徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

映画-のんちゃんのり弁

2013-12-01 00:21:00 | DVD・本
2009年公開、緒方 明監督

ダメ夫と離婚し、就職活動をするもうまくいかず、最終的に弁当屋を開くお話。

スリリングでもエキサイティングでもなく、誰かの日常を映画にした、という感じだけれど、面白かった。小西真奈美さんは相変わらずかわいかったし、岸部一徳さんも素敵だった。

のり弁が何種類か出てきたけれど、どれも上から見るとのり(食べやすいし、ふたにくっつかないから、と細かくちぎられている)とご飯、という感じだけれど、断面を見ると、ひじきなど、いろいろな具とご飯が層になっていておいしそうだった。解説はイラストでされていたけれど、実際にそういうお弁当は作れるのだろうか。

主人公の小巻が初恋の人に会い、ほぼプロポーズまでされた(その後彼は引っ越し)のに、最後に小巻が弁当屋を開店するときにも出てこなくて残念だった。

印象に残ったのは、岸部さんのお店で小巻と彼女の夫が取っ組み合いのけんかをする所。なかなか派手にお店を壊し、初恋の彼もそんな小巻にびっくり。

ドイツ人と一緒に見てもクスクス、時にはあはははー、と笑いながら見られる、いい映画だったと思う。


大奥~華の乱~

2012-07-23 00:07:58 | DVD・本
友達にDVDを借りて『大奥~華の乱~』を見た。結構以前からシリーズとして時代を変えて放送されていたようだけれど、私は昔から時代劇に興味が全くなく、今回初めて『大奥』シリーズを知った。勝手に『華やかなドラマかな』と思い期待して見たけれど、

あんなにドロドロなドラマとは思わなかった…

全10話で、9人くらい人が亡くなるなんて思いもしなかった。もっと楽しげなドラマを(勝手に)想像していただけに、第1話を見てちょっとショックだったけれど、私の性格上、

1話見たら最後まで見たくなる

ので、しっかり最後まで見たけれど、1ヶ月くらいかかった。

話としては、綱吉ってそういう人だったのかなぁ、とか、染子がかわいそう、とかいろいろと思ったけれど、調べてみたら、主人公の安子(内山理名さん)は実在したものの彼女が大奥に入った、という史料はないようなので、彼女が大奥にいなかった以上、

実在した人をモデルにしたフィクション

という感じかな、と思う。

第1話から第3話くらいまで、

大奥の女性の区別がつかなかった

みなさん、同じような髪形をしてきれいな着物を着て歩いていると、誰が誰なのかわからなくてびっくりした。誰が誰を演じているのか分かってきたらちゃんと区別がつくようになった。


俳優さんたちの演技はとても上手で、特に、女性陣の演技が良かったように思う。


DVD・コミック-名探偵コナン

2012-06-12 00:56:29 | DVD・本
日本にいたころ、名探偵コナンのアニメが好きだった。当時は月曜の夜7時半の放送開始だったので、月曜は仕事を定時から15分以内に終わらせ、帰宅していた。今思うと、相当暇だったんだな、と思う。

ドイツでも名探偵コナンのコミックは売られている。数年前、ドイツ語の勉強になるかも、と思って1巻と2巻だけ買ったけれど、やっぱり難しくてそれ以上は買う気にはなれなかった。

ソクチくんと一緒に住み始めてからソクチくんが、『寝る前に読む本がなくなった』というので、ソクチくんの趣味じゃないだろうと思いつつもコナンを貸した。

その後、ソクチくんが3巻と4巻を買ってくれた。これがたぶん、去年の秋。
同じころ、DVDのレンタルショップがキャンペーンをしていたので、2枚、コナンのDVDを借りた。

最初はあまり乗り気でなかったソクチくんも、何気に見始め、今年の春くらいに同じDVDのレンタルショップが

アニメDVDのキャンペーン

をしたときは、5枚もコナンのDVDを借りた。

この前後くらいからソクチくんもコナンに引き込まれたようで、コミックを1冊、2冊、と少しずつ買い、今は

15冊

となった。
コミックはたいてい街で一番大きい本屋さんで購入する。コナンのバックナンバーは1冊ずつしか置いていないけれど、たいてい全部そろっている。
が、11巻~を買いに行った日、他にもコナンを集めている人がいるのか、補充が間に合わなかったのか、10巻以前が少しずつ抜けていたし、

11巻もなかった

13巻以降は全部そろっていたのに。
仕方なくそのほかの本屋さんも行ってみたけれど、やっぱり11巻はなかった。
私はまだ9巻を読んでいたので、『買わなくてもいいよ』と言ったけれど、ソクチくんがどうしても買いたかったらしく、ネットで調べてみたら、隣町に大きな

