プロ野球 OB投手資料ブログ

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浜口春好

2020-08-06 13:15:12 | 日記
1967年

東映の泣きどころといわれる内野から水原監督は西園寺を放出した。そのアナ埋めに岡島を迎えたがすでに三十二歳。シーズン途中でいつガタがくるかわからない。このチャンスをねらって「今季こそは三塁はオレのものだ」と意欲をみせているのがプロ入り二年めを迎えたこの浜口だ。ノンプロで最優秀選手に選ばれ、東映に入団したが守備の未熟さ、鈍足などがたたって、昨シーズンは優勝も決まったあとにやっと公式戦に出してもらった。11打数3安打。新人としては申しぶんない打率だが、わずか六試合ではまだ実力を計ることはできない。「もし優勝を争う大事なときだったら、これだけ打てたかどうかわからない。楽な気分でバットをもてましたからね」と本人も昨年のことにはそれほど関心をもっていない。「しかしどれだけやれるかは別にして、昨シーズンでプロの世界はだいたいわかった。見通しというか、自信に似たものはつかんだ」とつけ加える。自信というのはとても体調がいいことだ。昨シーズンは足の故障で悩みつづけていた。それがいまではすっかりよくなった。「いちばん大きな欠点は足のおそいことだが、練習さえできればあるていどカバーできる。むしろこのキャンプで研究したいのは左右に打ち分けられるようにすること、それにゴロのさばきかた」だそうだ。以上の話しぶりでもわかるように、今季の目標はより実践的な方向に広げている。三塁は岡島、浜口のほか高島がおり、さらにガリードがくれば遊撃の佐野も三塁にまわってくる予定。だから浜口が常時出場できるようになるにはこれからが勝負どころ。水原監督は「みんなにチャンスを与え、勝ち残ったものを使う」構想だし、浜口を特別教育している飯島コーチは「典型的な中距離ヒッターですばらしい素質をもっている。それにオレはノンプロ時代に四番打者だったんだというプライドがある。打力に関してはたしかに大物ですよ。第一線に出てくるようになれば、そのシャープな打力にお客さんも驚くだろう。ただ西鉄の太さんのように太ってくると困るが・・・」といっている。欠点もある浜口が、これだけ期待されるのはもうひとつ東映のなかで右投げ、左打ちという希少価値もあるのだろう。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はまゆう)
2020-09-13 16:23:35
初めまして。浜口の娘です。
父の現役時代の事が知りたくて調べていたら
ここに辿り着きました*Ü*

70歳で亡くなりましたが、
元気だった頃はずっと
野球の話をしていました。
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Unknown (管理人)
2020-09-14 10:40:56
ありがとうございます。

お父さんは引退後どうされてたのですか?

気になります
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Unknown (はまゆう)
2020-09-21 20:54:32
プロ野球引退後、普通の仕事をしていました。

元オリックスの藤本 俊彦投手が親戚なので
一緒に野球をしてた時期もありました。
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