橋本屋吉次郎電子日誌

YAMAHA SR400・マツダ デミオ・ツーリング・城廻りについて・その他

馬ヶ背~天岩戸神社~阿蘇

2017-08-31 | ドライブ・旅行

日向市の海岸に、馬ヶ背とよばれる景観があります。


駐車場から、


南国の雰囲気漂う林の中をしばらく歩きます。


そそり立つ二つの岩の狭間を、海が打ち付けています。
しばらく見とれていました。


あとは高千穂、阿蘇を経て、熊本空港に向かうことにします。

途中、道の駅で昼食をとりました。


地どりうどん
これは美味しくありませんでした。
鶏肉が砂肝のように堅いのです。
昨夜食べたものはもちろん、土産用に買って帰ったもも焼きも柔らかく美味しかったのですが、これはいただけませんでした。


食後に食べた、桃ソフトクリーム
多くの人が手にしているのを見て期待しましたが、こちらも大したことありませんでした。


天岩戸神社
所在地: 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073番地1

天岩戸とは、
須佐之男命(スサノオノミコト)は、日本国の創造神であるイザナギノミコトによって生み出され、海や地をおさめるように命じられていました。
しかし、彼はどうしようもない乱暴者で、仕事もせず周りの者を困らせるばかりでした。
何度諭されても改心することなく暴れ回り、あまりの傍若無人さに遂にはその地を追われることとなった須佐之男命は、姉である天照大神(アマテラスオオミカミ)いる高天原に向かいます。
高天原でも須佐之男命の乱行は変わらず、はじめは大目に見ていた天照大神もついに堪忍袋の緒が切れ、天岩戸とと呼ばれる洞窟にこもり、入り口を大岩で閉ざしてしまいました。

太陽の神である天照大神が隠れてしまったことで世界は闇となり、さまざまな禍いが生まれ出てきます。
困り果てた八百万の神々は考えたあげく、天岩戸の前でどんちゃん騒ぎをします。
天照大神が何事かと岩戸を少しあけて覗いたところ、力持ちである天手力男神(アメノタヂカラオ)がこじ開けて引っ張り出しました。
なお、須佐之男命は高天原も追放されます。

天岩戸神社は、この天岩戸をご神体としているのです。
ただし、天岩戸があったとされている場所は、全国に両手では数えられないくらいにあります。
しかも、よく考えてみれば天岩戸は高天原すなわち天上界の話しであり地上にはないはずなのです。


一の鳥居


天岩戸に隠れた天照大神


岩戸をこじ開けた天手力男神


二の鳥居


神門

西本宮
あとから知ったのですが、後ろを流れる川の向こうにも社殿があり、そちらは東本宮とよばれているそうです。

宮崎県ですから、日本酒ではなく焼酎です。


西本宮に隣接する神楽殿
この裏に天岩戸があるはずなのですが、


木立に隠れて見えません。


徴古館
入館料100円、展示内容は額相当でした。


参拝を終え、しばらくクルマを走らせ、阿蘇にやってきました。

時間に余裕があったので、肥後国の一之宮である阿蘇神社に訪れました。
2年前にも訪れたのですが、半年後におきた熊本地震により被害を受けたと聞いていましたから心配でした。

倒れてしまった楼門は、修復作業中でした。

御幸門は無事のようでした。

なんと、拝殿がなくなっていました。


このあと阿蘇くまもと空港に向かいましたが、道が渋滞しています。
地震の影響で通行止め箇所がまだまだあり、残っている道に交通が集中するためのようです。
まだまだ、地震の爪痕は残されていました。

それでも、無事空港に着き、馬肉バーガーをいただき、

熊本の街に別れを告げたのでした。

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都濃神社

2017-08-29 | 一の宮巡り

日向国の一之宮は都濃神社です。

隣接する道の駅に駐車させてもらいました。


道の駅 つの
所在地: 宮崎県児湯郡都農町大字川北5129
営業時間: 9:00~18:00
定休日: なし

都濃川にかかる赤い橋を渡れば、

すぐに鳥居です。

参道

石持ち神事



と、いうことです。


この石を持って参拝します。


手水舎

神門


清めの塩


拝殿


本殿


主祭神は大己貴命 (おおなむちのみこと)

