遊園地「多摩テック」が今年の9月で閉鎖になるという。
多摩テックには1度だけ行ったことがある。
あれは、息子たちが小学3年生のときだった。
私が車の免許を取って1年ほどたった頃、
女房の弟から車を譲ってもらった。
その車で家族4人で行ったのです。
多摩テックでいろんな乗り物に乗り、
昼には持って行ったお弁当を食べ充分楽しんで帰るとき、
遊園地を出て10分ほどで車がエンストした。
私は車のことはわからないのでJAFを呼んだ。
30分ぐらいでJAFの車は来てくれた。
JAFのお兄さんがボンネットを開けて修理してくれて
エンジンはかかった。
私たちはJAFの人にお礼をいって帰路についた。
ところが15分ほど走ったときまた車が停まった。
また、JAFを呼んだ。
エンジンはかかり、丁寧にJAFのお兄さんにお礼をいって別れた。
しかし、しばらくして再びエンストした。
あたりはすっかり暗くなっていた。
しかたないので恐縮してまたまたJAFを呼んだ。
そのときのJAFのドライバーに、
「今日は、これで3度目なんですよ」と話した。
「それじゃ、おそらくまたエンジンが止まるかも知れないから、
この辺の車の修理をしてくれるディーラーの所でも
車を頼んだ方がいいですよ」といわれた。
私は途方に暮れたが、またJAFを呼ぶのも忍びないので、
車と同じメーカーのディーラーを探し、車を預けた。
3回、JAFを呼んで修理してもらったが、
会員になっていたので無料だった。
義弟からもらった車はかなり古いマニュアル車だった。
それまでもマフラーが走行中に落ちたことがあった。
マフラーが錆びて折れたようだった。
私がひとりで茨城に帰ろうとしたとき、
エンストしてJAFを呼んだときもあった。
このときにJAFの会員になっていた。
2、3日たって車を預けたところから電話があり、
次の休日に取りに行った。
所沢の家に着くまでまたエンストするのではないかと心配だった。
そのときは何事もなく家に帰れた。
私と女房は悩んだあげく、新車を買うことにした。
そのときは、車で通わなければとても不便な
陸の孤島のような場所に会社はあったのです。
家計は苦しかったが、背に腹は代えられなかった。
多摩テックというと、どうしてもそのときのことを思い出す。
閉園するのはさびしいですね。