磁器装飾アトリエ&教室 ピアットスカーナ(東京)な暮らし

伊フィレンツエ18世紀からの伝統技法で磁器に装飾しています。「自由な発想で普段の生活は魅力的に変えられる」を合言葉に。

走り続けた10年から:Prestazioni

2011-08-31 19:36:28 | 自己紹介
(部分)陶板150mm×200mm、2011年個人蔵より

1)イタリアで納品できた作品の道筋はこんな風
イタリアで費やした大半の時間が、オーダー制作(個人蔵)でした。人物や動物、植物や果物など、空間構成力を磨く大変いい経験でした。ただし、全ての依頼は、ドッチア様式の様々な技術を高レベルでプレゼンできるようになってから。それは、1人の知らない外国人が存在をアピールする術でした。リチャード・ジノリの装飾部門で内定(日本的に言えば)、をもらった初の日本人という事実は、それほどインパクトになりません。むしろ、鑑識眼の鋭いイタリア人達は、自分を感動させてくれる可能性がある人物にリクエストし、金銭を払ってくださるのです。勿論それぞれの予算内ですが(苦笑)。

2)確かなものです
「ドッチア様式(アンティーク・ジノリ)」の絵付指導を、現在の場所で始めてから、約3年が経ちます。おそらく日本では、唯一になるのでしょうか・・・(?)。現地と同様に仕事ができるオイルを作りだすまでに、しばし時間を要しました。現在も量産は出来ませんが、確かなものです。樹液の甘い香りに誘われて、蜂たちが毎日窓辺に遊びに来ます。ほら、今このときも^-^

2)夏は必ずといっていいほど
この夏は、レオナルド・ダ・カーポ再来。過去のデッサン帳も紐解いて、動物・人間の骨格に再び注目しました。注文制作のためです。一方で、卒論の資料を本棚の奥から探りだし、ラファエロの建築などを見つめ直していました。新作のためです。基本に戻る時間を与えてくださった必然に、感謝しています。

4)装飾プラスを発信する
では、本日の写真はドッチアか?と言われれば、答えはYesではありません。レッスンの指導内容はドッチアのみ?と問われれば、それ以上の答えが出来ると思います。私の必用な様式へのこだわりは、品のある色調とバランス、芸術性の高いデザイン力とパッション(伝える心)です。勿論、スタンダードな絵柄や技術を保ち続けての話なのですが。

5)だからイタリアに留まらない
制作や指導の場所について問われることがありますが、重要なことでしょうか?それぞれに没頭している間は、イタリアも日本も他の国に身を置いても同じです。勿論、必要最低限の環境が整っている現在にして言えることですが。

6)魅力的な国に入る前に
また、たびたび「イタリア留学したい。イタリアで働きたい。どうしたら?」のお声を伺います。容易に固執しない方がベストです。簡単に越えられそうなハードルは、けしてそうではありません。私自身も、いくつかの就労のチャンスを獲得しながらも、正式な手続を踏んでもらえず、帰国しています。しっかり準備して、志をもって、それから自らの道を選んでください。さらに、最高と最低の両極端なビジョンが想像できるなら、「Let's エンジョイ!」かもしれません。イタリアは、摩訶不思議で魅力的な国ですから、試してみる価値は充分と。

長々と読んで下さり、有り難うございました。1)~6)で、何かお役に立ったことがありましたか?質問の答えになっていましたか?それはイイですね! 

レッスン、注文制作について、全てのお問い合わせは
tmksimmon@gmail.com


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Oggi tralascio quello che ho scritto in giapponese. In breve..."Le risposte alla qualche domanda su mia esperienza come decoratorice". Ho pero' messo un particolare del lavoro attuare sulla porcellana senza deludere i visitatori. Cosi semple rimane mio mano per realizare il sogno di padorone^-^

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