最後の散髪

2009年02月18日 | 健康・病気
昨日、新所沢でいつも行っていた床屋に行った。
一昨日電話すると出なかった。
定休日は火曜日のはずだったがおかしいなと思った。
昨日電話すると、奥さんが出た。
「今日やってますか?」と訊くと、
「やってます」という。

10時に予約して出かけた。
今の家から車で40分ぐらいかかる。
なんとか10時前に着いた。
散髪のイスに坐ると奥さんが布を掛けてくれたり用意してくれた。
そのとき脇にいた旦那がいう。
「今日は休みだったんですよ。ところがうちのやつは、
 電話が**さんだったので予約を引き受けたんですよ。
 ま、うちは今日どこにも行く予定なかったんですがね」
一昨日は、第3月曜日なので休業日だったらしい。

私は、恐縮した。
休みの日に奥さんに仕事をさせてしまった。
「すみませんでした」
私は奥さんにあやまった。
「いいんですよ。今日は何も予定ないんですよ。
 それにわざわざ清瀬から来てくれたんですから」

それから散髪されながら、いつものように奥さんと、
いろんな話をした。
引越のこと、新しい家のこと、息子の結婚式のこと、
もうひとりの息子が家を買うこと、長野での暮らしのこと。

いつもはたいがい隣には客がいて旦那が散髪している。
旦那は部屋に引っ込んでしまって、
店には奥さんとふたりきりだった。
なんかいつもと雰囲気がちがう。
テレビはついていたが、ちょっとした緊張感がただよう。

その床屋には、新所沢に引っ越してから1、2年たって行くようになった。
それまでの私は、髪を切るのは後ろを女房がやり、
前のほうは自分でやっていた。
かなり長髪だったのでそれでもあまりおかしくなかった。
しかし、転職して少し短めのヘヤースタイルに
しようと思ったときから床屋に行くようになった。

息子たちも小さいときその床屋にお世話になっていた。
高校生になった頃から行かなくなってしまったが。
だから、奥さんも旦那も息子たちのことは知っていた。

私の髪はほとんど奥さんがやってくれる。
旦那が切ってくれたのはこれまで2、3回ほどだと思う。
そのたびに私の家の暮らしのことを話しているので、
おそらくうちのことを一番知っている他人になる。

イスに坐れば、
「いつものようでいいですか?」と訊かれるだけで、
あとは何も注文することもない。
長野で新しい床屋を探すことが、ちょっと憂鬱です。

昨日は、髭をあたってもらうとき、気持ちよく熟睡できた。
私はこのときが、生きていて一番心地よい時間です。
耳を掃除してもらっているときに目が覚める。
あぁ…、気持ちいいなァと思いながら、
もうすぐこの極楽は終わってしまう、と悲しくなる。
もし、こっちに戻ってくるときに髪が伸びていたら、
またこの床屋に行こう。

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2年ぶりの作業所

2009年02月17日 | 健康・病気
昨日、2年前の1月に退職した福祉作業所に行った。
なんとなくわだかまりがあり、これまで行く気がしなかった。
3月から長野に行くので、ひとつのけじめとして行こうと思った。
しかし、少し気が重かった。

作業のじゃまをしないようにと昼休みに行った。
12時15分に市場に着き、駐車場に車を停めた。
すぐに作業所に入って行けなかった。
しばらく車の中にいた。
30分になる頃、車を出て作業所に向かった。

食事を終えたOくんが出てきた。
「元気?」と声をかけると、ニヤっと笑った。
Oくんは、数をかぞえることがちゃんとできるので、
いつも袋詰めした野菜の箱入れを担当してもらっていた。
いろいろ訊いたが、私のいうことがよくわからないようで、
駐車場のほうに行ってしまった。

作業所の入口に I さんがいた。
66歳になった I さんは、現在は老人ホームにいるという。
私がいたときは、所沢のアパートでひとりで暮らしていた。
あの頃は体の具合が悪いといってよく仕事を休んでいた。
「糖尿になっちゃった」と汚い髭面でいう。
少し太っていて、すっかり老人という感じになっていた。
今もおもに袋へ産地シールを貼る作業をしているらしい。

男性の職員がいたが、施設長は外出していていなかった。
その方に自己紹介をして、持ってきたお菓子を渡した。
私がいたときに一緒に働いていた
シルバー人材センターから派遣されているMさんがいた。
(Mさんは、なんどか「いろり端」に書き込みをされている)
私が退職してからの作業所のことを聞いた。
2年間だからいろいろ変化はあった。
私は、私のこれからのことなどを話した。

