楽器店にてフルート・クリニックを受けたあと、地下歩行空間を通っていると、ちょっとした人だかり。
佐渡裕が語るPMF ~佐渡裕×玉木正之対談~
ですって。
ふ~ん。
係りの人が「演奏が最初にあるので、それだけでも聴いていってください」と私に言う。
人垣の隙間から、譜面台がいつくか見える。
「誰が演奏するの、まさか佐渡さんじゃないでしょ(佐渡さんならフルートだ、でも絶対違う)」
係りの人「金管の何人かで、3曲くらいします」
なんと大ざっぱ。
まぁ、ガヤガヤした中では、金管が相応しい。
急ぎの用事はないので、演奏だけ聴くことにして、ステージがなんとか見える所に立つ。
前の方には椅子席があって、勿論埋まっている。
と、近くで叫び声「誰かー!!」
人が倒れたのだ。
一時騒然、AEDという人も。
数分後、自力で立ち上がる、ただの貧血だったみたい。
人が集まる所では、開催者が色々な事態を想定しておかなければならない、大変だ。
200人くらい集まったかな。
そして、いよいよ開幕、演奏者入場。
あらら、先頭はウチのオケで一昨年トランペットコンチェルトをしたS氏、トロンボーンが前日の名曲コンサートのエキストラさん、今回の総練習ではソリストの代吹きがとても上手だった方。
金管5重奏で3曲、10分で終了。
折角だから、ナマ佐渡さんを見てから離れようと思い、ちょっとだけ留まることに。
先にスポーツ兼音楽ライターの玉木さん登場、そして佐渡さん、デカイ!
ご自身の指揮者コンクール出場や外国にいてイエスしか言えなかった辛い時代、バーンスタインとの出会い、一年目のPMFそして今後など脱線もしながらのトーク。
大型スクリーンには、バーンスタインがPMFを立ち上げたときの挨拶やそのオケを指導される様子が映し出された。言葉による表現もとても上手で、人の心を惹きつける方だったんだと思う。
一番印象に残る指揮はとの問いに、世界一流のオーケストラの名が出ると思いきや、青少年によるオーケストラだったそうで、PMF立ち上げに合点がいく。
一年目の本番は札幌市民会館で観客が6割だったそう、ピクニックコンサートも前の方だけ。近年の盛況ぶりからは程遠い。
オーディションの一次はテープ審査、世界中から送られてきた千人分!を聴いていると、国と男女が7割方当たるそうで、ヨーロッパはアンサンブル系、アメリカはソロ系が多く、中間がアジアただし某国は激しい(笑)
気がつけば2時間経過、予定外の楽しいひと時。
バーンスタインは開催された年に亡くなられたけれど、意志は生きづつけ今年で25年目、正直よく続いたと思う。
さて、自分はこれからどう音楽と関わっていこうか…
結局この日は昼食抜きで4時間立ちっぱなし+歩きっぱなし…元気だな自分、反動が怖い。