仕事で池袋駅から少し離れた神社へタクシーで。目的地に着いてメーターを見たら1280円だったので、「1280円ですね……」と言ってお金を払おうとしたら、運転手さんが「いや710円でいいです」とおっしゃる。「え、でも1280円じゃないんですか?」と聞き返してもそれでいいと言うので、安いことに文句はないと思い、不思議な気分のままお礼を言って、1010円を渡しておつりをもらう。タクシーを降りようとしたところであ、と思って「領収書いただけますか?」とお願いしたら、「あぁ~、いま捨てちゃった……」と言って新しい領収書をくれたけど、そこには「1700円」の文字。あれっと言ったら「1700円にしておきました」とのこと。とってもありがたいけど……どういうことだったんだろう? 神社へ向かうところだったし、もしかして神さまだったのかな。なんて。
今日で池袋周辺の寺社取材はすべて終了。いろいろと勉強になりました。ご利益にあずかるためには、まず神さまや仏さまへ自分の心を向けることが大切だということ。信仰の対象だから当たり前のことなんだけど、最近はパワースポットという意識が先行して、訪れるだけでイイことがあると勘違いしがち。訪れるからには、せめてその時だけでも、敬う心が大事なのだと教わりました。それから、神さまに参拝するときは、お願いごとを限定しないほうが、いい方向に導いてくれる可能性が高いのだそう。「必要な分だけお与えください」とか「お見守りください」で十分なんだって。今回撮影込みで取材するのは2軒で、編集部の意向としては残り4軒はお守りを郵送してもらってください、とのことだったけど、どうもそういう気持ちになれず、全ての寺社へお守りを預かるのと同時にお話を伺いに行ったのでした。今日は日曜日で、面倒に思わないでもなかったけど、やっぱり行ってよかった。ネットの情報や簡単なアンケートだけでは得られないお話をたくさん聞かせていただいて……。もちろん原稿になるのはほんの一部なんだけど、取材するとしないとでは、書く内容の深みが全然違うと思うんです。今回の原稿に直接は反映できなくても、知識としては残るわけだから、何かの役に立つこともきっとあるはずだもんね。今回印象に残った寺社は「大塚天祖神社」と「護国寺」。どちらも取材に応じてくださった神職の方や僧侶の方がとってもユニークで。理論的かつ斬新な思想というか……。天祖神社では「お守りはケータイで、お札は電話みたいなもの。ひとつ願いを胸にしたら神さまからの受信を待つ。そうすると問題がある場合は、解決の糸口がひらめくこともあるし、誰かの言葉にヒントが隠されてることもあって、それがつまりご利益。だから常にアンテナを立てていることが大切」とか。なるほどなーと思う。護国寺ではご本尊をimac、お守りをiphoneに例えたりしてたっけ。「商業ベースに乗りたくない。神聖な境内にデート気分でチャラチャラ来てほしくない」という神社もある一方で、「どんどん軽いノリで(若いひとにわかりやすい言葉で)紹介しちゃって! それが仏教の教えを広めるきっかけにもなる」という護国寺。なんてしなやかでカッコイイんだろう。大御所ならではの余裕というか、神社仏閣界の渡辺謙!って感じ?(笑) あー、でも取材に集中しすぎてサスガに疲れたわ……。今日は早めに寝ちゃお!!
あ、最近のごはん……。なんか適当……。
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