ひさしぶりに、プロジェクトX

2002年07月02日 | テレビ

「男達の復活戦・デジタルカメラに賭ける」を観た。
バブルがはじけ不況の中、
猛烈な勢いで売り上げを伸ばしているデジタルカメラ。
1995年、世界で初めてデジカメを大ヒットさせたのは、
カシオ計算機の末高弘之率いる若い技術者たちだった。

87年に最初の電子カメラを発売したが、
動画の撮れる8ミリカメラが流行し始めたため、
全く売れなかった。
そのときの電子カメラは、
フロッピィーに画像を記憶させるもので、
8ミリカメラとほぼ同じ大きさだった。
静止した写真より動画のほうがいい、
と考える消費者が多く、まったく売れなかった。

プロジェクトは解散となり、
末高らも商品に直結しない部門へ異動させられる。
こういうときに、
他社メーカーの同じくデジカメを
開発している人たちと仲良くなる。
他の会社のデジカメ開発をしていた人たちも
やはり同じ様な思いをしていた。
でも、会社は違ってもデジカメの未来を
信じて疑わない者たちだった。
今でも半年に1度集まっている。

彼らは会社のトップに秘密で、
ひたむきにデジカメ開発を続けた。
こういうのを“闇研”という。
ビデオのVHSとかカメラのオートフォーカスも
“闇研”から生まれたものだ。
試作に使う部品は、会社のものを使うが、
どうしても、
必要で購入しなくてはいけないものが発生する。
そのとき、村上雅美という女性が
名乗りを上げた。
そういうものを買うときの伝票の処理をやってくれた。
役員が来ると“闇研”で開発しているものを
隠してくれた。
これが可愛いOLなんです。
私の好みです。ヨケイナコトデシタ。
デジカメで最初に写った女性は彼女だそうです。

しかし、会社で“闇研”なんていうものが
存在することがうらやましい。
大会社だがら余裕があるんだろうな。
零細企業ではそんなのありえない。

デジカメの画像をパソコンで取り込む、
ということを考えたから、
デジカメは売れたそうです。
それに撮ってすぐに見られるというのがいい。

私は、デジカメという存在を知って、
ものすごく欲しくなった。
これは絶対、
フィルムのカメラを凌駕すると思った。

バブル経済に翻弄されながらも、
物作りの夢をあきらめなかった
技術者たちの執念のドラマを観た。

ここのところあまりプロジェクトXを観ていない。
観ていてそれほど面白いと思わなくなった。
でも、今夜はよかった。

コメント
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