プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

入江巡一

2015-08-13 23:00:50 | 日記
1967年

高校時代

強気のリード実結ぶ 入江巡一捕手(真岡高)

いつもファイト満々、大きなゼスチャアでナインを引きしめる姿は本大会のファンにはすでにおなじみ優勝候補の宇学を打ち破った瞬間、入江捕手はマウンドにかけよって、高橋投手と抱き合い勝利を喜んでいた。1点の先行を許した真岡は三回、高橋投手の二塁打を足がかりに野沢の内野安打で同点とし、逆転打はこの入江捕手が三遊間をぬいたもの。「夢中で打ちました。ワン・ストライクのあと、シュート気味のボールでした」といささか興奮した面持ち。汗のふき出る青かんな顔に一㌢ほどの不精ひげがのびている。入江捕手の功績は投手リードの面でも大きい。一回戦の対壬生高戦で10四球を連発して荒れに荒れる高橋投手を落ち着かせるのに一苦労。やっと二回戦から高橋投手も立ち直り、武器の内角低めの速球がよく決まった。入江捕手が変化球を捨てさせ、速球一本ヤリという強気のリードが功を奏した。「二人のバッテリーを信頼して思うままに投げさせています。入江君のサイン通りに高橋君も投げていることでしょう」と、鶴見監督もほめる。この二人がバッテリーを組んだのは昨年の秋からだが、小学校時代からマスクをかぶっている入江捕手の経験がものをいっている。一㍍七〇、七〇㌔のがっしりした体つき、しかし捕手の体力の消もうは激しく、本大会で三㌔もやせたという。好機に強く、栃木工戦でも適時打を放って2打点あげている。家は真岡市台町で石材店を営んでおり、長男だが、まだ進路はきめていない。「ここまできたからには高橋投手の武器のシュートを使って真っ向から作新とぶつかっていきたい」と相変わらずファイトおう盛だ。

・捕手は文字どおりチームのカナメ、各チームとも元気いっぱい声をかけてチームを引き締めている。真岡高の入江巡一捕手もこの日は、主将で四番打者という重責にめげずに元気いっぱい。キャッチャーフライは対戦チームのベンチまで追いかけるなど、そのおう盛なファイトに炎天下の観衆も感心していた。真岡高のエース高橋投手はこの日、制球に苦しみ再三の四球フェンスに直接あたる大暴投に、入江捕手は何とか落ち着かせようとやっきになり、ついにみずから投手のまねをして投球かっこう。これには観衆は大笑い。
コメント
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