磁器装飾アトリエ&教室 ピアットスカーナ(東京)な暮らし

伊フィレンツエ18世紀からの伝統技法で磁器に装飾しています。「自由な発想で普段の生活は魅力的に変えられる」を合言葉に。

EXPO(万国博覧会)の品々:400 esimo anniversario della fondazione di ARITA

2015-09-18 17:53:33 | 陶磁器(静物)/ 模写/ &オーダー

手描絵付:笠原知子(2006年制作)、展示見本
ドッチア美術館所蔵品(ジノリ製造)の模写


私は日本で生まれ育ったことに感謝しています。
イタリアの芸術、そして、ヨーロッパの磁器に魅せられた背景にも、日本の風土と歴史に裏付けされた真善美の感覚が潜在的に備わっていたからこそ、理解できることが沢山ありました。

頭の中はイタリアしかないと思われがちな私ですが(笑)、10代は弓道を極めておりました。将来は西洋美術史に目を向けたいという熱意から、日本史を先に深く勉強しました。絵画においては、人物画の伊東深水、上村松園、鏑木清方、風景画の川瀬巴水、横山大観、花鳥画の小林古径、竹内栖鳳、橋本関雪(50音順)を好みます。工芸においては、金刀比羅宮書院の美(応挙・若冲)に目を奪われ、宇治の平等院鳳凰堂の音を奏でる飛天群をこよなく愛し、迎賓館の花鳥の間の七宝に憧れました。磁器の世界においては、有田焼に強い関心があり、香蘭社や深川製磁の器が我が家の食器棚にも並んでいます。名前をずらりと列記しましたが、皆様との共通点は見つかりましたでしょうか?

有田(九州)は、江戸時代初期に日本で初めて磁器を製造した地です。数回の万国博覧会出品作は、世界から類をみない高い評価を得て発展してきました。西洋の磁器は、この日本の美意識によって、更なる輝きと想像力を増し、世界の需要と供給を満たしてきたのです。

上の写真は、私がイタリアで西洋スタイルの上絵付技法を極めた後で、帰国するまでにどうしても描いてみたかった1枚です。〔オリジナルはジノリ窯初期の逸品(美術館所蔵)。このように、ヨーロッパ磁器史のスタートは、中国・日本を意識した、魅力的なデザインが数多く製造されました。〕



来年は、「有田焼創業400年記念の年」。その先駆けとなる展覧会が、現在、横浜そごう美術館で開催されています。(※10月4日まで)

見逃すには惜しい貴重な企画展なので、先日行って参りました。国策と密接に絡み合いながら誕生した、美しい優品の数々や初公開となるデザイン画を、気の済むまで鑑賞してきました。時代を動かした日本の美に触れながら、私の創作活動や教室で皆様に伝えたいこと、今を生きる私達に出来ることは何か?を考えてみたくなります。超絶の美の洗礼を受け、とにかく、しばらくは、お腹いっぱい、胸いっぱい^-^ (※9月30日(水)は開館30周年記念日で入場無料!)

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il 2016 ricorre 400 esimo anniversario della fondazione di porcellana ARITA , provincia saga in Kyusyu. Adesso si puo' vedere un mostra che sia una prima tappa importante di lolo percorso di 2016.▼ "Bellezza di ARITA, gran valore di trascendenza" 5/set-4/otto a Yokohama  Nella storia porcellana dell'Occidentale, i colori e le decorazioni di ARITA rivoltavano a stimolare la creativita' per gli tutti artigiani per maggior parte degli occidentali in stessa epoca. Raggiungere questo sviluppo attraverso lo scambio culturale e' diventato una speranza, la ricchezza della vita. Noi dove viviamo sulla stessa Terra abbiamo bisogno di riconoscereci diverse, ma scoprendoci anche intimamente vicini per aiutare a trovare il futuro del mondo. Ps. Sono a favore del significato dell'Expo Milano 2015'.

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