2017年11月現在、高野山行きの鉄道を利用できるのは「橋本駅」迄で、その先は極楽駅までのシャトルバスを利用するしかありません。
今年夏の台風の到来により、南海電鉄の路線が土砂災害にあい、2駅が利用できない状況になってしまったそうです。
しかも簡単に復旧できるようなものではなく、地元の方が言っておられるには、6月くらいまでは時間がかかるのではないかと。
橋本駅に到着するとトイレを済ませる時間位の間少し待って、バスは8人をのせて出発。
どんなに遅くても16時には奥の院をおまいりできる予定は完全アウト。
極楽橋までは、1時間半弱かかって到着。
宿に着いた時には、日が暮れてしまっていました。
今夜の宿は、金剛三昧院さん。
宿坊さんのホームページから9月に予約したのですが、到着してみると、対応があまりにもお客の心に寄り添わないものだったので、ガッカリしました。
朝のお勤めの時間を告げられ、おかしいな?間違っているのでは?と思い、念のため翌朝早めに本堂に行くと、言われた時間に行っていたら間に合わなかった。
阿字観と写経ができる宿坊ということでチョイスしたのに、阿字観はご住職さんの都合でできません、と。
写経は夕食後、お坊さんが私の部屋に訪れ、やり方を説明するだけで、あとは自分の部屋で自由に写経するのだとか。
阿字観は開催されないならわかった時点で連絡が欲しいと思うし、写経は写経部屋でするものだと思っていたので、なにか的外れな感じ。
さらに夕食はお部屋だったと思って予約したはずなのに、その日の状況によって大部屋にもなるそうで、その日は大部屋とのこと。
まさにまさにミスマッチ!
庭園には天然記念物の石楠花。
花の咲く頃は、見応えがありそうですね。
国宝の多宝塔
お部屋
お接待
おふだと一筆箋
洗面所は改装されたばかりのようで、気の香りがしていました。
お部屋の鍵は頂くことはできませんでした。
内鍵のみです。
男女別のお風呂に行ってみましょう♪
脱衣所
今年7月から新しい浴室に改装されたそうです。
6人入ったら不快指数があがるであろうと思う程度の広さの浴槽。
大広間での夕食。
日本人は私しかいないと感じました。
皆海外の方々が、周りをキョロキョロしながら、なぜか同じグループでも無言で食事。
なんか異様な感じがして、この空気感もおひとりの食事シーンでは変えることができず、疲れました。
食事内容も、これといった印象のものはなく、好きなものもなく、黒豆なんてどうでもいいものが結構量があったりしてね。
全て冷たいの。
美味しいって感じるにも、何かコツがあるのかな?
重要文化財の大広間の襖絵
室町時代中期(1400年代)に活躍した小栗宗丹(おぐり・そうたん)が描いたもので、金地著色梅花雉子図(こんぢちゃくしょくばいかきじず)と言われる図柄が描かれているそうです。
大広間の襖と壁面をあわせ、14面が重要文化財に指定。
朝のお勤めが終わり、朝食会場へ。
がんもどきがメインのおかずですね。
がんもどきと向き合う、この時間が私にとっては苦痛です。
ここできちんと食べておかないと夕方まで食事の時間がないスケジュールだけど、このおかずを頂くくらいなら、空腹を我慢することのほうがまだましと思えてきました。
私の下調べも甘かったんですね。
前回宿泊した、高野山での二つの宿坊が良かったから。
金剛三昧院さんでは高野山関連に3つの国宝認定書があるそうですが、ひとつは高野山奥の院、もう一つは地域自治体に、もうひとつはこの金剛三昧院さんで保管されているそうです。
そういう意味では、宿坊に宿泊する価値は高いと思います。
あとは、何かのタイミングと個人の嗜好(好み)だと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます