11月の朝、庭を見て

2020年11月19日 | 暮らし


6時37分、女房殿の出勤だ。
こんな田舎から池袋の先の会社まで2時間かけて行く。
今日木曜日は、ゴミ回収がないので手ぶらで家を出た。
女房を送ってから私はいつも庭に行く。
すると今は、赤と白のバラが咲いている。
隣の花壇には、10/26に植えたパンジーが可愛く並んでいる。
その向こうには、少しくたびれてきた黄色いマリーゴールドがある。
私は毎朝、これらの花を見ると心が癒やされる。
「今日も、がんばろう!!」と心のなかで呟く。
あぁ…、庭のある家でよかった、と思う。
花が咲く庭はいい。
7月に下肢静脈瘤の手術、9月と11月に膀胱がんの手術をした。
手術台の上に寝かされるのはもうゴメンだ。
できることなら、もう死ぬまで手術など受けたくない。
しかし、そうもいかないだろうな、あと何回か手術台の世話になるだろう。
別に、長生きしなくてもいいんだけどな……、と思う。
病気などで苦しむ暮らしなら、早めにこの世からいなくなってもいい。
自分が努力してこなかったこともあって、あまりいい半生ではなかった。
いや、かといってそんなにわるい暮らしでもなかった、と思う。
息子たちはそれぞれに家庭を持ち、孫も元気に成長しているようだ。
息子たちの家族のこれからを、もう少し眺めていたいとは思う。
私が今、「いなくなったらつまんない」と女房がよくいう。
ま、それは私も同じです。
ああだ、こうだ、テレビを観ながら話していても面白い。
日曜日に、ワゴンRに乗ってショッピングモールなどに2人で行くのも楽しい。
歳をとった私たちにもう買いたい物は少ない。
ほとんどが食料品です。
今の中古の家を買って住んだ6年間、食器棚、机、書棚、エアコン、洗浄器付トイレ、
冷蔵庫、電子オーブンレンジ、液晶テレビ、パソコン、電子ピアノ、スマホなどを買った。
衣類もだいたい今あるもので足りている。
現在、買わなくちゃいけないものはない。
そんなことで、初老の私たちの生活に変化は少ない。
いや、膀胱がんの入院手術は大変なことだった。
それと、女房のじんましんにも苦労している。
ということは、静かな初老暮らしなんていってられないな。
そんなどうでもいいことを今日の朝、庭の花々を眺めて1人思っていました。


コメント
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