高湯温泉の「玉子湯」さんに、久しぶりに立ち寄ってみました。
お湯、雰囲気ともに素晴らしく、以前は結構好きで来ていましたが、外来入浴が短縮されてからすっかり足遠くなっていました。
平成15年、この近くに共同浴場「あったか湯」ができてからは、すっかりそちらを利用するようになりました。
「玉子湯」さんのあたりを通ると、車内にも硫黄の匂いが流れ込んでくるほどです。
「玉子湯」さんで一番好きなのが、この内湯のお風呂「仙気の湯」。
初めてこの旅館を立ち寄り湯で利用させて頂いた時、随分前のことになりますが、この内湯にはあまり人が行き来せず、タイルの使われた浴室には大きな亀の置物があった記憶があります。
いつしか改装され、この木の浴槽に変わりましたが、雰囲気は変わってもこのお風呂にはいるとなぜか自然と心が安らぎます。
湯触りもとても良いお風呂です。
今回は久しぶりにこのお湯に浸かれることを楽しみにしていたのですが、これも時代の流れというのでしょうか、外来入浴者専用の浴槽に変わっていました。
今回は入浴できず残念ですが、そのかわり写真を撮らせて頂きました。
二番目に好きなのは、この湯小屋のお風呂。
湯小屋は当館創業から百四十年余もそのままの形をとどめているそうですから、凄いですよね。
この硫黄泉に入ると肌が玉子のようになめらかになることと、温泉のにおいがゆで玉子に似ているとのことで、玉子湯と名付けられたそうです。
暖簾をくぐるとすぐに脱衣所になり、脱衣所とほぼ変わらない高さに浴槽があります。
浴槽に入っていると、着替えをする方を見上げる感じになってしまい、狭い浴室のため視線のやり場に困りますが、それでもこのお湯は、硫黄の量がほかのお風呂に比べて多いような気がします。
高湯温泉は皮膚病にもよいといわれていますが、難病に悩む人々のために仮小屋を造って浴用に供したことが「玉子湯」さんの歴史のはじまりでもあり、この湯小屋は今もなおその役目を担っているといえるでしょう。
歴史を感じる湯小屋の天井には、長きに渡って愛されてきた証が残り、共有の財産であることをつくづく思い知らされます。
さて、露天へ行ってみましょう!
女性限定の露天風呂「瀬音」。
冷たい山水が引いてあり、夏場はのぼせた体に浴びたりしますが、こんな雪の季節になれば、脱衣所の床さえ滑らないよう用心しなければなりません。
ふわっとパウダーのような白い雪が、ホイップのようにふわりと建物にのっかっていました。
のぼせた体で入る足湯 が最高!
この足湯にもなみなみと100%源泉が注がれています。
露天風呂は山の景色を見ながら、とても開放感があります。
この高湯温泉へ向かう道は、上り坂になりますが 所々「無散水消雪」なるドライな路面があり、走行もかなり楽でした。
■玉子湯
外来入浴 700円
外来入浴 入館11:00~退館14:00