一粒の種

2009年06月04日 | 健康・病気
夜勤の食事をとるときテレビをつけると、
福祉ネットワーク(NHK教育20:00~)
「一粒の種~遺言から咲いた命の歌~」
がん患者の最後の言葉を歌に▽誕生秘話
という番組をやっていた。

あるガン患者が亡くなって残した言葉、
「一粒の種になりたい」
その人の看護をしていた看護師が、
その言葉から詞を書いた。
自分も2年前ガンになり苦しんだ経験があった。

それを友人のシンガーソングライターに送った。
友人はその詞になかなか曲をつけられなかった。
友人の叔父がなくなり、そのことで曲をつける気になった。
その曲を、介護士として沢山の人との別れを経験して
歌手になった女性にうたわせ、CDにした。

そのCDが現在売れてきているという。
番組では、肉親をなくし、その歌を聴き、
励まされた人たちを紹介していた。

こういうことは苦手なんだよな、
と私は思いながらテレビを観ていた。
ときどき胸を熱くしながら。

私にとってこれまで最高に辛かったのは、
ボクサー崩れの龍彦との死別だった。
23歳のときで、
1年間、いつもあいつのことが頭から離れなかった。
私はめそめそして暮らしていた。
テレビを観ながらそのときのことを考えていた。

コメント
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