さっき「赤めだか」(立川談春著 扶桑社刊)を読了。
最近読んだ中では最高のエッセイだった。
立川談春のことはこれまでまったく知らなかった。
立川談志の弟子で、志らくと談春はいい、とはラジオなどで何度か聴いた。
でも、彼の落語を聴いたことはない。
志らくのも聴いたことはない。
縁が無かった。
TBSのドラマの「下町ロケット」に出ている談春を観た。
演技がよかった。
このひとの落語を聴きたいと思った。
先週、「こころ」を読了したので図書館に行ったら、「赤めだか」があった。
談志の弟子の書いた本か、と思って借りてきた。
読み始めたら面白かった。
競艇の選手になろうと考えていた中学生が、
中学卒業間近、上野鈴本へ落語を聴きに行くという企画があった。
そこに立川談志が登場し、それを聴いた中学生は魅せられた。
競艇の選手の受験資格は、身長170cm以下だった。
高校生の談春は、172cmだった。
その頃、競艇選手の応募が多く、談春は競艇選手の夢は諦めた。
談春は…、
このあとどんどん書きそうなのでやめます。
年末にこのエッセイを原作にしたドラマをTBSでやることをネットで知った。
談志を北野たけし、談春を二宮和也が演じている。
原作どうりかどうか分かりませんが、エッセイの細かいことは書くことをやめます。
最後のほうの、立川談志と柳家小さんの“関係”など興味深いです。
私は、19歳のときに立川談志に弟子入りしたいと手紙を書いた。
「赤めだか」を読んで、弟子入りしなくてよかった、とじみじみ思いました。
茨城の田舎モンには、談志の弟子は無理でしたね、きっと。