最近、心が弱っていると感じて、海が見渡せる温泉旅館でまったりしたいと思いつきました。
その日に限って、お気に入りの旅館はたくさん予約が入っていて、私の希望は叶えられないとのこと。
それならば、標高の高い山に登って自然に抱かれたいと思い、山小屋の予約はできましたが、天候の関係で、事前にキャンセル。
「運」が悪い時は、なぜか八方塞がりの状況に陥ります。
海から山、その思いつきの段階で支離滅裂すぎ。
心が弱っている証拠です。
それで最終的に、古い湯治場でゴロリと過ごすことにしました。
とても優しい女将さんが、前日の夜にもかかわらず、予約を受容れて下さいました。
温泉に入る以外は何もしない、そういうことが叶えられる湯治場の風情の温泉街。
源泉100%が注がれる浴室。
温泉が熱めなので、加水して入浴します。
体が温まり、心も癒えてくるのがわかります。
温泉の治癒力を感じます。
夕食はお部屋食。
会場食と違って周りや時間に気を遣うことなく、手作りの心のこもった料理に癒されます。
そして私は思ってしまった!
もう少しここに居たいなぁ、って。
夫にお願いしたら、僕は仕事で無理だけど、ゆっくりしていいよ、って。
感謝です♪♪♪
翌日一緒にお昼ご飯を頂いた後、最寄りの駅まで送り、私ひとりの湯治がスタート。
特にテレビも見ることなく、温泉に入って汗を流し、いろいろ考える時間を大事にしました。
自然に流れる時間に身を任せていると、感謝の気持ちが溢れて、涙腺が緩んでくるのが不思議です。
それだけ壊れていたのかな?
最後の夕食は、この地方で「カド」と呼ばれるお魚=鰊を頂きました。
毎食毎食、手作りのお料理で、味付けも体に優しく、私好みでした。
最後の日の朝食。
女将さんがいつも通り、ジャスト8時に笑顔でお料理を運んで下さいます。
心の美しさがにじみ出るのでしょうか、女将さんの笑顔にはいつも癒されます。
湯治場の要素が強い温泉街ですから、細々と経営しながら、現代に寄り添うための苦労も多いはずです。
女性一人でも、清潔で快適に過ごすことができ、素晴らしい温泉と手作りのお料理で体もリセットでき、チェックアウト後も女将さんと少しおしゃべりして楽しく時間を過ごしました。
長いことブログを綴っていますが、教えたくない数少ないお宿です。
また心が疲弊してしまったなら、このお宿が私の居所になりそうです。
生きていると、いろんなことがありますよね。
人生は山あり、谷あり。
スリリングだなぁ~。
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