のこぎり屋根を追っているうちに、起(おこし)宿にたどり着いていました。
【一宮市尾西歴史民族資料館】
別館
1982(昭和57)年に旧尾西市によって「起宿記念館」として公開され、1986(昭和61)年、隣接地に尾西市歴史民俗資料館本館が開館すると、別館として活用されています。
内部は自由に見学できます。
とにかく部屋数が多い!
昔のガラスなので外の景色が歪んで見えます。
本館の展示から、
起宿は、木曽川沿いにあり尾張国と美濃国の境にあたります。
木曽川には、3ヶ所の渡船場が設置されていました。
当時は天候などにより運行中止になることも多く、足止めを受けた旅客を受け入れなければならないので、規模の大きな宿場でした。
渡船場の一つ、船橋河戸には、将軍上洛時と朝鮮通信使が通る時に、270隻の船を使用した長さ約800mの船橋が架けられたそうです。
1720(享保13)年には象も木曽三川を渡り、江戸へ向かったそうです。
先日、中馬のおひなさんを見に行った際、母が「起も土人形で有名」と行っておりました。
箸置きサイズの小さなものもありました。
【本陣・問屋場跡】
歴史民族資料館の斜め向かいに碑が建てられていました。
宿場の名残を感じさせる建物
【船橋河戸跡】
塀の向こうは木曽川です。
往事を偲ばせる建物がたくさん残っています。
【宮川戸跡】
大藩が川渡りするときのように、他の渡船場だけでは間に合わないときに使われていたようです。
隣接する大明神社
境内の大銀杏
少し離れたところのは大イブキが木曽川からの風に耐え、立っていました。
美濃路の歴史を見てきたのでしょうか。
(続きます)