのお堅い父親の下では,自分の望む職業には就く事ができなかったんだろうと思われますが。。。スネイプ先生と並ぶ,複雑な人物ですよねぇ。。最後もしダンブルドア先生に襲われなかったら,‥実は彼はハリーを殺す気はなかったんじゃないか? とか,暖かい想像すらできちゃいます。

クラウチ Jr.も本当はどちらサイドなのかわかりにくい人物。この巻での彼とスネイプ先生の絡みは,7巻を占う上でも,重要そうですよ!

‥,と,ここまでは前半。後半はS.P.E.W.の旗揚げと,シリウスからのお返事です。人に甘える事のできない性格のハリー,シリウスの返事(北へ戻ってくる)に心配のあまり怒り出し,ヘドウィグに八つ当たり。(汗) まるでお母さんのようになだめるハーが‥‥。


HoME9 II:The Tower of Kirith Ungol (2)

2007-03-16 00:08:03 | Tolkien・HoME
キリス・ウンゴルの塔の前に来た時,原作正式版では,サムは倒れて気を失った?(そうだっけ?すっかり忘れてた(汗)確認確認。。。おっと,冒頭に書いてありました;)

最初の案では気を失ってはおりませんが,ここでトールキン父さん,にわかに「フロドが目覚めて戦う時間を作る為」,サムに時間を取ってもらおう,と決意したようです。(まあ,そんな計算も映画では無視されたようですが。。(汗))

サムはしばらく閉じられたドアの前で言葉を失って立ってましたが,急に狂ったようにドアに突進して,倒れてしまいます。どの位時間が経ったか,しかし,気が付くと,まだ周りは闇でした。

ホビット庄紀年で3月12日,フロドとサムがミナス・モルグルを抜けて3日目,その頃西側では,アラゴルンは黒船に人を集め,メリーはドゥルアダンの森,ミナス・ティリスは炎に包まれ,殿はファラミアのベッド脇に。。。。だったそうです。

ここで,トールキンさんのメモ。
指輪がそれが作られた炉から現れる。サムは自分が挑戦してはいけないとわかっている。とてつもない重荷で誰も助けに来ない事も。

次のアウトライン。
<Outline>
サムはシャグラトやゴルバグの仲間がどの位いるのか,何を争っているのか,と考える。「今だ!」彼は叫んでつらぬき丸を抜き,開いた門へ突進。すると何かシェロブの巣のような見えない障害物が。。実は,奥に2つの見張りがあり,それぞれ3つの体と禿鷲のよラな頭を持ち,足は内側と外側を向いている。サムはとっさに玻璃瓶を出す。一瞬見張り達の目が光ったが,彼らの敵対的な態度は,ゆっくり恐れに変る。

中は殺されたオークで一杯で,組み合ったままの者や,逃げたオークを撃っていて後ろから刺されたと思われる射手も。。
サムは幸い誰にも会わずに広間から階段を上がり,少し気分も盛り上がってきた。(続く)
</Outline>

Run!Run!Run!