鳴子温泉から車で10分程度かかったでしょうか、山一つ越えた向こう側にある「潟沼」。
周囲を胡桃ヶ岳、尾ヶ岳、松ヶ岳、鳥谷ヶ岳に囲まれ東西約500メートル、南北約400メートルのやや潰れた円形の沼。
鳴子火山群の火口湖と考えられていると同時に、火山活動により流出した溶岩による堰止湖とも言われているそうです。
沼水は世界的に見てもかなりの強酸性であり、水素イオン濃度(pH)は2.4にも達するそうです。
そのエメラルドグリーンの沼は魅惑的な美しさです。
鴨の群れが泳いでいる姿がなければ、寂しすぎる場所です。
近くにはクレーン射撃場があり、ドーンドーンと音がしている時は感じないのですが、その音が止むと急に、あまりにも静かすぎる場所だと感じさせられます。
この沼で泳ぐことはできませんが、貸ボートがあります。
湖を一周できる遊歩道があるので歩いてみましょう。
1周するのに徒歩で20~30分ほどです。
源泉からもうもうと湯気があがり、硫黄臭が立ち込めていました。
この沼には 魚は全く生息していませんが、サンユスリカというユスリカの一種が大量に生息しています。
他の生息種は緑藻、珪藻。
むき出しの山肌から蒸気があがり、辺りは硫黄の香りがします。
紅葉の頃にまた来てみたいと思います。