私は現在、職業訓練としてパソコンスクールに通っている。
私は、これまで自己流でパソコンを使ってきた。
きちんとしたパソコンの教育は受けてこなかった。
40歳でパソコンを買い、それなりに本は読んできたが、自己流でやってきた。
キーボードのタイピングもそうです。
昨年9月に仕事を辞めハローワークに行ったら、職業訓練を勧められた。
職業訓練には、介護系8講座・事務系4講座・IT系8講座・その他3講座といろいろなものがあった。
それなら私は、これまで自己流でやってきたパソコンをきちんと勉強したいと考えた。
職業訓練、これは大変なものです。
正直私は、なめていました。
4ヶ月間、それなりに通っていればいいと考えていた。
私は「IT応用(IT事務向けPC基礎~データベース)」という講座で、
パソコンのソフトの使い方を勉強すればいいのだ、と考えていた。
ところが、それがお門違いだった。
12月に始まったのですが、1週間は目の前にあるパソコンにはさわれなかった。
さわらしてもらえなかったというのが、正しいのかも知れない。
初日、これからの職業訓練の説明があり、そのあと、クラスの人の前で自己紹介をさせられた。
クラスは14人、男性は3人で、あとは“美しい”女性たちでした。
次の日、9月に職業訓練に入ったクラスの人たちが教室に入ってきて、その前でまた自己紹介をした。
そのあとグループワークといって、9月生の2・3人に別れたグループを
12月生の私たち2・3人がめぐり職業訓練のことなどを質問した。
その日の午後、10月生クラスが来て、また自己紹介だった。
そのあとのグループワーク、どんな勉強をしたとか、これからどういうふうに生きて行くとか、話した。
まったくの初対面の人たちとです。
これはかなりハードで心が疲れました。
こんな短時間に、多くの人と初対面で話すということはあり得ません。
そんな環境の中で、自分の考えをいわなければならないことは、かなりきつかったです。
あのとき何も話さず黙っていれば、それなりにいいのでしょうが、そんなわけにはいかなかった。
64歳(最年長)の私は、若い人の前でそれなりの自分をさらけ出してしまいました。
そのあと、毎週月曜日にはスピーチがあります。
1回目は「1週間が終わって」というテーマで2分間のスピーチだった。
職業訓練のパソコンスクールに入って1週間の感想を話した。
私は、パソコンスクールに入ったのにパソコンにさわれず、自己紹介をさせられたことを話した。
翌週は、「趣味・特技」で2分間だった。
私は、中学・高校と吹奏楽部にいて、今はケーナを吹いていることを話した。
その次は、「最近気になったニュース」を3分で話した。
私は、「新潟の糸魚川の大火事」のことを取り上げた。
年が明けて、「1年の抱負」(3分間)というテーマでスピーチをした。
次は、「読んだ本の感想」(3分間)だった。
先週が、「座右の銘」(3分間)でした。
私は、気の利いた座右の銘なんてない、と話した。
でも、これまで生きてきて、「真面目・謙虚・感謝」ということを大切に生きていきたいと話した。
そして今週です。
いつもは月曜日なのですが、1人インフルエンザにかかって先週休んだ人がいるので火曜日になった。
そのテーマが「感謝していること」です。
私は、感謝していることはたくさんあります。
しかし、3分間となると、そんなに話すことはありません。
実際あなたも考えてみて下さい。
3分間“感謝”について話すことなんてありませんよ。
私はなんとか原稿を書きました。
はっきりいって私は、マイクロソフトオフィスの使い方を勉強しに職業訓練に行っているのに、
自己紹介、スピーチをこれでもかといわんばかりにやらされています。
でも、これが本当の職業訓練かなと思っている。
面接などに行ったときに、しっかり自分の考えを話せるということは強いです。
これだけスピーチをしていると自信がつきます。
もう私には、フルタイムの正社員という仕事はないでしょう。
しかし、私のクラスの多くの人は20代・30代・40代です。
私も若いときにこういうシステムの職業訓練を受けていたら、よかったなと思う。
もし、現在私を、正社員として迎えてくれる会社があるのなら、
この職業訓練で勉強していることを前面に出して、面接を受けたいです。