1963年
柳井商工原田、下関商池永の見ごたえある投げ合い。九回裏下商は内野安打の清田が西村のバントと佐野の三ゴロで三進、池永敬遠ののち綿部が原田の初球を流し打ってライナーでレフト前へ。柳井商工各バッターは気力をみなぎらせて池永の剛速球をむかい一、四回いずれも一死で万谷、高島がクリーンヒット。六回にも一死から中野が体ごとタマにぶるかるような打ち方で右前に快打。二盗に成功した。しかし中野はけんせい球に倒れ、無得点に終わった。池永は七、八、九回完封。原田は速球とカーブをコーナーに投げ分け、今年最高のピッチング。下商は六回一死清田が三塁打したが、西村が浅い右飛、佐野は中飛に終った。
下関商佐野主将の話 準決勝の柳井商工原田投手は今大会の相手校では一番スピードがあり苦戦した。宇部商とはまだ試合をしていないが、活発に打ってくる打力のチームだ。決勝戦では是非打ち勝ちたい。