本殿の裏に、石持ち神事の石を納める場所があります。


摂社 素盞嗚神社


摂社 足摩乳神社、手摩乳神社


末社 熊野神社

東神苑

回遊式庭園の奥には茶室もあります。


神楽殿
古い拝殿を利用しています。

帰りに気がついたのですが、神門の裏には撫で大黒と

撫でウサギが置かれていました。

主祭神の大己貴命は大国主命(おおくにぬしのみこと)のことで、因幡の白ウサギを助けたことに因むんでいるのでしょうね。

参拝を終えて、道の駅に戻ってきました。
暑い日でしたので、アイスコーヒーで喉を潤します。

九州限定ということで、九カ国の豆を使用しています。
ただ、甘~い
九州人は甘い味が好きなのです。

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宮崎神宮と西都原古墳群

2017-08-27 | ドライブ・旅行

今回の九州旅行は、日本百名城を訪れることが第一目的ですが、それだけではもったいないので、観光地もめぐりました。

神話のふるさとである宮崎には、著名な神社がいっぱいあり、結果的に観光地巡りイコール神社めぐりになってしまいます。


宮崎神宮

所在地: 宮崎県宮崎市神宮2-4-1


鳥居

なんでも神武天皇が東征にでる前は、ここに宮殿があったとか。
詳しくは、

参道

神門


一般参拝用の外の拝殿


正式参拝用の内の拝殿
柵から手を伸ばして撮影しました。

主祭神は、神日本磐余彦尊すなわり神武天皇です。


徴古館
1909(明治42)年に建築された、なまこ壁の建物



西都原古墳群
所在地: 宮崎県西都市大字三宅西都原5670
311基の高塚墳が現存する日本一の古墳群です。


前方後円墳


円墳

こちらは円墳の周囲を環状の堤が囲い込んでいます。




珍しく石室が外から覗けます。
もっとも、中には入れません。


まわりを囲む堤



ただ、この季節、日陰のない古墳見学は辛いものがあります。

早々に次の観光地へ移動してしまいました。



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鵜戸神宮と宮崎の美味しいもの

2017-08-25 | ドライブ・旅行

いつだったか、岩窟内に社殿が鎮座して神社の写真を見たことがあります。
なぜか、強烈に目に焼き付いており、城めぐりのついでに是非とも自分の目で見たいと思い今回寄ってみました。

鳥居前に普通駐車場があるのですが、なぜか離れたところにある観光バス用駐車場に駐めちゃいました。

トンネルをくぐり、

石段を上り下りすること約7分


鵜戸神宮に到着しました。


神門


青くて綺麗な海ですが、台風の影響もあり荒れています。


楼門

御由緒です。

かわいらしい絵馬


社殿は、眼下の洞窟の中にあります。
参拝するには崖にそって作られた石段を降りる必要があり、神社としては珍しい「下り宮」のかたちとなっています。


本殿・幣殿・拝殿が1体となった権現造
主祭神は日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、神武天皇のお父さんです。

境内社も岩窟内にあります。

社殿の後方


お乳岩
主祭神の母君の豊玉姫が育児のため、両乳房をご神窟にくっつけて行かれたと伝えられています。
いまもなお絶え間なく玉のような岩しみずを滴らせて、安産・育児を願う人々の信仰の拠り所となっています。

波が巨石に打ち付けられ、しぶきとなり、すごい迫力です。


霊石亀石
豊玉姫が出産の為に乗って来られたと言われています。
桝形の窪みに「運玉」を投げ入れ、見事入ると願いが叶うといわれています。
見てみると、けっこう簡単そう・・・・・・・・・・・と思っていたら、


男は左で投げなければいけないのですね。

この日は宮崎市内のホテルに宿泊しました。
夕食は近くの郷土料理のいただける居酒屋に出動!