マンガショップ

があったので、行ってみた。
この店は、ネットショップだけれど、実際に行って買うのもOKという感じで、DVDやゲーム関係はお店らしいところに置かれていたけれど、コミックは、オフィスの中というか、倉庫の中にオフィスがあり、そこにコミックが置かれている感じだった。

品ぞろえ抜群で、コナンはもちろん、そのほかのコミック(ドイツ語)もたくさん置かれていた。
ここでソクチくんはコナンを

5冊

お買い上げ。
買ってからまだ1週間ほどだけれど、ソクチくんは既に15巻も終わりに近付いている。


DVDのコナンを見ていて、ソクチくんが、『このエピソード、昔見たことがある』と言った。ドイツでもその昔、コナンがTV放送されていたらしい。
でも、残念なのはドイツの声優さんたち。なんていうか、ただセリフを読んでいるだけ、という感じで、臨場感が全くない。


アニメ-ふしぎの海のナディア

2012-04-06 02:39:52 | DVD・本
1990年代初めにNHKで放送されたアニメ。全39話と、長めだったけれど、1日に3話ほど見て

2週間半ほど

で見終わった。途中まではテンポよく進んでいたけれど、主人公のジャンとナディアが無人島にたどり着いてからの10話ほどがものすごく長かった。ソクチくんが『なんか、マリーの顔が変わった気がする』と言っていたので、ウィキペディアを読んでみたら、

外注

していたということだった。ジャンとナディアの成長を描くのに必要だったのかもしれないけれど、半分くらいの話数でやってほしかった。

さらに、1話まるまる話が全く進まず、登場人物がそれぞれ歌を歌っていて

これはミュージカルか?

という回もあった。ウィキペディアを読んでみると『仕方ないかな』と思うけれど、ひどすぎた。最初の数回がとてもよくできていただけに残念。


ネモ船長は後半、

長髪だし、やけにテンションが高く

てびっくりした。『発射~』と言ったときに、喉の奥までよく見えていた。

グランディスはタイムボカンシリーズのドロンジョ様がモデルだったようで、『やっておしまい』というセリフをよく言っていた。ということは、あの2人はボヤッキーとトンズラか。懐かしい。

最終話の最後に、『その後の(主要)登場人物』ということで、短いエピソードがあり、それぞれがハッピーになっていてよかった。やっぱりハッピーエンドはうれしい。

途中のだらだらとしたところを飛ばせば、また見ようかな、と思うアニメだった。



DVD-七人の侍

2012-03-14 00:01:26 | DVD・本
とある日本とドイツの交流機関がちょっとしたDVDの上映会を開催してくれた。上映された映画は『七人の侍』とアメリカでリメイクされた『The Magnificent Seven(荒野の七人)』。誰でも観に行けて、入場料は無料、最後にちょっとした寄付をすればOK、というもので、私たちも観に行った。

『七人の侍』は、もちろんタイトルは知っていたけれど、観たことはなかった。サムライ映画だしな、と思い、『観たい』とすら思っていなかった。

当日、会場で知り合いの日本人(ドイツ人の友達連れ)に会い、

映画って、字幕が出るのか知ってる?

と聞かれた。あ、そういえば私、考えたことなかった。ただ、日本映画だから、

日本語音声

だろう、と信じ切っていた。
が、会場を見て見ると、ドイツ人ばかりで、

日本人は3人のみ

だった。
上映会前にDVDを流していたけれど、それは日本語音声だったのに、上映会が始まったら

ドイツ語音声、字幕なし

だった…
あらら。人の心配をしているどころじゃなかった。

というわけで、ドイツ語音声だったので、ストーリーはあまり理解できなかったけれど、くすっと笑える場面もあったり(ドイツ人も笑っていた)、役者さんたちも演技が上手で、3時間弱と長丁場だったけれど、意外にも楽しめた。

今更ながら、『黒沢明監督って偉大なんだな』と思った。

上映時間が3時間弱、と長かったので、『The Magnificent Seven』は、観賞せずに会場を後にした。

ソクチくんも『七人の侍』を楽しんだようで、『今度は日本語音声・ドイツ語字幕で観たいね』と言っていた。ネットで調べたら、ドイツ語版は日本語版よりもいくらか映画が短くなっているようだった。ソクチくんに言わせると、『話は通じるけれど、どうしてここをもう少し説明しなかったんだろう、と思ったか所はいくつかあった』とのことだった。

