冬、夕飯が終わると囲炉裏の火を消す。
消して熾の上に灰をかぶせる。
炬燵櫓を持ってきて囲炉裏に置く。
その上に蒲団をかぶせる。
おれの子どもの頃の炬燵はそんなものだった。
炬燵の上に載せたのは、食事に使っていた折りたたみの卓袱台です。
いやァ~ぶかっこうですね。
とうぜん、足は伸ばせない。
炬燵の中は灰と熾です。
そこに寝っ転がって、
おれが小学校4年まではラジオを家族で聴いていた。
落語とか浪曲を聴いていたことを思い出す。
そんなものがおやじは好きだった。
うちにテレビが来たのは、小4の夏でしたね。
おれは、子どものときにもらっていた小遣いは1日10円だった。
それは中学3年まで続いた。
高校生になったとき1月500円になった。
うれしかったが、高校生にとって500円というのは、
むなしい金額でした。
あの頃、ラーメンが120円だったかな?
ブラスバンドの練習のあとみんなで食べに行くのだが、
おれはそんなにつきあえなかった。
小学生のとき、囲炉裏端のひとつの角の茣蓙の下に、
小遣いが置いてあった。
おれと兄の1日分の小遣いだ。
あの頃、学校から家に帰ると友だちと会い、
それから近所の駄菓子屋に行った。
あの囲炉裏端にあった10円玉はありがたかった。
(つづく)
消して熾の上に灰をかぶせる。
炬燵櫓を持ってきて囲炉裏に置く。
その上に蒲団をかぶせる。
おれの子どもの頃の炬燵はそんなものだった。
炬燵の上に載せたのは、食事に使っていた折りたたみの卓袱台です。
いやァ~ぶかっこうですね。
とうぜん、足は伸ばせない。
炬燵の中は灰と熾です。
そこに寝っ転がって、
おれが小学校4年まではラジオを家族で聴いていた。
落語とか浪曲を聴いていたことを思い出す。
そんなものがおやじは好きだった。
うちにテレビが来たのは、小4の夏でしたね。
おれは、子どものときにもらっていた小遣いは1日10円だった。
それは中学3年まで続いた。
高校生になったとき1月500円になった。
うれしかったが、高校生にとって500円というのは、
むなしい金額でした。
あの頃、ラーメンが120円だったかな?
ブラスバンドの練習のあとみんなで食べに行くのだが、
おれはそんなにつきあえなかった。
小学生のとき、囲炉裏端のひとつの角の茣蓙の下に、
小遣いが置いてあった。
おれと兄の1日分の小遣いだ。
あの頃、学校から家に帰ると友だちと会い、
それから近所の駄菓子屋に行った。
あの囲炉裏端にあった10円玉はありがたかった。
(つづく)