ジーパン?スラックス?

2024年10月26日 | 暮らし

秋になって、着ているものを替えるようになった。
半ズボンから長ズボン、Tシャツからポロシャツというふうにです。
10月になったあるときに女房から言われた。
「何本もスラックスがあるんだけど、あれはかないの?」
「・・・・・・」
「はかないんだったら捨てるよ」
「いや~」
「だって、はかないもの置いておくのは場所がもったいないじゃない」

私はだいたい基本的に、いつもジーパンをはいている。
そういえば最近、ジーパンって言わないんだそうですね。
ジーンズとも言わないという。
デニムって言うらしいですね。
私は、どうしても「ジーパン」です。

19歳で私は東京で暮らすようになった。
いや、高校を出てからギター製作所に弟子入りして上京したが、
3ヶ月で挫折して茨城に帰った。
そして翌年の2月に、再び東京で生活を始めた。
その頃は普通のズボンをはいていたと思う。
そして、20歳の頃から私はジーパンをはくようになった。
本郷三丁目にある試薬会社に勤めていたので、
20分ほど歩いて上野のアメ横に行ってジーパンを買った記憶がある。
それから日常的にはいていたのはジーパンです。
何回も転職したが、ほとんど仕事をするときは作業服だった。
それで通勤するときには、ジーパンをはいていた。
ところが、長野で県の施設で働いていたときは、スラックスをはいて仕事をしていた。
そのときのスラックスが何本か、押し入れにあったのです。

「スラックス、はかないんだったら捨てるよ」と女房は言う。
そのご意見にはものすごく納得します。
でもきれいにハンガーにかかっているスラックスを、何も捨てることはないんじゃないか、
と私は思うのですが、妻は非情にも「捨てる」と言う。
そういうことで私は、その翌日からスラックスをはいている。
ウエストなんかもぴったりで、何の文句もない。
しかし、ジーパンで生活しているときと、スラックスで暮らしているときの私の意識が違った。
ジーパンをはいているときは、どこか前向きで積極的に生きようとしている。
ケーナも尺八もギターもピアノも練習しようと思うが、
スラックスだと、あまり楽器の練習をしようと思わない。
スラックスだとなんか気持ちが内にこもってしまって、開放的になれず暗い。
すっかり72歳のじいさんになっている。
そんなことを女房にいうと、「それじゃジーパンをはけば」と軽く言う。
そして「スラックスは私が捨てるから」と。

さあ明日、私はどっちをはくのだろうか、ジーパン?スラックス?
やっぱりものを大切にしたい私は、スラックスをはくのでしょう?

私の最近まではいているジーパンです。
すりへって穴が空いたので、女房に補修してもらったジーパンです。




 

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