もも鐵3号店 榮鶏庵
住所: 宮崎県宮崎市中央通り3-19木下ビル1F
営業時間: 18:00~翌1:00
定休日: 水曜日


お通しは豪快にキュウリ1本


宮崎名物 鶏のもも焼き
見た目はイマイチですが、柔らかくてジューシーで炭火の香りがします。
柚子胡椒をつけて食べるとさらに箸が進みました。


チキン南蛮
これも宮崎名物です。
もも焼きとは異なり、甘めの味付けです。
大分といい宮崎といい九州の鶏料理は美味しいです。


飫肥天
飫肥城で見かけて気になっていたのですが、お腹がいっぱいだったのでパスしてしまいました。
薩摩揚げにも似ていますが、こちらの方が甘みを強く感じました。

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飫肥城

2017-08-20 | お城巡り(日本100名城)

桜島から、クルマで2時間半ほど、宮崎県の飫肥にやってきました。

広い観光駐車場(無料)が用意されています。

大手門に向かって歩きました。

1978(昭和53)年に復元された大手門

大手門両側の空堀

大手門をくぐって進みます。

御殿を模した歴史資料館

飫肥城歴史資料館
所在地: 宮崎県日南市飫肥10丁目1−2
開館時間: 9:00~17:00
休館日: 12/29~12/31
入館料は、大人 200円(高大生 150円,小中生 100円)ですが、
近くにある有料施設7ヵ所すべてに入館できる全施設フリーチケットも用意されて、こちらは大人 610円(高大生460 円,小中生360 円)となります。
ラッキーなことに訪れた日は無料開放日になっていたようで、すべての施設を無料で見て回ることが出来ました。
なお、日本百名城のスタンプは入口で押すことが出来ます。

戦国時代、飫肥城をめぐって、、島津氏と伊東氏の二大勢力は争いを続けました。
最終的には、伊東氏が羽柴秀吉に仕え九州平定に参加し、九州平定軍の先導役を務め上げた功績により飫肥の地を取り戻し、関ヶ原の戦いにおいては九州では数少ない東軍側として働くなど巧みに立ち回り、廃藩置県で飫肥藩が廃止されるまで一貫して飫肥の地で家名を全うしました。

本丸跡は小学校になっています。

隅櫓があった場所に鐘楼が建っています。



しあわせ杉
4本の杉の木を結んだ四角形の対角線の中心に立つと幸せのパワーがもらえるそうです。


七代目日南市長だそうです。


少し高いところにある松尾丸

高級武士の武家屋敷が再建されています。


記念写真を撮ることも出来ます。


旧本丸へ
飫肥城の本丸は、かつて現在よりも高い位置にありました。
大地震で被災したことを期に、1684(貞享3)年から改修され、現在の小学校のある位置に本丸は移転したそうです。


南側の門の跡


本丸跡


北側の城門は再建されています。


城下町も見て回りました。



豫章館
明治維新後、藩主の伊藤家が移り住んだ屋敷です。

山を借景にして広がって見えます。


伊東祐正家
藩主の分家である、伊東祐正によって居館として築かれました。
現在残っている建物は明治維新後に発生した火災後に建てられた物ですが、江戸時代の武家屋敷の様式を良く残しているそうです。
当初は茅葺きでしたが、現在は改造により瓦葺きになっており、建物の規模も縮小されています。


国際交流センター「小村記念館」
小村寿太郎は、明治の外務大臣で、日英同盟の締結,ポーツマス条約の調印,関税自主権の回復とその偉業は多々あります。


一般の住宅ですが、どことなく武家屋敷の雰囲気が残っています。

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鹿児島城

2017-08-17 | お城巡り(日本100名城)

