プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

ギブソン

2024-04-30 16:00:52 | 日記
1988年 

まずは初捕りした秦のコメントを聞いてもらおう。「日本のピッチャーはふつう、変化球は軽いんですよネ。それが重いんです。スピードも日本のエース級はあるし、コントロールも心配ないです」これがギブソンだ。神宮球場マウンド。ふだんならフリー打撃が行われ、投手陣はブルペンで調整を行うが、ギブソンは「マウンドの感触を確かめたい」と関根監督に直訴し、わざわざ貸し切ってのデモンストレーションだ。38球。26球目から中西を打席に立たせてのピッチングは、今までにいないタイプであることを証明した。真っ向から投げ下ろす90マイル(144㌔)ストレートに威力があるばかりか、その変化球が多彩。カーブ、スライダー、シュート、シンカー、ナックル、チェンジアップとまさに七色。「すべてが重い」といった秦が「あまりにも多すぎて、サインをどうしよう」と悲鳴をあげたほどだ。このギブソンを見て、関根監督がニヤリとする。「ピッチが上がってきたねえ。タマに力もあるし、スピードもコントロールもいい。3Aでいろんなマウンドも経験しているだろうから、日本のマウンドに慣れるのも早そうだネ」調整が順調にいったことも、関根監督をホッとさせた要因。五日に家族とともに来日。先週の東北ー北海道遠征には帯同せず、石岡投手コーチとともに神宮へ居残り、55球、70球、30球、休み(ホテルから渋谷・幡ヶ谷のマンションに引越し)、100球、66球と投げ込みを行っていた。またその間、バント処理を含む守備練習もこなし、石岡コーチに「何でも気付いたところを言ってくれ」と意欲的に日本の野球に溶け込もうとしている。この日、支配下登録を済ませたギブソン。その注目のデビューが、いきなりだ。きょう十四日、現役登録して即、巨人戦(神宮)に初登板初先発するというもの。「チームに貢献ができるのは、先発の方がいい」という本人の希望もあるが、「先発の方が、気分的にも負担がかかりにくい」と関根監督。おまけに、左ヒジを痛めていた荒木をもう一日間をあけ(十五日)、尾花、矢野を広島戦(十八、十九日、平和台)へ持っていきたいという台所事情もある。ギブソンは先の東北シリーズ巨人戦(七日から九日)をテレビ観戦。十分ビデオで研究して「背番号6(篠塚)が要注意だ」といい、この日夜も、甲子園で行われた阪神対巨人戦のテレビ中継に目を光らせた。「いつでもOK。体調は100%だ」 

この夜のギブソンも、彼のよさであるチェンジ・アップでよく打者のタイミングを狂わせていた。
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ロドリゲス(近鉄)

2024-04-30 14:58:27 | 日記
2003年
近鉄の新外国人、ネリオ・ロドリゲス投手(32)の入団発表が12日、大阪ドームで行われた。1年契約で年棒4000万円プラス出来高。背番号は11。野茂(現ドジャース)、大塚(現中日)の番号受け継いだ期待の助っ人右腕は、会見後、さっそくブルペンでピッチングを披露した。Vへの使者がベールを脱いだ。ブルペンで約50球。本調子になればMAX150㌔以上の直球に、チェンジアップ、スライダー、シンカーと、持てる球をすべて投げてみせた。「きょうは疲れがあったけど、割と良い感じだったね」とロドリゲスは100%の力を出し切っていないとしたが、首脳陣の評価は上々だ。「力は出せば、もっと(球速は)出る。変化球が低めに来ていた」と久保投手コーチは納得の表情。梨田監督も「腕を思い切って振っていないのに、あれだけの球を投げるとは」と絶賛した。今後は日米のストライクゾーンの違いなどを確認するため、まず二軍戦に登板の予定。だがビザ取得の都合で、20日からの日本ハム戦(大阪D)でいきなりデビューさせる構想もある。近鉄の救世主は意外と早く、その姿をファンに現しそうだ。


新助っ人ロドリゲスが来日2戦目ではや2勝。前回登板と同じ相手となる日本ハムに6回5安打3失点(自責点1)一回には右翼・磯部の失策もあり2点を失う苦しい立ち上がりだったが、MAX144㌔の直球でピンチを切り抜けた。「球が高めに浮いた時があったのは反省点だが、前回よりリラックスできたし、感じもよかった」と満足げ。久保投手コーチも「ピンチでも、ばたつかないところがいいね」と早くも厚い信頼を寄せていた。

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バニスター

2024-04-29 11:17:10 | 日記
1990年
新外人バニスターが2日初めて投球練習を披露。軽い感じで75球、カーブも時折織り交ぜて一球一球丁寧に投げた。左の本格派。後ろが小さく前が大きい。いかにも大リーガーらしいフォーム。


ヤクルトのバニスターは5回で107球。球数が多かったが、日本のストライクゾーンの最終確認をしているため。スクリューボール、フォーク、スライダーなど多彩な変化球が微妙なところへ決まれば、かなり期待できそうだ。


