自作の際、重視するのはコストパフォーマンスです。
今回自作するお母さん号の使用目的は、ネットを見ること、メール、ワープロ、表計算、写真印刷ぐらいで、動画編集やハイスペックを必要とするゲームはしません。
したがって、さほど高性能である必要はなく、パフォーマンスよりもコストを重視することにしました。
予算は5万円を超えないこと。
単に格安パソコンを作るならば、一番安いパーツを集めるだけのことですが、メーカーの保証がない自作なので、不具合があったり早々に故障したりしたらかえって安物買いの銭失いとなりかねません。
信頼性のある製品でかつコストをどこまで下げられるかが思案のしどころです。
今回は自作3号機を改修し、Windows8.1パソコンとして再生させることにしました。
自作3号機は10年前に制作したもので、4年前にマザーボードの故障により大規模改修を行っております。
【CPU】Intel Pentium G3220[TSUKUMO ¥6,180]
「いまさらPentium?」と言われそうですが、昨年9月に登場したモデルであり、最新の第4世代Core iと同じHaswellマイクロアーキテクチャを採用しています。
ローエンドモデルながら性能的にはモバイル用Core i5-4200Uに匹敵します。
TDP54Wという消費電力の低さも魅力です。
【マザーボード】ASUS H81M-A[TSUKUMO ¥6,480]
マザーボードは・・・ローエンドCPUに相応しいH8チップセットを使ったもので信頼できるASUS製品から選びました。
価格が安い分、内部USB3.0が無く(背面にはUSB3.0が2つ、USB2.0が背面4つあり、内部にUSB3.0が4つあり)、映像出力はDVI-DとアナログD-subのみ、SATA6Gb/sと3Gb/sが各2つずつ、PCI Express 2.0 x16と、x1が1つずつしかありません。
また、H81チップセットはQSVエンコード機能が使えないので、注意が必要です。
いずれにしろ、必要にして充分な機能は満たしています。
なお、CPUとセット購入のため1,000円引きでした。
【メモリー】CFD W3U1333Q-4G(DDR3 PC3-10600 4GB 2枚組)[TSUKUMO ¥8,150]
ちょうど1年前にも別のPCを自作しました。
そのときと比べ円安になったため、パーツの価格は上がってしまいました。
特にメモリーは倍以上跳ね上がってしましました。
コスト重視ならば4GB程度にしても良かったのですが、今回選んだマザーボードはメモリースロットが2つしかないので、あとから増設することもできず余裕の8GBを選んでおきました。
【SSD】ADATA ASX900S3-128GM-C-7MM[TSUKUMO ¥8,910]
一度SSDを使うともう戻れません。
ただ、大容量のものは高いので、125GBクラスのSSDをプログラム用としデータ用にはHDDという構成が今のところコストパフォーマンスの優れているのではないでしょうか。
ところで、パーツ売り場でASP900S3-128GM-Cという一世代前の製品が安く売り出されていました。
しかも、土曜特売とのことでさらに値引きできるようでしたから、悩みました。
現モデルに比べ速度性能は落ちますが、比較対象がHDDならば比べものにならないですからこれはたいした問題ではないでしょう。
ただ、SSDは寿命があるといわれています。
まだ、発展途上の商品ですから、新しいモデルほどこの点も改良されているのではと思いこちらにすることにしました。
青いプラスチックは3.5インチ変換マウンタです。
左の黒い枠は9.5mm厚変換アダプタで、ノートパソコンHDDと交換する際に使用します。
【HDD】Western Digital WD5000AAKS[3号機より流用]
円安でパーツ価格が上がり、目標とする5万円以下での制作が難しくなっていました。
自作3号機から使えるものは流用することにします。
4年前に自作3号機のマザーボードが壊れました。
当初、HDDの故障かと思い、新しい製品を買ってきました。
結局、HDDは壊れていなかったので、3号機は以前から使っていたものと併せて2つ共有していました。
さすがに10年前から使用しているHDDは引退してもらうとして、4年前に購入しているものは流用することとしました。
ホントは新しいものを使った方が安心感が増すのですが・・・
SSDを導入し、HDDはデータ専用になるので、書き換え頻度も低くなり、まぁ大丈夫でしょう。
【光学ドライブ】Pioneer DVR-S19LBK[3号機より流用]
これも自作3号機からの流用です。
2年前に交換したばかりですし、主な使用者はヨメさんは、PCでブルーレイ鑑賞はしないと言っていたのでこれで充分でしょう。
【電源】KEIAN GORI-MAX2 KT-S550-12A[sofmap ¥3,980]
自作3号機の電源装置は昨年7月に壊れてしまいました。
応急措置として、捨てるつもりだった古い電源を一時しのぎに付けていましたので、新しいモデルにする必要があります。
電源選びは難しいです。
価格の安いものを使っても、問題なく起動するでしょうが、
消費電力が高かったり、寿命が短かったりと、気がつかないところでのマイナスが心配です。
ポイントの1つは出力です。
省電力のCPUですので、将来ローエンドのグラフィックボードを追加してもたいした出力にはならないでしょうから500Wの製品にしました。
もう1つは「80 PLUS」認証です。
これは、変換効率の高さを示しております。
この2つの条件を満たしている製品の中で最も安いものを選びました。
【CPUクーラー】CPUの付属品
前回に引き続き、今回もリテールクーラーを使うことにしました。
低消費電力のCPUを選びましたので、熱の発生も少ないと思い、付属品で十分と判断しました。
音が気になる方もいるようですが、我が家の場合、エアコンの音の方が遙かにうるさいです。
【OS】 Windows 8.1 64bit DSP版[TSUKUMO ¥11,680]
Windows8.0では設定されていたアップグレード版がなくなってしまいました。
このため、前回の自作に比べ、6,000円以上の負担増です。
円安によるパーツの値上がりは仕方ないとして、こちらは納得しかねます(でも、どうしようがない)。
Officceもそうですが、MicroSoft製品は高すぎると思います。
【ケース】TUKUMO ST668B/400BK[3号機より流用]
先に述べたように、電源は新しいものに交換しました。
【Disply】【キーボード】【マウス】前機で使っていたものをそのまま使います。
これでパーツはそろいました。
いよいよ製作です。