南九州城めぐり二日目、指宿のホテルで朝食を済ませ、鹿児島市までやってきました。

鹿児島城は、1601(慶長6)年に島津忠恒(家久)により築城され、以後廃藩置県まで島津氏の居城でした。
地元では、別名の鶴丸城でよばれることが多いようです。

現在は本丸跡は、鹿児島県歴史資料センター黎明館となっています。

鹿児島県歴史資料センター黎明館
所在地: 鹿児島県鹿児島市城山町7番2号
開館時間: 9:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日: 月曜日(祝祭日の場合は翌日),25日(土日、祝祭日の場合は開館),12/31~1/2
入館料(常設展示): 一般 300円,高校・大学生 190円,小・中学生 120円

なお、駐車場は無料でしたが、受付でスタンプを押してもらう必要がありました。
夏休み中の土曜日であることに加えて、「大ゴジラ特撮王国」展なんて企画展が行われていたものですから、けっこう混んでいました。

また、日本百名城のスタンプも受付で押すことが出来ます。


黎明館内に展示されている、鹿児島城の模型
見ての通り、石垣や門はあるが、櫓も天守閣もありません。

これは江戸幕府に対する恭順の意味があったとされる。
また、裏山である城山を籠城のための「後詰めの城」としていたとも、薩摩独特の外城制(どじょうせい)があったためともいわれています。

外城制は、領内各地の城砦に半農半士の武士の集団が駐屯・居住し、有事に領主・地頭の命令で戦闘員となる役割を担っていました。
戦国末期からは、複数の城砦に拠っていた形態から、区域内の中心的城砦の山麓の麓(ふもと)集落と呼ばれるミニ城下町へ集住する形態へ移行しました。

出水外城の模型

篤姫像

発掘調査を行っているようでした。

北側の堀

城山へ登ってみました。

登り初めてすぐ、薩摩義士碑がありました。

薩摩義士とは、
愛知県、岐阜県、三重県にまたがる濃尾平野は木曽川、長良川、揖斐川が合流しており、かつてはたびたび水害をおこしていました。
1753(宝暦3)年、薩摩藩は江戸幕府に木曽川の治水工事を命じられ、約1,000名を濃尾平野に派遣しました。
工事は難航。幕府役人の横暴や疫病の発生によって病死する者、ついには自ら命を絶つ者が続出。
完成までの1年3ケ月の間に84名もの方が犠牲となりました。
また、総奉行を努めた家老・平田靫負は責任をとって自刃。
しかし、そのお陰で水害に遭うこともなく、我々尾張西部に住む者にとっては忘れてはならない大恩人なのです。


遊歩道を進みます。
樹木に覆われてほとんど直射日光を浴びなくて良かったのはこの季節幸いでした。


20分ほどで展望台に到着
正面に桜島が見える・・・・・・・・はずだったのですが、あいにく霞んでよくわかりません。


徒歩で登ってきましたが、駐車場が整備され車でも来られたようです。
ちょっとショック!

城山を降りてきました。


照國神社(てるくにじんじゃ)
祭神は照国大明神、すなわち第11代藩主の島津斉彬。


島津久光像

二の丸跡にある


西郷隆盛像


鹿児島市立美術館


鹿児島市の道路元標
「距鹿児島県庁弐丁弐拾九間」と刻まれています。


鹿児島県立図書館

石垣と堀が同時の名残りを残しています。

道路を挟んだ向かいには、趣深い建物が見られます。
このあたりは、第二次大戦の被害を避けることができたそうです。


本丸が見えてきました。

堀の中は蓮でいっぱいです。


本丸正面


現在、大手門にあたる御楼門の復原が検討されています。

かつて、本丸には旧第七高等学校がおかれていました。
その当時の正門

七高生の像



次の目的地の宮崎県飫肥城に向かうため、フェリー乗り場へやってきました。
高速道路で迂回コースを選んでも、時間的には変わらないので、観光を兼ねて桜島を通る一般道コースを選択しました。

フェリーの所要時間は15分ほどです。

桜島が見えてきました。

事前に桜島でのランチを調べておいたのですが、これといったものを探すことはできませんでした。
(現地へ行って気がついたのですが、そもそも飲食店が少ないです。)