オープン戦最後の登板となったバニスターが5回4四球と制球に苦しんだ。昨年六月に手術した肩の筋肉に力をつけるために、投げ込みを重ねたため、疲れがきているだけだという。しかし悪いながらも、右打者内角への直球とスライダーには威力があり、ピンチを切り抜ける投球はさすが。本人も「開幕はOKだよ」と、自信を見せている。


殊勲者はもちろん7回をゼロに抑えた先発のバニスター。内外角のシュート、スライダーを配し、せいぜい135キロの直球で巨人打者を詰まらせた投球術は「うまいねえ、バントを10本近くも折られちゃったよ」と藤田監督をうならせたほどだ。

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ロドリゲス(近鉄)

2024-04-28 16:05:11 | 日記
2003年
近鉄が緊急獲得を決めた米大リーグ・カージナルス傘下3Aメンフィスのネリオ・ロドリゲス投手(32)=186㌢、91㌔、右投右打=が、正式契約を済ませた後、来週中に来日することが5日、分かった。ロドリゲスは捕手から転向してメジャー通算4勝を挙げた異色の右腕。近鉄は先発陣の一角として期待している。


新外国人のロドリゲス投手が、大阪ドームでの入団会見後、早速、ブルペンで約50球の投げ込みを披露。「ボールが強いし、コントロールもいい。先発として考えているけど、見た感じでは(抑えでも)いけそうだし…」視察した梨田監督の表情が思わず緩んだ。「ずっと先発でやってきたけど、チームのためならすべてに全力を尽くすよ」と、新外国人投手は先発でも抑えでも準備はOKだ。




来日してまだ10日目。初登板で、いきなり先発のロドリゲスが5回を8安打3失点に抑えて白星を挙げた。初回、3連打で無死満塁と最悪の幕開けにも、メジャー4勝右腕は表情ひとつ変えない。最速149キロの剛球で攻め、後続3人をピシャリと仕留め、無失点で切り抜けて波に乗った。「最初は力が入りすぎたけど、落ちついて投げられた。長いイニングを投げようと思ってたんだけど、疲れた」と初めてのお立ち台で笑顔を見せた。

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バートサス

2024-04-28 14:57:09 | 日記
1991年
「今日は本当にラッキーだった。うまくリードしてくれた古田に感謝しているよ」バートサスは201㌢の巨体を一杯に使って初勝利の喜びを表現した。立ち上がりから苦しいピッチングだった。ストレートが走らないうえに、カーブ、スライダーも決まらない。野村監督が「普通は低目に球が集まる投手なのに、高めばかりにいっていた。あの調子でよく2点に抑えたよ」と感心するほどの悪いデキのバートサスを助けたのは、覚えたばかりのフォークボールだった。以前から身長に比例する指の長さから有効だといわれていた新球を18日からミニキャンプをはり完全にマスターした。「3日前に覚えたのだが、非常によく、そのため7回までこられたんだと思う」勝負どころで、本人も驚くほどの効果を発揮し、自己最長イニングの粘投につながった。長身から投げ込む重いストレートに加えて、この新球を自在にあやつれるようになれば、好調ヤクルトの投手陣に、また強力な柱が誕生する。

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ロックフォード

2024-04-28 14:55:12 | 日記
1990年
フタをあけてみればまさかのロックフォード。巨人関係者はだれも13日の投球を見ていない。一塁側でウォームアップをする新外人に対して今季初めてといっていいほど真剣な視線をナインは送った。「もちろん資料はなかったよ。だから試合前はとくに絞り球も指示してなかった」と松原コーチ。初モノに弱い、といわれるG打線の看板をおろさせたのはやっぱり主砲の原。2回先頭打者としてストレートを左中間スタンドへ運び、打線のギアはいきなりトップに入った。「直球とシュート球が多いね。来日したばかりで評価は降しにくいが、どうしても打ち崩せない相手ではない」(藤田監督)ことを証明する様に、岡崎、駒田、中尾のクリーンアップも集中打。藤田監督を喜ばせた。「あれでカーブがあれば嫌らしいけどね。ウチにいたカムストックの方が数段上だよ。」と原は左腕恐怖症なし、と言った。




ヤクルトの新外人・ロックフォード投手(27)が13日、神宮球場でピッチングを披露した。192㌢の長身ながら腕の振りはサイドに近く、威圧感はもう一つ。変化球は低めに集めるという通り、カーブ、スライダー、シンカー、チェンジアップの変化球を投げ込んだ。直球のスピードは135㌔前後だが、捕球した古田は「すべての球がクセ球ですね」野村監督は「予想した通り。カーブが鋭くなかったなあ」とポツリ。手が長いサウスポー、左打者には打ちづらいかもしれない。

バニスターに代わるヤクルトの新外人投手、マイケル・ロックフォード(27)は十二日夕、成田着の全日空機で来日し、同夜、神宮クラブハウスで記者会見した。大リーグ経験は通算8試合(1敗)と少ないが「できるだけ早く日本の野球に慣れたい。自分は力で押すタイプではないが、直球、カーブ、スライダー、チェンジアップの4種類の球を駆使して勝負する。投げろと言われれば明日にも投げる」と長旅の疲れも見せず、意欲的に抱負を語った。


