昨日は飲みました。(マイニチノコトデスガ…)
家に帰ってきてからのことを
何も覚えていない。久しぶりのことだ。
最初は楽家だった。
9時頃、N沼さんとBROCKHEADSに行った。
彼とは先日、「百年の孤独」を飲んだ。
そのときにかかっていた早川義夫の曲がかかる。
10日のライブを録音したものだ。
「サルビアの花」の歌が流れる。
しばらくライブと
終わってからBROCKHEADSでやった
打ち上げの話になった。
あのライブは
BROCKHEADSが企画してやったものだ。
壁に早川義夫と
梅津和時のサインが書いてあった。
いろいろ話しているうち、
「楽家の常連の中で、
ひとりだけうまくいってないひとがいる。
それが、みっちゃんなんだ」
そんなことをN沼さんが呟いた。
みっちゃんは、私より2歳上(カナ)、
趣味で焼き物をやっている。
N沼さんはひとつ上だ。
楽家のマスターが
新宿で働いてた頃からの付き合いだ。
N沼さんもみっちゃんも楽家で会うと、
お互いさけてしまうそうだ。
「10月の楽家の旅行までに、
仲良くなりたいんだよな」
「N沼さん、
こんど楽家でみっちゃんと会ったら、
おれが間に入いります。
ひとつの店の中で
仲が悪いひとがいたらつらいもんなァ」
そんなことを話して10分もしないうちに、
BROCKHEADSの自動ドアが開いた。
ひとりの痩せた男が入ってきた。
ちょっと逆光のようになり顔が分からない。
みっちゃんだった。
私はあせった。
「おれが間に入る」なんて大きなことを
いったそのあとに、
タイミングがいいというのか、悪いというのか、
みっちゃんが来てしまった。
逃げ出したい気持ちになったが、
逃げるわけにはいかない。
カウンターには私とN沼さんだけだった。
その隣にみっちゃんが坐った。
「みっちゃん、
今、みっちゃんのこと話していたんだよ。
N沼さんが、『なんかみっちゃんの誤解で
おれが嫌われている』っていうから、
こんどおれが間に入るから仲良くなろうよ。
なんていってたらみっちゃんが来るんだもん、
おれあせるよ。
そんなわけで、ふたりで話して
誤解があったらときましょう。
おれはトイレに行って来ます」
トイレから戻るとふたりは楽しそうに話して、
大声で笑っていた。
それからどれだけ飲んでいたんだろう。
覚えていない。
家に帰って、九想話も書かずに寝てしまった。