そんなこともあり、あまり期待せず、道の駅「桜島」のレストランへ、
季節限定という「カンパチ丼」をいただきましたが、これがあたりでした。

どんぶりに見える緑色の小さな塊はわさびではなく、アボカドで良いアクセントとなっています。

お腹を満たしたところで再び飫肥に向かって、山道を進めたのでした。

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枚聞神社

2017-08-14 | 一の宮巡り

人吉から九州自動車道・指宿スカイラインを経て、指宿にやってきました。

計画では知覧による予定でしたが、人吉城散策に時間がかかったのに加えて、ゲリラ豪雨に遭い時間をロスしたので、今回は見送ることにしました。

枚聞神社(ひらききじんじゃ)は薩摩国の一之宮です。


一の鳥居
ちなみに背後に見える山は開聞岳です。


二の鳥居

本来両脇に鎮座しているはずの狛犬が見当たりません。
代わりに御門神社が置かれています。


絵馬


勅使殿


拝殿


御祭神は大日孁貴神(おおひるめのむちのかみ)すなわち天照大神(あまてらすおおみかみ)


長庁


神馬
これには、面白い伝説があります。

昔、この辺りに美しい女の子がいて、その噂は広く伝わり、天智天皇(中大兄皇子)のお妃様となりました。
天智天皇から寵愛は受けるのですが、他の侍女の嫉妬や妬みを買ってしまい、この地に帰ってきます。
すると、なんと、天智天皇が、白馬でこの地まで、追いかけてきたんだそうです!!
そして、幸せに暮らしましたとさ。

その馬の世話係をしていた、子孫が、馬の像を寄贈したそうです。


宝物殿
所在地: 鹿児島県揖宿郡開聞町十町1366
開館時間: 8:00~17:00
休館日: 原則無休
入館料:高校生以上100円・中学生以下50円

内容的にも100円相当?でした、


この日は、指宿シーサイドホテルに宿泊しました。


ご覧のように、昭和の雰囲気が漂う外観です。
たしかに古いつくりですが、よく整備されており快適でした。

砂蒸し+風呂で一汗流した後、夕食をいただきました。


「鹿児島ブランド『かごしま黒豚』☆しゃぶしゃぶ鍋会席プラン」ということで、

まず、かごしま黒豚のしゃぶしゃぶ


鹿児島の郷土料理の豚骨


薩摩揚げ

さらに、いろいろ

施設の古さをカバーしてあまりある品々でした。

もちろん、鹿児島県ですから、焼酎も揃っていましたが、


残念ながら、飲み比べできるほども強くない橋吉でした。
(写真は「黒じょか」といって焼酎を燗つける酒器です。)

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人吉城

2017-08-11 | お城巡り(日本100名城)

人吉は鎌倉時代に相良氏が地頭として人吉荘に赴任して以来、35代670年の長きにわたり治め、江戸時代には人吉藩の藩庁がおかれました。

人吉城は、1198(建久9)年、相良長頼が築城したと伝えられています。
当時は山城でしたが、1589(天正17)年、相良長毎が大改修を開始、1601(慶長6)年に
本丸、二の丸などの詰の城部分や御館部分を竣工、寛永年間(1624~1644)に石垣が完成し、現在の平山城に変わりました。

球磨川の胸川が交わるところに築かれており、両川を堀代わりにしています。


大手門跡


多聞櫓
大手門に続いて胸川沿いに建てられています。


角櫓
城跡の北西角すなわち胸川と球磨川の交差点に置かれていました。

まずは歴史館で予習をします。


人吉城歴史館
所在地: 熊本県人吉市麓町18番4
開館時間: 9:00から17:00(入館時間は16:45まで)
休館日: 第2月曜日(祝日の場合は翌日),12/29~1/3
観覧料: 一般 200円,高校生以下 無料