奥の食事をする部屋から I さんが出てきた。
プラダ・ウィリー症候群の女性で、
たしか25歳になっていたと思う。
相変わらずの肥満体だった。
私のことを覚えていてくれていた。
「**さん、こんにちは」といってニヤニヤ笑っていた。
「I さん、ちゃんと家に帰ってる?」と訊くと、
「ウ、フフフフ、帰ってるよ」という。
よく彼女は作業所の帰りにどこかに行ってしまった。
夜遅くおまわりさんから家に電話があり、
交番に家族が迎えに行ったりした。
2日ぐらい帰らないこともあった。

I くんも出てきた。
Mさんと私の話している近くのイスに坐った。
彼は、38歳になったとMさんがいう。
「I くん、休まないで来ている?」と私が訊くと、
「う、うん」と愛嬌のある笑顔でいう。
「そんなことないだろ」とMさんがいう。
彼は、休むと1ヶ月以上も来ないときがあった。

ダウン症のAくんが、大きな体で踊りながら来た。
41歳になったとMさんがいう。
Aくんがよく私になついてきたので一番接していたと思う。
しかし、Aくんは私のそばを何事もなく通過して行って外で踊っていた。
彼のことは、2~5年前の九想話に一番書いたと思う。

私の知らない人もいた。
私が退職してから入所してきた人らしい。
作業所の中は雑然としているのは同じだが、
私のいたときと少し変わっていた。
1時になり昼休みが終わり、B作業所にみんな行った。

I さんと一緒に歩いていくと、
「こんどカラオケに行くんだ」とうれしそうにいう。
「そしてドナサン(ジョナサンのことだろう)で
 おいしいもの食べるんだ。ウ、フフフフ」

職員の男性がフォークリフトに乗る。
ずいぶんキズがついていた。
私がいたとき新車で買ったものだ。

作業所のみんなに会って、
なんかこれで自分の気持ちが吹っ切れた。
私は、これからの自分の仕事を一所懸命やろうと思った。

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目で見たことしか信じない

2009年02月16日 | 健康・病気
エルサレム賞の村上春樹さん「ここに来ること選んだ」(読売新聞) - goo ニュース

じつは先週、村上春樹のエルサレム賞について九想話の下書きをしていた。
その内容は、大阪の民間団体「パレスチナの平和を考える会」の希望と同じで、
エルサレム賞を辞退してほしいという内容でした。

村上春樹は辞退しないでエスラエルに行った。
自分の目で見て判断するという。
さすがだな、と思った。
そして、イスラエルのガザ侵攻をスピーチで批判した。




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中川財務相釈明

2009年02月16日 | 健康・病気
中川財務相釈明「薬の飲みすぎ」 進退は「総理の判断」(朝日新聞) - goo ニュース

私は、このひとを好きでした。
政治家の中では端正な顔立ちをしている。
私はどうしても人間を“面がまえ”で判断することがある。
でも今は、こんなことをするひとなんだ、と思っている。

私は、風邪薬を飲み過ぎたことがないのでわかりませんが、
あの記者会見の姿は、私が酒を呑みすぎたときの状態です。

それにしても、あの姿で、世界に報道される記者会見に出てはいけません。
そんなことさえも想像できなかったのかな。
体の具合が悪い、と欠席してもよかったのではないか。
そういう判断もできなかったということは、
やっぱり呑み過ぎだったと思われてもしかたがない。

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祝婚歌

2009年02月15日 | 健康・病気

先週の2月12日(木)の「スタジオパークからこんにちは」(NHK 13:00~)
に出演した久米明が番組の中で、
吉野弘という詩人が作った「祝婚歌」を朗読していた。
私は、久米明の朗読のうまさもあってか、涙が出てしまった。
この「祝婚歌」を先月結婚した息子と嫁におしえてあげたいと思った。

 

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暖冬

2009年02月14日 | 健康・病気
2月に夏日 静岡25.4度、千葉・茂原25.1度(朝日新聞) - goo ニュース

昨日、春一番が吹きましたね。

今日は暖かいです。
春が来た!という感じです。
今年の冬はそれほど寒くなかったですね。

夜勤のバイトから帰って朝食をとっていたら、
気持ちいい朝日が部屋に差し込んできました。
この新居は晴れていると午前中は日光がすごいんです。
遠くを見ても高い建物はないので、見晴らしがいい。
部屋の作りは狭いのですが、外は広い。
それがちょっとすくいです。

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マイホーム

2009年02月13日 | 健康・病気
息子のKが家を買うという。
昨日、女房のケータイにメールが来た。
たいがい息子たちからの知らせは、私には来ない。
ひがむわけではないが、さびしい。

