今回の四国遍路ですが、少しは観光や神社めぐりもしてみたいと。
結果、欲張り過ぎたのか次第に日程が予定通りにならなくなってきて、予定していた「金比羅さん」を帳尻合わせのため諦め、軌道修正しようかと迷いました。
そんな時、宿泊先の橋本屋さんの若旦那さんが、今時期なら6時からご朱印頂けますよ。朝食の前に早起きしてお詣りしてみては?」とのアドバイスを頂き、そのようにするつもりでしたが、完全に疲れ果てて、朝は起きれなかったです。
でも朝食後、宿の方に「午前中くらいなら駐車場をそのまま使って頂いて良いですよ」と。
宿をチェックアウトし、車に荷物を積んで、身軽になって金比羅宮へ向かいます。
金比羅宮の歴史を調べてみました。
神仏習合により、真言宗の象頭山松尾寺金光院となり、象頭山金毘羅大権現と呼ばれていたそうです。
明治初年に維新政府が天皇の神権的権威の確立のためにとりいれた神道保護と 仏教抑圧のための宗教政策である神仏分離令により、宗教法人金刀比羅本教の総本部となり、全国にある金刀比羅神社、琴平神社あるいは金比羅神社の総本宮となりました。
金比羅宮は、海上交通の守り神として信仰されており、漁師、船員など海事関係者の崇敬を集め、時代を超えた海上武人の信仰も篤く、戦前の大日本帝国海軍の慰霊祭 だけではなく、戦後の海上保安庁の掃海の殉職者慰霊祭も、金刀比羅宮で開かれるそうです。
宿は、金比羅さんの参道のすぐそばでした。
金比羅さんと言えば、1368段の階段をのぼることで知られています。
「かご屋」さんに運んでもらえるのは365段迄なのだそうです。
境内に入ると、参道の両側で大きな笠を広げて店を出している「五人百姓」という、境内で唯一営業を許されている由緒あるお店で、販売しているのは、「加美代飴(かみよあめ)」という砂糖と水飴で作られたべっこう飴。
「金刀比羅宮宝物館」。
金刀比羅宮が所有する様々な宝物を展示し、十一面観音立像や、能面・舞楽面などの中裕文化財、三十六歌仙額などが見所なのだそうです。
神馬は二頭。
本当にかわいいですね♪
境内には資生堂パーラーが経営する「神椿」があり、ゆっくり参拝するなら、ランチに使うのも、お茶するのも良いと思います。
またまた階段登場。
旭社。
初めて参拝した人の多くは御本宮と勘違いしてしまいそうです。
金毘羅大権現時代に金堂だった建物で、全体に彫られた細やかな彫刻は見る物を圧倒する美しさ。
ここまでの段数は628段なのだそうです。
まだまだ階段ですが、上り始めよりは気持ちが楽になっています。
御本宮。
さすがにこれだけ歩いたことのあり、本宮からの眺めは素晴らしいです!
海抜251m。
心地よい風が渡り、汗がさらりとしてきます。
御祭神は、大物主神(おおものぬしのかみ)。
崇徳天皇も祀る御本宮には、海上守護・農業・殖産・医薬など、様々なご利益があると伝えられています。
御本宮と展望台の間には、奥社へ続く道があるそうです。
奥社まではさらに583段、往復1時間以上かかるそうです。
絵馬堂。
海上守護で有名な神様だけあって、様々な船にまつわる絵馬が奉納されています。中には宇宙飛行士などの有名人が奉納した絵馬もあるそうです。
御本宮で引けるのが「開運こんぴら狗みくじ(100円)」。
主人に代わってお参りをした「こんぴら狗」にちなんだおみくじで、4匹の犬の像の背中におみくじが入っています。
可愛いですよね♪
ここでおみくじをスルーしたら、勿体ないと感じてしまいます。
子犬から1枚おみくじを選んでみました。
「大吉」でした♪
袋の中には、おみくじと一緒に「こんぴら狗」の形をした金のお守りが。
財布などに入れておけば、ご利益がありそうです。
何より、かわいいのが素敵!
さらに金比羅宮では、大人気の「金色のお守り」を皆の分まで買いました。
巫女さんにお聞きすると、ここのお守りは1年ごとに買い替えなくても良いそうです。
汚くなったらそれぞれの地方のやり方でお祀りして下との事。
帰りは、参道までに連なるお店が色々あり、雑貨を見るのも楽しくて、うどんやさんなども軒を連ねており、活気ある雰囲気にあふれていました。
おしゃれな和風の雑貨屋さんで、色々買い込んじゃいました!
気がつくと私は、いつの間にか、お遍路さんじゃなくて、ただの観光客になってました。
やはり、人は賑やかでいろいろなお店があって、そういう場所が好きなんですね。
女性だから、色々買い込んで、それが楽しいってわけです。
ですが、そういう楽しみもあり、お寺参りとのギャップを感じ理解するということも、重要なことなんだと思います。
酒蔵さん。
入場料は無料。
中庭も素敵ですが、そろそろお遍路さんに戻らなければ。
一日居ても楽しい金比羅さんでした。
来て良かった♪
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