カウンターで親方が揚げる旬の素材の天婦羅がおいしい「お座敷天婦羅 つくも」さんに再来。
器やサービスの提供にもセンスを感じるお店です。
手打ちのお蕎麦も、愛情をこめて打っているという職人魂を感じるのは、私だけでしょうか。
ご夫婦で切り盛りしているお店です。
山形のお蕎麦屋さんには珍しく、店頭の暖簾の下にメニューボードが掲げられています。
東京で修行した親方らしい、ゲストを大事にしたい思いが伝わってくるようです。
以前は、揚げたての天婦羅を一つ完食して、少しの余韻の後に、次の天婦羅が来て、最後にお蕎麦が出るパターンでした。
天婦羅を完食した後の蕎麦というのは、インパクトが薄れる感がありましたが、今回は天婦羅と蕎麦がいいタイミングで出てきました。
田舎蕎麦は、蕎麦の香りや甘味の醍醐味を感じます。
今回、蕎麦粉に紅花を練りこんだお蕎麦を頂きましたが、蕎麦は更級風で、上品な味わいでした。
どちらの蕎麦汁もあっさりしていて、個人的にはもう少し変化が欲しいところでした・・・
食後、このお店独特のドロドロッとした濃厚な蕎麦湯を頂きながら、デザートの蕎麦ぜんざいで〆る。
お昼のお蕎麦屋で、こんなにも上質な時間を過ごせるとは・・・
食後寛いでいると、なぜか・・・
再来して、かつて頂いた「鱈子」や「椎茸」の天婦羅の旨さの記憶が蘇ってきました。
「食」というものは、まさに一期一会なのですね。
今回は、ふわりと軽く、早春の山の香りがする「蕗の薹」が一番印象的でした。
歳を重ねるということの進化というんでしょうか、味に対する欲求と記憶と喜びを感じる年齢になってきたのかな~私?
■お座敷天婦羅 つくも
- 住所 山形県山形市成沢西1-1-23
- TEL 023-688-5583
- 営業時間 11:30~14:30/17:30~20:30