光学式マウス

2001年03月13日 | パソコン・スマホ

 去年買ったパソコンについていたマウスが、2、3ヶ月前から動きがおかし
くなった。矢印を上に持っていこうとして、マウスを上に動かしても、矢印が
動かない。マウスパッドからはみ出してもいっこうに矢印が動かない。左右に
はなんなく動くのに。マウスを別な角度にし動かすと、矢印が移動することが
ある。もうじれったいことこの上ない。
 マウスの中が汚れているのかな、と思い、ボールのところの蓋を開けて中を
アルコールで拭いてみた。昨夜の2時頃、九想話をUPしてからだ。しかし、
動きは変わらない。眠たい上に、マウスの動きがよくならないので、気分悪く
寝た。
 でも、ラジオ深夜便を蒲団に入って聴くと、目の見えない女性が、かわいい
素敵な声でパソコンのことを話していた。この女性は苦労してパソコンを自分
の道具にしていることを、なんでこんなに明るく、楽しいことのように話すの
だ。
 目の見えない人にとって、漢字変換は難しいらしい。子どものときから習っ
ている点字は、ひらがなやカタカナのように音だけを表すらしい。だから、パ
ソコンで文章を書くために漢字というものを覚えなくてはならない。眠たい頭
で聴いていたので、おれはうまく説明できない。なにしろたいへんなことをし
て、盲人はパソコンに文章を入力しているようです。それでも、パソコンとい
うものができて、ずいぶん助かっているようだ。
 その女性の話を聴いていて、(ああ…、おれもがんばらなくちゃ)と蒲団の
中でしみじみ考えた。
 今日の昼間はずーと眠たかった。九想話を書くといつもこうです。仕事が片
づき、久しぶりに定時で帰れることになった。5時過ぎ、ロッカー室で着替え
ているときに、無性にマウスを買いたくなった。一緒に着替えていたパソコン
おたくのTに、
「マウスを買おうと思ってる」
 というと、
「今は、光学式のマウスがいいみたいだよ」
 という。
 光学式…か。ボールがなくて、動きが滑らかで、ほこりを気にしなくていい
マウス。おれはこころが動いた。でも高いんだろうな。
 帰りの車の中で、マウスがおれの中でふくらんだ。家の近くのラオックスに
行こうかな、いや、その前に、家から車で10分ほどのところにあるPCバイ
キングに寄ってみようと思った。
 いやー、マウスの売場に行くと、いろいろなメーカーのものがたくさんある。
どれにしていいか分からない。おれの場合、どうしても安いものに目がいく。
まず、買い物かごにゴソっと入ってる500円のとか、1000円のとかだ。
 ありました光学式のマウスが、だいたいどのメーカーでも、4000円前後
だった。先週、楽家で飲んだときは5000円を越えたのに、こういうときは
素直に3980円のマウスが買えない。コードレスのもいいな、とかいろいろ
迷った末にレジに持っていったのは、1180円の従来のボール式で買い物か
ごにゴソッと入っていたやつだった。
 レジの若い男の店員にマウスのことを話しかけると、「光学式のは使いやす
いですよ」という。おれのこころの中で、(せっかく新しくマウスを買うんだ
から、いいのを買ってみたいな)という気持ちがむくむくと立ち上がった。
 その店員とマウス売場まで行き、またいろいろ話す。
「ボール式のよりちょっと高いけど、ほこりを気にしないで使えますから長持
ちするぶん安いいんじゃないでしょうか」
 うまいこというなぁ、とおれは感心した。しかし、飲むことに5000円使
えても、マウスに4000円は使えない。せめて3000円ぐらい、と思って
いると、店員が買い物かごの中から、ただビニール袋に入っただけの光学式の
マウスを探し出した。
「これどうですか。2980円です。高いものがいいとは限らないですから、
これなんかいいんじゃないのかな」
「なんでこれ安いの」
「これは、パソコンに付属させるためにつくったマウスを、こうして売ってい
るんです。だから包装もこんなもんです」
「そうだな。どうせ、パッケージなんて捨てちゃうもんね」
 おれは、そのマウスを買うことにした。
今、そのマウスを使っている。UBSのスクロールマウスです。なかなかい
いです。

コメント
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