解雇のバニスターの代わりに投手不足の救世主として招かれたロックフォードだが、異例の初見参となった。右のスリークォーターから変化球でかわすタイプ。一回こそ戸惑い気味の巨人を3人で抑えたが、二回には2連発を含む4連打を浴びてKO寸前。一発を喫してマウンドを降りた。

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ロドリゲス(近鉄)

2024-04-27 13:37:58 | 日記
2003年
米大リーグ・カージナルス傘下の3Aメンフィス、ネリオ・ロドリゲス投手(32)(右投げ右打ち)の入団が決まり、12日の会見で「真っすぐ、チェンジアップには自信がある。常に100%の力を出して、勝利に貢献したい」と語った。メジャー通算4勝6敗。今季メンフィスで5勝1敗。背番号「11」。

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バートサス

2024-04-27 13:34:53 | 日記
1991年
投げていれば、92マイル(約148㌔)は出るよとヤクルトの新外人、バートサス(レッズ)、来日が遅れ、実質的な練習は一週間ほどだったが、無難な初登場に本人もひと安心した。この日の最高球速は138キロだったが、高い角度から沈み加減にくる直球は重く、怪力を誇る近鉄・石井のバットも押し込まれた。今は体重が120キロ近いが、絞り込まれた時が楽しみ。


バートサスは201センチの長身から直球、カーブ、シュートを投げ下ろしてくる。計時された最速ダマのスピードは137㌔。さほどでもない。ただゆっくりとしたモーションからの投球は、計速より速く感じるのだろう。

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デラクルーズ

2024-04-26 11:12:16 | 日記
1996年
昨年秋のキャンプに参加、148キロのスピードを出して首脳陣を喜ばせた。ドミニカで行われたウインター・リーグに参加。大リーガー相手に投げた。

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松田慎司

2024-04-26 11:11:08 | 日記
2001年


小柄ながら140キロ速球。125キロのスライダーの切れがいい。黙々と投げ続けるベテランの姿は若手の見本。

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石堂克利

2024-04-26 11:10:02 | 日記
2001年


ストレートを軸とした力強い投球を披露する。スタミナ十分。球種はフォークとチェンジアップ。

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ハースト

2024-04-26 11:02:43 | 日記
2001年
95~97年にはメキシカン・リーグでプレー。MAX154キロの速球とスライダーが武器。「風神」の登録名で昨年、台湾で13勝、防御率1.88の好成績を収めた。


昨季台湾で13勝10敗、風神と呼ばれた右の速球派。153キロをマーク。


190センチから投げ下ろす150キロの速球が武器。昨年は台湾で13勝、防御率1.88。メジャー通算では49勝をマーク。川崎の抜けたローテーションの一角に期待。


1メートル90の右腕、ハースト(34)は、140キロ台の直球にチェンジアップ、スライダー、カーブと多彩な球種がある。昨年は台湾の兄弟で13勝10敗、防御率1.88。重い球質に加えて制球が安定しており、有力な先発3番手。また、打撃練習ではサク超えを披露。「学生時代、投手兼センターだったから」と、パワーもあなどれない。


1メートル90の右腕、ハースト(34)は、速球にチェンジアップなど多彩な球種を見せ、制球も安定。若松監督は「楽しんで投げている感じ。球威もある」と手ごたえを感じている。

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吉年滝徳

2024-04-26 10:44:21 | 日記
1996年
3季連続甲子園出場を果たし、通算6勝を稼いだ本格派左腕。186㌢の長身から球速140キロ台の直球、3種類のカーブを投げ降ろし、コンビネーションで勝負する。縦のカーブは打者の顔からひざまで落ちると対戦した打者に言わせたほどの落差がある。抜群のバネと脚力を持っている。中学時代に走り高跳びで1.80mを記録。入団後の体力測定では飛び抜けた柔軟性と反復力の高さまでも披露した。その潜在能力は将来の左腕エース候補の器を十分備えている。

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山崎貴弘

2024-04-25 20:40:09 | 日記
2001年

昨年オフ、ヤクルトから移籍。左打者の内角をえぐるシュートとフォークには定評があったが、左腕王国のためで出場機会に恵まれなかった。

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ラミーレス・デラクルーズ

2024-04-21 09:18:41 | 日記
1995年
来年の一軍候補はラミーレス投手とデラクルーズ投手。特に左腕のラミーレス投手は「かなりまとまってきた。まだスタミナに少し不安があるけど、来年はかなり使えそう、という感触です」(川端順投手コーチ)と今のところは合格点。粗削りなデラクルーズ投手も147㌔のストレートでブルペンではひと際目立っていた。三村監督は「チェコより理にかなったフォームをしている。細かいところはまだまだだけど、こちらもすごく楽しみだ」と期待している。

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