憧憬、大艦巨砲主義w

メイン盆栽HAWK11 営農機セロー250 奥様号レブル250

考察。

2008-12-26 22:38:25 | 事故った(笑)
 

今日は、フザケはナシにして、今回の出来事を真面目に考えてみようと思います。

警察で調書を作成しながら、現場の様子を概ね把握することができました。
ただ、ワリといい加減です。

相手方の車両の写真は前方・後方と接触面の写真それぞれ一枚づつ。
当然、詳細に当方車両のタイヤが接触した跡なのか、フレームやエンジンが当たったのか、人体が当たったのかも、判断できる写真は一枚もありません。
現場を俯瞰した写真も車線の前後方向からのみしか撮影されておらず、痕跡などの距離関係を推量できるモノもなかったです。
また、時期的に日光の斜度が低いせいか、路面にマークされたチョークはほとんどが明瞭に読み取れません。
どうやら、警官がその場で採寸した数字がすべて、ということのようです。

今回は、被害者(オレですね)が軽傷かつ双方任意保険の加入が明確でしたのでそういったいい意味での「粗さ」があるのかも知れません。

概要は、トップ絵の通りです。
当方車両は渋滞車列からセンターライン上を追い越し走行中でした。
速度は30~40Kほどと思いますが、定かではありません。
ウインカーなどによる合図なし、後方確認もなく、そろりそろりとかではなく、ほぼ一息に相手方車両はUターン動作を始めたようです。

仮に、当方の車速が時速36Kと仮定すると、車両は毎秒10m進みます。
また、緊急制動の際、空走時間(障害に気付いてからブレーキを動作させるまでの反応時間)は0.5秒と言われています。
今回のケースでは、当方のブレーキ痕はありませんので、少なくとも相手方車体の半分がセンターラインを越えるまで、この空走時間内だったということが仮定されます。
つまり、当方の車速が36Kなら、相手方がセンターラインから車体の半分を押し出すまで、0.5秒以下だったと考えても不自然がない、といえると思うのです。
というより、オレ自身、減速する時間もなく、正面から突っ込んだ記憶だったのですから、整合性はとれた、と言っていいと思います。
結構な勢いでのUターン動作だったようです。

また、オレ自身はまったりモードながら警戒(いつもですよね)していたこともあって、脊髄反射はそこそこ良かったようです。
センターラインから1.5m以上飛び出ていた相手方車両のタイヤと、左ボトムケースが接触しており、タイヤ・ホイール本体は相手方車両と接触していないことが自車の被害確認からわかっています。

その後、当方車体はカラで走ったのか、飛んだのかは定かではありませんが(車体の状態から走ったと考えられます)、10mほど先から路面に打撃痕+擦過痕を残し、縁石にあたって止まったようです。

警察官が「目撃者の証言」として言うところでは、オレ自身はやはり、ボンネットをとび越えて、10mくらい先まで飛んだようです。
ただ、不可思議なのは、ヘルメット、グローブ、ボトムなどの装備類にはほとんど損傷がありません。
革ジャンの両肘がひどく擦り切れていますが、別段、肘に痛みはありません。



さて、ココからです。
今日の調書作成で困った質問がありました。
「あなた自身の落ち度はどこにあると思いますか?」

はて。。。
速度は、出てなかった。
交差点まで残り40mくらいで、アクセルは開いてなかった、っつーか、エンブレで慣性走行だった。
車列には、充分、注意してた。
ウインカーがついていなかったのは、明確に記憶していた。
「おいおい!そりゃないだろ!」と瞬間、思ったから。
その瞬間に突っ込んだ印象だった。
反射が、車体を回避動作させたのだと思う。
直進に突っ込んだのなら、タイヤ、ホイールから相手方車両に接触していたはずだし。
また、起き上がって振り返ったトキも、ウインカーは点いていなかった。

1分ほど考え込んでしまった。
警官に、オレは応えた。
「先方がウインカーで合図するか、クリープ+α程度でゆっくりめに出るかしていてくれたら絶対に接触しなかった自信があります」。
あえて、あげるとすれば、ドライバーの頭の動きを読み込んでいなかったことだ。
その点では危険予知レーダーに衰えがあったのか、気が抜けていたのか、たるんでいたのか、だ。
でも、それは交通法規とは関係ない。
「それは、あなた自身には過失はなかった、ということですか?」
「はい」

どうだろう。
時速40K。
10mに車が横向けに置いてある。
ブレーキは10m手前からしか、かけられない。
ブレーキだけなら接触しちゃうかもしれないが、回避動作も含めれば、オレは、絶対によけきる自信がある。
そう。
この10mは0.9秒に相当するのです。



神奈川にきてから、「おわ"!」って思うことが多い。
仕事柄、クルマで移動することが多いのだけれども、千葉にいた時より明らかにヒヤリが多い。

路上には、全く無責任なステイクホルダーが一定割合で、放たれている。
今回の相手方もその一人だ。
悪気がない市井の善意のドライバーでしかないのだから、一層タチが悪い。
オレがいる街は、人口の密集度は明らかに千葉のどこよりも上だ。
走行距離が千葉にいたトキと同じとすれば、明らかに遭遇する機会は多いのだ、と思う。


「機体と人命を尊重する」
オレは常々意識してバイクに乗っている。
機体が守れなければ、人命も危うい。
機体が無傷なら、人命に影響を与えることはない。
償却は別として、バイクが発進時と同じ状態で帰還できるということは、彼我ともに損害はないはずなのだから。

でも、今回は、ヤってしまった。
オレに神のような運転技術はないのだから、過失は、ないと思う。
後から、過失がないと思える状況でも、ヤってしまったのだ。
どんなふうにボンネットをとび越えたのかは覚えてないが、ちょっと打ちどころが悪けりゃ死んでたかも知れない。

然様。
再び、健常に生きる機会を与えられたのだと思う他はない。
オレは、絶対に、事故ったり、コケたりしない。

オレは、機体と人命を尊重する。
コメント (2)
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