デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



登る前にきれいに見えたんだが…

運動のためにいつもの大文字山へ。↑の木々に黄昏の光が当たってきれいだった。でも、きれいなものをきれいに撮ることはなかなか難しいと撮った画像を見直してすぐに思った。





カメラが光を拾うせいで空は明るく写っているけど、
山道はだいぶ暗くライトを持っていないと危ない。

いつものところまで登って体操をしていると、立派な三脚を立てて刻々と夜景が映えだすさまを撮っている男性がいた。私は体操に時間をかけるのでそれなりの時間、この場所に居続けるわけだが、やがて空も暗くなる時間となった。
体操を終えて山を降りようする際、刻々と変化する夜景をカメラに収めていた男性に、「時々(ここに)いらっしゃるのですか?」と訊ねたら、彼はあわてた様子で「I'm from Taiwan」と返事をした。日本語で話しかけられてやっぱり焦っている様子が分かったけれども、私が台北旅行の体験をボロボロ英語で話すと、彼はうれしそうに目を輝かせ台北に住んでいるという(笑)。
空が暗くなって、彼がカメラと三脚を片付け始めたので私が彼の手もとをライトで照らしていると、彼は「下山するのにあなたの後をついて行っていいか?」と言うので私は「もちろん」と返事し、送り火の説明をしながら火床の横から一緒に下りて行った。
山道が終わり安全な道まで来ると私の山に登る目的を話し、彼に日本や京都の印象、滞在日数やこれからの予定を訊いた。すると、彼は明日、奈良県に移動するのだという。
それを聴いた瞬間、約一年前にも韓国の青年たちが明日帰国するという日に京都のラストの地を雪で足場が悪くなっていたこの山にしていたことを思い出した。
暗くなってからでも何とか行ける場所としてある程度外国人旅行者に知られているのかもしれない。たとえ移動日前日であっても、旅をする者の心理として滞在した町を最終日に鳥瞰したり眺望したくなる気持ちが働いたとするならば、その気持ちは私個人もよく分かるつもりだ。
それにしても、夜景をカメラに収めていた彼は、寒かったとはいえ空気が澄み大阪のビルの明かりまでよく見える日に登ってきていてとてもラッキーだっと思う。このことを伝えようと、下山しながら「今日は特に遠くまで見えましたが、いつもはそうではありません」と言おうとしたが、どの単語を使っていいか悩んでいるうちに麓まで着いてしまったのであった。

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