今日は私の、膀胱がんの術前検査でした。
採尿・採血をして、レントゲン撮影、心電図検査をすませて主治医の診察を受けた。
そのときに主治医から入院日は7月3日といわれた。
「?」
前回の外来診察のときに7月11日が入院日といわれていた。
それで職場の人たちと調整して、7月11日から1週間は出勤はないようにした。
これはそれなりにたいへんなことだった。
主治医からそういわれたら私からは何もいえない。
従うしかない。
おそらく私の前に手術する人が少なくなってしまったのか?
それは分からない。
私は、家に帰って7月の勤務表を見た。
7月5日・7日・9日が私の勤務になっていた。
私はそれから私の家の庭の植物たちに水を撒いた。
撒きながら、この3日をどうしようと考えた。
水を撒き終えたときに道路を歩くある男性から話しかけられた。
「あなたは尺八を吹いてますよね」
「ハイ」と応えた私ですが、(尺八も吹いているが多くはケーナです)といいたかった。
しかしそのことはいわなかった。
「私はサックスを吹いていて、鶴ヶ島のジャズバンドに入っています」とその男はいう。
それを聞いて、「私は中学・高校の吹奏楽部でトロンボーンを吹いていました」といってしまった。
すると「もしよろしかったら一緒にやりませんか」といわれた。
庭に水を撒き終えてシャワーを浴びた。
しばらくしてチャイムが鳴った。
玄関に出てみるとさきほどの男性がいた。
「今から公民館に借りている部屋で練習するのですが、一緒にどうですか?」という。
その人の好意をありがたく感じながら、
「私は7月に膀胱がんの手術をします。病気がよくなったら考えます」と私は話した。
私は、30代の頃に市民吹奏楽団に入っていて、安いトロンボーンは持っていた。
しかし今日は、その人の誘いに応じられなかった。
今は、膀胱がんを治すことが最優先です。
今日の15時から勤務しているFさんに、手術の勤務日のことを相談したら、
それらの日を全部替わってくれるといってくれた。
これまで、私はFさんの勤務日変更の要求を受け入れてきた。
こんなことを私からお願いすることは今回が初めてです。
Fさんは80歳を超えていて、これまでシルバー人材センターの理事長もしていた人です。
こういうときには、他人(ひと)の行為が心に響きます。