文学館でのフルート演奏記録。
1.J.S.バッハ/リュートのための「パルティータ」よりサラバンド
2.W.A.モーツァルト/「ディヴェルティメント」よりメヌエット
3.ラフマニノフ/ヴォカリーズ
4.N.パガニーニ/カンタービレ
5.F.ドルドラ/思い出
6.アイルランド民謡/「庭の千草」変奏曲
アンコール:A.ヴィヴァルディ/「四季」より冬第2楽章
約30分 来場者20名弱。2以降はピアノ伴奏付きで。
1のバッハを吹きはじめたときに、会場の良い響きのおかげで家での練習のときには見えなかったものを感じ、納得し、もっとこのまま聴いていたい思いと、演奏に集中しなきゃという気持ちが行ったり来たり。初めての不思議な体験でした。考えてみれば西洋の教会はとても響きが良い、もしかしてそんな響きを想定して作曲されたのかもしれない。2は昼下がりに聴くにはふさわしいとの思いで選曲、ところが一人で吹いている分には問題がなかったものの、相手を意識するとぎこちなさが出てしまった感。3と5とアンコールはピアノが入ることに決まった後で急きょ入れた曲。4は9月以来2回めの演奏だけど、今回はピアノ伴奏つきで変化を期待し選曲。ピアノの三連符に乗せられて感情も停滞することがないのは良かったけれど、やはりこの曲は伴奏が無い方が私は好きだなぁ。6は初冬の庭で凛と咲く白菊を歌った曲、目に見える白い花びらは赤紫色になってしまったけれど、目に見えない香りは変化しないことから、心情描写として年齢を重ねても、目に見えない内面は磨き続けていれば決して衰えることはないという意味合いが含まれている…てな話しをして演奏。この年齢になってこその演奏かなと。
ピアニストがリタイア!! 他人と合わせて演奏することが初めての経験で、そのことの難しさと本番の緊張は想像以上だったそう。自分から誘っておいて後悔したとのこと。これから選曲の幅が広がると喜んだのだけど…来る者拒まず去る者追わず。
トップ画像は10月下旬の紫陽花。
その一ヶ月前が↓
雨風にさらされ寒さに耐えて豊潤に、歌のごとく。