こころ

2015年12月18日 | 健康・病気

12月22日(火)、夏目漱石の「こころ」を読み終えた。
この小説はいつか読んでみたいと以前から考えていたが、なかなか手に取れなかった。
11月のある日、新所沢パルコにある本屋でなんの気まぐれか、この本を買ってしまった。
読み始めてあまりすんなり小説の世界に入りこめなかった。

<上 先生と私>
主人公の「私」が「先生」と呼ぶ人と鎌倉で出会い、つきあい始める。
仕事もしてない「先生」のどこに魅力を感じて、つきあい始めたのかがわからない。
「先生」は毎月雑司ヶ谷にある誰だかわからない人の墓に、墓参りに行っていた。

<中 両親と私>
「私」という人間にも何の興味もわかない。

<下 先生と遺書>
「先生」から「私」に長い遺書が届く。
それには「先生」の過去が書いてあった。
「先生」と「先生」の大学の友人「K」、下宿していた家の未亡人と御嬢さん。
生活に困っていた「K」を、「先生」は自分の下宿に住むように誘う。
「K」は、下宿で暮らすようになって御嬢さんに恋をする。
それを「先生」に打ち明ける。
「先生」は、「K」に内緒で奥さんに「御嬢さんをください」という。
「先生」は御嬢さんと結婚することになる。
それを知った「K」は自殺をする。
「先生」はひどい人間だなと思った。
「K」から御嬢さんへの思いを聞いたときに、
「実はおれも好きなんだ」といえばよかったのにいわなかった。
友を裏切り、御嬢さんと結婚した「先生」、私はこんな男は嫌いだ。
昔から憧れていた「こころ」は、つまんない小説だな、と思った。
魅力的な人間がいない。
すみません、私の読解力がないばっかりにこんな感想になってしまった。

私が高校2年3年のときに現代国語を教えてくれた教師は、夏目漱石が好きだった。
いろいろ漱石の話をしてくれた。
「則天去私」という言葉をよくいっていた。
夏目漱石というと高校の現国の教師を思い出します。

コメント
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