新コロナウィルスで、日本全国が自粛生活を余儀なくされるなかで、私の従妹のお姉さんが闘病の末、息を引き取りました。
2020年5月半ばのことでした。
3年もの間、お姉さんは10万人に一人という、治療法も薬もない難病と、闘いました。
喪主の旦那様が、弔辞で語ったことによると、定期的にお医者さんに診てもらうのだが、治療法がないため、前より悪くなったとか、そういうコメントを頂くための通院で、命の残りの時間を推し量るようなものだった、と。
2月の末には、体はもう水さえも受付なくなって、緊急入院。
新コロナの影響で、家族誰もお見舞いも禁止され、自宅で祈るような日々だったとか。
もう駄目だという時にもお見舞いにも行けず、懇願に懇願を重ねて、たった30分、死に際の妻の傍に行くことができた。
でも30分が経つと、強制的に病室から出されて、また自宅待機になったそうです。
「妻に、なんにも私はしてあげられず、すみませんでした」
そう従妹の私に挨拶され、この新コロナウィルスのむごさを、憤るというか・・・。
新コロナで亡くなったわけじゃないのに、遺族は愛する者の苦しみの時にも寄り添えず、死に際にも傍にいてあげることができず、やり場がない無念を、これから何年抱えながら生きて、供養に頑張るのだと思うと、やりきれない虚しさがあります。
曹洞宗の葬儀でしたが、盛大なお坊さんたちのお見送りでした。
おすそ分けのお花も、今まで私が仏壇にあげたことがないほどの豪華さ。
葬儀のあとの懐石料理は、本当に素晴らしかったです。
お姉さんのご冥福を心からお祈りしています。
そうして、ご家族様がこれから前を向いて、頑張っていけるよう、お祈りいたします。
新コロナウィルスは、症状がでないという方もおられます。
そのことで、誰かが傷ついている。
出産しても、退院するまで、子供に会えない。
違う病気で入院しても、面会にすらいけない。
そういう現実があります。
皆が、自分自身も含め、命の尊さを守っていきましょう。
合掌
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