サイドスタンドで止めておいたところ、オイル染みができていました。
位置から見てファイナルリダクションオイルのようです。
思い当たる節はあります。
車検前に点検・補充をしておいたからです。
以前、オイルチェック/フィラボルト(写真の→部分)が緩んでいて漏れたことがありましたが、今回は緩んでいませんでした。
サービスマニュアルによればファイナルリダクションオイル漏れは、
(1)オイルの入れすぎ
(2)オイルシールの摩耗・損傷
(3)クランクケースの損傷
の可能性があるとのこと。
(1)ならばたいした問題はないですが、(2)は少々やっかいですし、(3)は大問題です。
あと気になるのは、オイルチェック/フィラボルトがしっかりとりけられているかどうかです。
先日整備した際になぜか締めるのに苦労したのです。
ボルト穴が低い位置にあり手探りではめ込んだのに対し、写真のように長いボルトなのでまっすぐに入れるのが難しくって、手間がかかりました。
しっかり締めてはおいたのですが、本来のボルト穴とは違うところにはめ込んでいたのだろうか?
疑問が残ります。
とにかく原因を確かめたいことと、ひょっとして変速部のカバーをはずすとオイルだらけになっているのではないかという不安にかられ、分解することにしました。
変速部のカバーをはずすためには、タンデムステップをはずす必要があります。
タンデムステップをはずすためにはサイドカウルをはずす必要があります。
さらに、サイドカウルをはずすためにはリアアンダーカウルをはずさなくてはなりません。まったく、スクーターはめんどくさいです。
リアアンダーカウルはネジ2つでとめられています。
これは簡単にはずせました。
サイドカウルをはずすためには3カ所のネジを緩めます。
しかし、爪によってはめ込まれているのでこれだけでははずれません。
思い切って手前にひっぱてみたら大きな音を立てて下側の爪がはずれました。
まだ上部がはずれないので、さらに力を入れて手前にひっぱてみたら爪が折れてしまいました(涙)
あとではめ込んでみたら、がたつきもなく組み込めたのでまあ気にしないことにします。(まず下部を手前に引く、次に上に持ち上げるのが正解みたいです。)
トランクルーム開閉用のケーブルがキー穴に付けられているのでこれをはずします。
苦労しました。
ちなみに左がバッテリー、右がECUです。
タンデムステップは2カ所のボルトをはずすと簡単に取り外せます。
スイングアームフロントカバーには4カ所ボルトがあります。
このボルトもはずさないとフロントカバーは取り外せません。
残り5つのボルトをはずせば、リアカバーも取りはずせます。
点検用ボルトはきちんとはまっていましたし、オイルまみれになっていることもなく一安心です。
リアカバー内には防音用のスポンジが貼ってあり、これにオイルが浸みていたので幸いでした。
それはそうと、あれ?これ何だ?
ワッシャが一つころがっていました。
いったいどこにあったものだろうか?
・・・・・・
もしや!
3番目の写真のようにオイルチェック/フィラボルトにシーリングワッシャがあるはずですが、確かめてみるとなんとありませんでした。
このため、パッキンの役割をするものがなく、オイルがにじみ出たようです。
先日ボルトが締めにくかったのは、ワッシャがはずれかかって穴を塞いでいたからだったのでしょう。
事情さえわかればもう大丈夫、ここ数日間のもやもやが一気に晴れました。
不足したオイルはこのような容器で補充します。
この穴からあふれるまで注入すればOKです。
せっかくですから冷却風のフィルターも掃除しておきました。
思っていたほども汚れていませんでした。
これでまた安心して乗れます。