入口で、日本百名城のスタンプを押すことが出来ます。

こちらでは、中世から明治初期まで相良氏の歴史資料の展示紹介されていますが、それだけではありません。
全国的にも珍しい地下室遺構が見られるのです。

そもそもこの歴史館は、家老であった相良清兵衛の屋敷の跡に建てられています。
その遺構から、地下室が発見され復原・公開されているのです。

係員にお願いして入れてもらいました。
石階段を降りた先には、結構広い空間があります。
また、かなり大きな井戸が設けられています。

相良家に関する古文書等に記録として残っておらず、造られた目的、どのように使われたかは不明ですが、資料館の方によると祭事用に使われたのではないかとのことですが・・・。


後口馬場
道幅10mの立派なものです。

人吉城内には駐車場がいくつか設けられています。
まずは歴史館隣に駐めてここまで見た後、相良神社隣に駐車場に移動してさらに見学を続けました。


御津賀社跡
初代当主の相良長頼は、人吉を治めていた平家の代官矢瀬主馬祐を倒しましたが、、御津賀社は主馬祐の母・お津賀の霊の祟りを沈めるために建てられたといわれています。


後方に三の丸、一段高いところに二の丸、さらに高いところに本丸と段々に構えられています。


三の丸跡


二の丸を囲む石垣
良い感じです。

二の丸の入口である中御門


二ノ丸
かつては、6棟の建物から成る二ノ丸御殿が建っていたそうです。

さらに、石段を登って本丸へ


本丸
護摩堂や御先祖堂,山伏番所など幾つかの建物があったそうです。

球磨川に向かって降りると、御下門が見えてきました。


正面から見た、御下門


目の前に広がる球磨川
天然の堀であると同時に輸送路でもあったのでしょうね。


武者返しを備えた石垣
1862(文久2)年の火災で焼失した後、西洋のはね出し工法という構造を用いて再建されました。
防火目的に加え、石垣を登ってきた敵が居たら上の板状の石材を落とすという防衛目的の要素もあるそうですが、たいへん珍しいつくりで、他には品川台場、五稜郭、龍岡城ぐらいしか見られないそうです。


堀合門
城主の住む御館の北側の入口です。


跳ね出し石垣の裏側

御館跡は相良神社になっています。


南側の出入口にある御館御門橋は、1766(明治3)年に作られたものです。


人吉城に続いて、クルマで5分ほどのところにある青井阿蘇神社に参拝しました。


鳥居前には池があり、大きな蓮の葉でいっぱいでした。
そこにかかる真っ赤な橋が美しいです。


鳥居


楼門[国宝]
楼門を含めこの神社の建物は茅葺屋根の独特の様式です。


拝殿[国宝]


本殿


青井大神宮

ご神木



人吉の町は山の中ですが、なかなか趣がありゆっくり見て回りたいと思いました。
今回は時間が限られているので、このあと鹿児島へ移動しましたが、いつか機会があれば、再訪したいと思います。
そのときには、熊焼酎片手に鰻もいただきたいものです。

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南九州へ

2017-08-08 | ドライブ・旅行

日本百名城スタンプラリーも、残すところ北海道の3城と南九州の3城のみとなりました。

北進かはたまた南進か、悩みましたが、
来年の大河ドラマは「西郷どん」となれば、観光客大幅アップは必至。
人混みは嫌いなので、今のうちに人吉城(熊本県)・鹿児島城(鹿児島県)・飫肥城(宮崎県)とまわることにしました。
今回は、家内も行きたがったので、自動車での旅行です。

さて、九州へのアクセスですが、県営名古屋空港から出ているフジ ドリーム エアライン(FDA)を利用しました。
ゆったり船旅もよかったのですが、日程に余裕がなかったことと、運賃がお得なことから、航空機を選択しました。
しかし、航空運賃ってどうしてこんなにバラバラなんでしょうか。
今回は、予約日がはやかったので78%引きで購入できました。
さらに、航空券ってツアーにすると宿泊代やレンタカー代がかなりお得になるのです。
今回は、るるぶツアーを利用しました。

FADは静岡に本社を置いてますが、愛知県営名古屋空港内に事務所構え、保有機を駐機させ拠点化としている航空会社です。
しかし、国土交通省は中部地方における空港一元化の妨げになるとしてあまりいい顔をしていないとか・・・


