私が高校生のとき、1週間に1・2日は吹奏楽部でチューバを吹くSの家に泊まった。
彼の兄は私たちの2年先輩で、彼の家にはステレオがあり、沢山レコードがあった。
私たちの高校の吹奏楽部はこのSの兄さんが作った。
私たちがよく泊まった頃、先輩は家を出て水戸で暮らしていた。
だから私たちは、Sの家に行くといろんなレコードを聴いた。
ラテン・ジャズ・タンゴ・ビートルズなどのロック、そしてクラシックです。
ラテンは沢山聴いた。吹奏楽部でよく吹いたせいもある。
いやスウィングバンドのジャズもアルフレレッド・ハウゼのコンチネンタル・タンゴも聴いた。
でもときどきクラシックも忘れず聴いた。
ムソログスキーの「展覧会の絵」「禿山の一夜」、ラベルの「ボレロ」、
シューベルトの交響曲「未完成」・弦楽四重奏曲「死と乙女」
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」・5番「運命」・6番「田園」・「第九」、
チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」・ピアノ協奏曲第1番・バレエ音楽、
この他、ハイドン・バッハ・テレマン・モーツァルト・ショパンといろいろ聴いた。
そして、ドヴォルザーク作曲の「交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より』」も聴いた。
それまで第2楽章にある旋律を「家路」という曲として歌ったことはあったが、
それを交響曲の一部として聴いたことには感動した。
そして私はやっぱり第4楽章のあの旋律です。
あの勇壮なメロディが好きでしたね。
20代の頃、東京で何度か生の演奏を聴いたことがある。
5月21日(土)、佐久創造館でスプリングコンサートがあります。
東京都交響楽団がこの曲を演奏する。
私は、仕事ですから聴けませんが、音は漏れてくるでしょう。
それを私は、懐かしく聴くでしょう。