はちと神さま
はちはお花のなかに
お花はお庭のなかに
お庭は土べいのなかに
土べいは町のなかに
町は日本のなかに
日本は世界のなかに
世界は神さまのなかに
そうして、そうして、神さまは
小ちゃなはちのなかに
金子みすゞ
「わたしと小鳥とすずと」より はちと神さま
今夜、私は、北朝霞駅前(埼玉県)で旗坊さんと会い、近くの居酒屋に行った。
そこで旗坊さんはこの詩を朗読し、私はこの詩を知った。
彼が詩を語り終わったとき、私は、涙が流れてとまらなくなって困った。
今日、彼とはいろんな話をした。
ほとんどが政治のことで、2人の間には空虚さだけが漂った。
今の政治家の能力のなさを2人で嘆いていた。
いつどうして金子みすゞの詩の話になったのだろう?
覚えていない。
私は、金子みすゞのものごとのとらえかたに圧倒された。
あの人は26歳で死んでしまった。
私は、59歳で生きている。