デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



朝のテルミニ駅

ローマ・パスが(この日は)購入できないと分かった以上、ローマ・パスの対象になっている入館料が高めの博物館を堪能したのちに古代ローマの遺跡を見てまわるという当初の計画を変更しようと思った。災い転じてということではないけれど、計画の実行が無理なら先に無料で見れる遺跡に出かけてやれ!という踏ん切りがついたことは、結果的によかったかもしれない。(それにローマ・パスは場合によっては元をとることは難しい、しかしチケット購入の列に並ばなくて済む確率は高いという点で価値がある)
ツーリスト・インフォメーションを後にしようとすると、日本人観光客の女性が私にローマ・パスのことを訊ねてきた。窓口の人から言われたことを端折り、とにかくパスはここ1週間ほど扱ってないが明日か明後日ならば買えそうと伝えると、彼女は小さく「えっ?」と声を発し驚き表情が少し曇った。
私は不躾なようだが彼女に、どういったところを周ってみたいのですか?ローマの旅行では何を優先されますか?と訊ねてみた。すると、古代ローマ遺跡や博物館をめぐりたいとのことだった。それならば、使用開始日から1週間有効の遺跡を中心に周ったらお得かもしれないパス(カード)がありますがご存知ですかと訊くと、知らないという。そのカードのことが載っているガイドブックのページを示すと、彼女は真剣な表情でカードについてメモをとり、書き終えるとその表情は晴れやかになった。
「(入場料のかかる遺跡で)このカード買います。ありがとうございます」と感謝されて、私は正直とてもうれしく思った。3分もかかっていないやり取りの中で、旅行の目的が同じ方向を向いているかもしれない人の役に立てたのだ。
「これからどちらへ?」と訊かれたので、私は「きょうはこれから水道橋跡に行くことに決めました」と即答し「もし、どこかの遺跡で見かけたら声かけてください。ではお気をつけて」と言って別れた。朝の八時過ぎだった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )