昨年の年の暮れ、自転車で通勤している相方が、暴走自転車に接触し転倒し、顎を強打。
その時、地酒専門店に立ち寄った後の帰宅のタイミングで、ちょうどお正月用のお酒「鳳凰美田」を手にしていたそうです。
「あ!と思った瞬間、自分じゃなくてお酒が心配だった」という相方。(なんともその気持ちはよくわかるのですが・・・)
そんな命がけのお酒を新年の無事とこれからの繁栄をお祈りしつつ、神棚にお供えした年末でした。
私はというと、年の暮れにお供えしたお酒はこちら↓
量販されていた 「福を呼ぶ旨酒」。
12月30日に搾ったお酒が翌日の店頭に並んでいたので、思わず購入した宮城の地酒「大和蔵」の純米生(火入れなし)。
生生のフレッシュ感があり、復興を願った気合いの入った宮城のお酒という感じがしました。
お互いにすれ違いのお正月を迎え、そんなわけで来客もなく、新年を心から祝うゆとりもなかったのですが、それなりに神棚に供えたお酒を下げ、食前食中酒として、ちびちび頂いたりしてました。
「鳳凰美田」は栃木の酒蔵で、宮城ではある種の専門店でしか手に入らない地酒です。
米の旨味やコクを大事に醸す、「味」にこだわった酒蔵さんです。
かなり前のことになりますが、鳳凰美田さんの酒米のお田植え祭りや稲刈りにも参加させて頂いたほどその味に魅了されていたこともあり・・・
久しぶりに味わう、その日の「純米無濾過かすみ酒」は、感動の一杯でした。
洋ナシのようなアロマがあって瑞々しく、コクと酸味と甘みのバランスが素晴らしかったです。
さて、仙台ではどんと祭りの日を区切りとして、お正月も終わりになります。
1月14日、土曜の夕方とあって塩竈さまのどんと祭りは周辺道路も含めてかなり混んでいましたが、投げ込まれるお正月飾りやお札は、被災の影響もあって少ないと感じてきました。
私がいた火だまりには、例年にはあるはずのダルマや幸福の矢が投げ込まれるのを見ることがなく、いろいろあった2011年だったなぁ~と切なさと共に様々な思いが巡ってきました。
東北の復興を祈願し境内を出ると、急に真綿のように軽い雪がはらはらと舞い散り、あららという間に目の前の道が白に変わっていくのでした。