さよならロウルデス

2001年09月19日 | 会社・仕事関係

今朝、ロウルデスに会った。
うちの会社は、
タイムカードを押す機械があるのが2階にある。
私が階段を登っていくと、
ロウルデスが降りてきた。
「ベエノス・ディアス(おはよう)」
「ベエノス・ディアス」
「ロウルデス、今月で終わりなんだって?」
「ハイ」
「さみしくなっちゃうな。次ぎは決まってるの?」
「マダ、ワカリマセン」
ロウルデスは、ペルーの女性です。
4月までの職場でとても助かった働き手だった。

私が4月までいた第3工場では、
わが社の納入先の車メーカーで
一番売れていた車の
ウィンドウガラスの後工程の仕事をしていた。
後工程の作業とは、
ガラスのまわりに成形した樹脂のバリを取り、
成形状態とガラスのキズの検査をして、
出荷できる状態までにするところです。
忙しいときは、1日1,200台分ぐらい出荷していた。
1,200台ということは、
車のウィンドウグラスには右と左があるので、
2,400枚ということになる。
ほんとうに忙しかった。
日曜日も休まないで仕事をしたときがあった。
ところが、こんどその車種のモデルチェンジがあり、
その新しいタイプには、
親会社であるガラスメーカーのガラスではなく、
他社のガラスが載ることになってしまった。
それで、わが社の仕事もなくなってしまったのです。

絶頂期のときには、ペルー人、ブラジル人など7、8人。
その他に日本人が6、7人いた。
現在、外国の人はロウルデスだけです。
彼女も9月いっぱいで終わりです。
これまでも九想話に何度も彼女たちのこと書きましたが、
ほんとうにいい付き合いをしてもらった。
思い返すと涙が出てきそうです。
雨のことを、「ジュビィア」とスペイン語でいう、
なんて教わったこともありました。
なんときれいな言葉なんだろう。

この8月、9月でかなりの派遣社員がクビになった。
今、一緒に仕事をしている若い派遣社員も今月いっぱいです。
彼なんて、私の2倍は仕事が出来る。
いえ、私がサボっているのではないのです(ネンノタメ)。
彼は、今の仕事を2年ほどしている。
私はまだ、半年です。
それにあのきつい肉体労働では、
若い人のほうが、仕事はできる。
(なんで49歳の私に、あの仕事をさせるのだ)
というのが、私の正直な気持ちです。
そもそも私は、パソコンが出来るということで
今の会社に入社したのです。
肉体労働をするために入ったのではない。
(こういうこと書くの、虚しいなァ)

私が入社した3年前には、
派遣社員を含めて90人はいた会社が、
現在、40名ほどになってしまった。
派遣社員がいなくなった後には、
歳をとった正社員が肩をたたかれるんだろうな。

 

コメント
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