西武池袋線の東京のある駅から徒歩15分ぐらいのところだそうです。
一戸建ての3LDKという話だ。
とうとう買うのか、という想いだ。
あの孫娘の喜ぶ顔が浮かぶ。
(といっても本人はなんだかわからないだろうが…)

私も女房もマイホームは欲しかった。
新所沢の以前に住んでいたテラスハウスの公団住宅が
建て替えになるというときに、
不動産屋で中古の家を探したことがあった。
狭山市にあったその家を仮契約までしてしまったが、
どう考えてもローンを払う暮らしが苦しそうだったのでやめた。
そのとき家を買うのをやめてよかった。
そのあと勤めていた会社がなくなってしまったのだから。
私たちは、息子等の教育費だけは貯めたかった。
それでなんとかふたりの息子たちには私立の大学に行かせられた。

息子が家を買うにあたって、嫁の実家が300万円あげるといったらしい。
息子はそれは断ったという。
いただくのではなく、借りたいといったそうだ。
わが息子ながらよくいったと思った。

それにしても、私たちはそんな金を貸すこともできない。
私も女房も息子たちを一人前の社会人にするだけで精一杯でした。
大学まではなんとかするから、あとは自分たちで勝手にやってくれ、
そういう考えでした。

「Kが家を買うのか…」女房がしみじみという。
そうとう嬉しいようだ。
私だって嬉しい。

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貧乏ゆすり

2009年02月12日 | 健康・病気

注目ワードコラム 貧乏ゆすりの効果 - gooキーワードセンター

貧乏ゆすりが体や心にいいという。
これはありがたい。
私はいつも女房に、貧乏ゆすりを注意されている。
「みっともないからやめて」と。

筋繊維や神経系の違いから男性に比べると女性には少ないらしい。
これまで私は、このことで女房に劣等感を持っていたが、
それが、男女の体の構造の違いが原因とわかると、
な~んだという気持ちです。

ネットで探したらこういうのもあった。
ゲンダイネット【すこやか生活術】貧乏ゆすり4つの健康効果
●肥満予防
●冷え性の解消
●エコノミークラス症候群の予防
●大脳のストレス解消
などに貧乏ゆすりは効果があるらしい。

これから堂々と貧乏ゆすりをやろうかな。
しかし、やはりあまりかっこいいものではないですね。
人目につかないようにやるようにしよう。


 

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息子の死

2009年02月11日 | 健康・病気

ラジオ深夜便の4時台の〔こころの時代〕は、
昨日と今日、「小児がんの息子と向き合った日々」として、
山口県周南市・長久寺住職有国智光さんの話だった。

息子と死別するということは辛いでしょうね。
私は考えただけで気が遠くなる。
それも、中学生の息子とです。
聴いていて辛くてつらくて…。

父親である有国智光さんは浄土真宗の住職です。
死ということを仏教の教えとしては理解しているが、
息子の死と向かい合うとそれがむずかしい。

私は、何も書けません。

「小児がんを生きたわが子との対話 遊雲さん 父さん」有国智光著
という本のサイトがありました。

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どぶ汁

2009年02月10日 | 健康・病気
私が参加している「わいわい雑俳塾」の選句を昨夜した。
10日が締め切りだからです。
そのとき鮟鱇鍋を詠んだ句を私は選んだ。
今回の句会で私が一番気に入った句です。

  酒呑めぬ損ふつふつと鮟鱇鍋
(すみません、まだ作者がわかりませんので書けません。
 作者の方、かってに載せましてすみません)

その選句文に、
「私は酒は呑めますが、鮟鱇鍋を食べたことがありません」などと書いた。
そんなことがあった今朝6時前、
「ラジオあさいちばん」(NHKラジオ)で、
水戸の通信員がどぶ汁のことを話していた。

鮟鱇鍋で有名な北茨城市平潟町の昔からの漁師鍋だという。
最初に、あん肝と味噌を鍋で混ぜながら煎る。
そのあとにアンコウとネギなど野菜を入れるだけの鍋らしい。
水はまったく入れない。
鮟鱇は水分の多い魚だからいいという。
今、ウィキペディアを見たら少し作り方が違っていた。
漁師鍋だからいろんなやりかたがあるのだろう。

鮟鱇鍋も一度食べたいが、できればどぶ汁がいいな。
やはり、熱燗がいいだろうな。
冷酒には合わないような気がします。カッテナ、想像デスガ…。
私も茨城生まれなんですが、山のほうです。
海のほうとは縁がないのです。
いつかゼッタイ北茨木市に行きたいな。

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