金色の飛行機に乗り込みます。

時間どおりに出発。

朝イチのフライトでしたので、飲み物とクロワッサンのサービスがありました。

1時間20分で、阿蘇くまもと空港に到着しました。

ここからは、レンタカーで移動しました。
借りたクルマは、トヨタ・ラクティスです。


ミニバンのようなへんなドライビングポジションですか、軽い操作性も伴って市街地では乗りやすかったです。
1300ccですが、高速道路もソツなく走行できます。
ただし、登り坂は苦手なようで、とたんにスピードが落ちてしまいます。

最初の目的地である人吉に着いたのは、11時30分
昼食は、名物のウナギをと思ったのですが・・・・
土用丑の日が近いということもあり、ウナギ店の前には長蛇の列(汗
ここはあきらめて、もうひとつの人吉名物を選ぶことにしました。


JR人吉駅
ここの駅弁が大人気だそうです。

駅のすぐ脇にある、弁当店

やまぐち
所在地: 熊本県人吉市中青井町300
営業時間: 7:00~20:00
定休日: 無休

いろいろな弁当が用意されていましたが、私の選んだのは、


山麓おむすび


なんと、ソフトボールよりも大きなおにぎりで、食べ応え充分!

さぁて、お腹を満たしたところで、人吉城に登城します。

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テオ・ヤンセン展へ行ってきました

2017-08-05 | なにげない日常


三重県立美術館で開催されているテオ・ヤンセン展へ行ってきました。
この美術家の名に聞き覚えのない方も、このCMには見おぼえがあるかと思います。


中外製薬TVCF

まるで生きものが歩行するよう浜辺を移動しています。
風を動力にしていることは容易に想像できますが、不思議なのはパイプを組み合わせただけの本体構造です。
生物に似た歩行をしなやかに行うためには、電子制御でコントロールと行きたいところですが、そんなものはどこにも見あたりません。
いったいどういう構造になっているのか。
いったいどのような人が作ったのか。
疑問でした。

展示されていた彼の作品の一部です。




もっと見たかったのですが、巨大な物が多いので、展示できる作品数は限定されるみたいです。

気がつかれた方もいるでしょうが、この作品展は変わっていて、カメラ撮影OKなのです。
また、一部の作品は押したり引いたりして、動きを確認することができます。

もちろん、デモンストレーションも行われていました。


テオ・ヤンセン展デモンストレーション

これらの作品は、電気工事用の塩ビパイプで作られています。
近くで見ると、加工は雑で美しくはありませんが、離れて見ると不思議な造形美を感じ、何よりその動きは、生命を感じるような躍動感と流麗さを感じます。

テオ・ヤンセンは、大学で物理学を専攻しましたが、その後芸術家に転身しました。
奇抜な作品も、この経歴を聞けば、何となく頷けるような気がします。

今回、この有機的に見える動きのしくみを知りたいと思って出かけました。
実は、それはさほど複雑ではない動力方向の変換に過ぎませんでした。

クルマのエンジンは、ピストンの往復運動をクランクによって、回転運動に変えています。彼の作品の中にはこれを逆にしたものがあります。
つまり、風車の回転運動を脚の上げ下げの運動に変換しているのです。
もちろん、脚を単純に上下に動かすだけでは進みませんから。
①脚を前に出す ②脚を下げて地面を踏む ③地面を後方に蹴る ④脚を上げる
という4つ(あるいはそれ以上)の行程になっているのでしょう。

コンピューターなどの電子部品は使用されなくても、生物的なスムーズな動きは再現できるのです。

ということは、本家の生物の動きも実はさほど複雑なものではないのかもしれません。

そして、もうひとつ、動力の変換といえば、我が国にはテオ・ヤンセン氏に劣らないすばらしいものが古くからありますよね。

からくりです。

コンピューター制御に加えて、からくりの技術を極めれば、より人の動きに近いロボットや医療機器をつくることが出来るかもしれませんね。

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