女房、最良の日

2002年04月07日 | 家族

大木ユリ フラメンコ教室
「パティオ・セビージャ」発表会 Vol.2 が、
新宿のエル・フラメンコで行われた。

昨年まで女房がいたスタジオ・トゥリアーナは
大きなステージでやっていたが、
やはりフラメンコは小さいステージがいい。
ましてエル・フラメンコは、
フラメンコ専用の空間だ。
お酒を飲みながら観られるのもいい。
今の私には無用なんだが、
テーブルには灰皿もある。
誰も煙草を吸う人はいなかったが、
煙越しにフラメンコのダンサーを観るのもいい。

私は最初に用意されていた赤ワインを飲み、
ビールを頼んだ。
会場は満員で立ち見もいた。

カンテ(歌)、ギターは日本人だった。
トゥリアーナではスペイン人だった。
当然本場の演奏者のほうがいいのだが、
生徒たちの経済的負担を考えたら
日本人でも充分だと思った。
今日のギターはよかった。
カンテは、主宰者の大木ユリ。
彼女は踊りよりカンテが本業なんです。
女房はトゥリアーナにいる頃、
カンテを大木ユリに習っていた。
そういうことから教室も移ったのだが。

女房の踊りはうまくなっていた。
踊りに余裕があった。
私は恥ずかしいのですが、
あいつの踊ってるのを観ていて、
涙が流れてしようがなかった。
日々の辛い暮らしの中で、
フラメンコに喜びを見いだし、
必死になってうまく踊りたいと
がんばってる女房。
その姿を見ているので、涙がとまらない。

終わって、会場の外の狭い通路で
人がひしめき合っている。
息子と恋人が女房と話している。
デジカメを向ける。
女房の前の職場の人たちも撮る。
「九想庵いつも見てますよ」といわれた。
これは感激でした。
今日なにが一番よかったかって、
九想庵を見てるといわれたことが最高。
しょせん私は自分のことしか考えてない…のか。

コメント
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