2月3日(火)19:00 札幌コンサートホールKitara
指揮:ヤクブ・フルシャ
チェロ:ミッシャ・マイスキー
スメタナ:交響詩「モルダウ」~「わが祖国」から
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調op.104
ドヴォルザーク:交響曲9番ホ短調「新世界より」op.95
アンコール
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第15番
ドヴォルザーク:森の静けさ(ソリスト)
チケット手配をしたのが12月だったものだから、選べるほどの席が残っていなくて、P席に近いステージ横の最上席に。
でも、オケを後ろ側から見るのも聴くのも日常茶飯事なので、違和感がなく、またよく見渡せて楽しめた。
チェコに親しみを感じている者としてはたまらないプログラム。
ましてや、そこで暮らしている人たちの演奏とあっては興味津々。
思ったよりゆったりとしたテンポで始まった「モルダウ」、民族の誇りを失わない熱い思いがミュシャの絵と重なり、次第に勢い付いていく様は、プラハでとうとうと流れる川と、その上流に囲まれたチェスキークルムロフを思い出させてくれた。
アルフォンス・ミュシャ展 カレル橋から チェスキークルムロフ チェスキークルムロフその2
そしていよいよ、チェロコン。
我々のオケが演奏したのが2ヶ月少し前なので、ページをめくる箇所まで記憶に残っている、つまり極細部にわたって聴ける状態だったので、いつにない楽しめ方がありすぎて…
流石と思うところももちろん多々ありなんだけど、あれ~と思うところもあったりで(フフ)
長い間、k先生から「大きい音を出せることが偉いんじゃないんだ」とよく言われてpに細心の注意を払う習慣が付いている身としては、そこら辺が一番気になったかな。
2楽章の終盤、ソリストは管に向かって……振り向かなかった。。。
ミッシャ・マイスキーの同曲は二回目なのに、前回は西本智実だけが記憶に残ってしまって…
若い指揮者と若いオケ、エネルギッシュな演奏、そして67歳のソリストも負けず劣らずエネルギッシュ。。。
「新世界より」は、聴く立場でも演奏する立場でも、いつもいろいろな思いが交錯して、胸がいっぱいになる。
パンフレットを読むと、
指揮者フルシャ(チェコ生まれ34歳)に国際指揮者コンクール出場を薦めたのはラドミル・エリシュカ氏(チェコ生まれ)。
エリシュカさんは札響で棒を振り、ドヴォルザークのチェロコンがCDになっていて、その時のソリストが我々と共演してくださった石川祐支氏。
なんか、すごい繋がったようで嬉しかった。
アンコールのあと、オケ全員が立ち上って一斉にお辞儀!…新鮮!
帰り、雪道の中島公園を、最終JRに遅れないよう早足で横切る。
やっぱり、冬場のKitaraコンサートはしんどい。