1974年
阪急のオースチン、アマーン両投手の評価は上がったり、下がったり。初めは「いける」。その後は、肩や腰の故障もあるが、初めて投げた打撃練習(二十二日)での声は「もう一つ」。オースチンは左投げ。193㌢の長身から角度のある投手をし、右打者のひざ元へ食い込むスライダーが武器。アマーンは右投げ。球威はないが、変化球にいいものを持っている。現在はともに六分程度の仕上がり。「日本でも投球のパターンは同じ」(オースチン)「いままでは先発がほとんどだったが、リリーフでもやれる」(アマーン)と張り切る二人だが、正直いって、戦力になるかどうかのメドは立っていない。梶本コーチも「まず、体をつくること。そしてオープン戦でどしどし使い、早く日本の野球に慣れさせたい。すべてはそれからだ」という。かつて阪神へ来て腕を上げたバッキーのように、上田監督が望む梶本の抜けた後の貴重な左腕(オースチン)、中継ぎとリリーフ(アマーン)に二人が育つかどうか・・・。