なので、

日本でDVDを買おう

と話がまとまった。
早速アマゾンで調べてみたら、定価で

5,000円以上

する…
コメントにも『高い』とあったけれど、本当、ちょっと高いわ。


本をいただく

2012-03-09 00:54:21 | DVD・本
日本語の本をいただく機会があり、大量にいただいた。その数

約60冊

私は文庫本が中心だったけれど、ソクチくんに至っては、

少年少女 日本の歴史(マンガ)

をセットでいただいた。私の小中学校にも置いてあったけれど、当時は、『弥生時代』を読んだだけだったと思うので、これをきっかけに、マンガでざっくりと日本の歴史をおさらいしてみようかと思う。高校時代は日本史を選択したけれど、どうも覚えられなくて赤点ぎりぎりで過ごしていたなぁ。

ドイツに来た時はこんなに何年もいるつもりではなかったし、荷物を減らすため、日本から娯楽の類は持ってこなかった。仕方がないから英語の本も読むけれど、やっぱり日本語の本のほうが楽しめる。
というわけで、今までは時間があるとネットだったけれど、今は

時間があれば読書

となった。本をいただいてからまだ3週間ほどしかたっていないけれど、既に半分以上読んでしまった。自分ではあまり気がつかなかったけれど、どうやら相当活字に飢えていたらしい。

モモ (ミヒャエル エンデ)

2011-10-05 02:52:46 | DVD・本
ミヒャエル・エンデの作品を1つも読んだことのなかった私に、日本旅行中にソクチくんが、

読むのなら『モモ』を買ってあげようか

と言ってくれた。『読む読む!』と即答したものの、実際読むかどうかはわからないな、と思っていた。子供向けの作品だと思っていたし、本当に面白いのなら友達に薦められたりして子供時代に読んでいただろう、と思っていたから。

実際、帰国してからしばらくは部屋に放置されていた。
が、あまりにすることがなかったので読み始めた。

一気に読み終えた(ソクチくんもびっくり)

そして思ったのは、

一体、エンデはどの年齢をターゲットにしたのだろう

ということ。主人公のモモは子供だけれど、時間を盗まれるのは大人。時間泥棒たちの理屈が読んでいる子供たちに理解できるのだろうか。
と思い、ソクチくんに聞いてみた。

うーん。何とも難しいよね。子供から大人かな。

という返事だった。子供向けにしては語彙が多く、さらに、ドイツになじみのある『ハリケーン』ではなく馴染みの薄い『台風』が使われていたり、子供たちにとってはちょっと難しいのではないか、という。

たぶん、子供時代に読んだ感想と、大人になってから読んだ感想がかなり違う本だと思う。子供の時に読まなかったことが悔やまれる。


私の日本語版『モモ』は文庫本。ソクチくんのドイツ語の『MOMO』はハードカバー。厚さは『MOMO』が『モモ』の2倍くらい。大きさは1.5倍くらい。思わず、

この『モモ』は全部日本語訳されているんだよね?

と聞いてしまった。それくらい本のサイズが違う。
でも、紙の厚さが全く違い、『モモ』が400ページ弱に対して『MOMO』は270ページほど。全部翻訳されていると思う。




The murder at the vicarage (Agatha Christie)

2010-11-27 00:03:59 | DVD・本
アガサクリスティの本は、20年以上前に日本語で何冊か読んだことはあったけれど、今回、初めて洋書に挑戦してみた。ポワロとマープルで迷ったけれど、何となくマープルにした。この本は、日本語でも読んだことはなかった。

英語はそれほど難しくなく、さくさく読めるわ、と思っていたけれど、終盤、

細かいところがよく理解できていなかった

ことに気がついた。もしかすると、3週間くらいかけて読んだから、忘れただけかもしれないけれど、終盤になって『あれ?そうだったけ?』と思うことが多かった。

ストーリーは良くできていると思う。『犯人はあの人かな、この人かな?』と想像できる場面がいくつもあり、推理しながら読むのが楽しかった。

この本は、今までに読んだ他の本よりも行間が若干広いのか、とても読みやすかった。

テレビ番組-BEGIN Japanology

2010-11-23 00:13:33 | DVD・本
NHKの番組で『BEGIN Japanology』がある。1話30分で毎週放送されている。おそらく、日本に興味のある(または、既に日本に住んでいる)外国人を対象にしていると思われるけれど、日本人の私が見ても結構面白い。

私は英語で見ているけれど、英語と日本語が選べるらしい。英語も、イギリス人がナビゲーターをしていて、彼の英語は聞き取りやすい。たまにイギリス人ぽいジョークを言うのも面白い。

テーマは1回ごとに変わり、本当にいろいろ取り上げている。これまでに私が見たのは、
履物
カレー
ヘアスタイル
源氏物語
文楽
ホテル

などなど、伝統的なものから現代的なものまで。

ホテルは、旅館からビジネスホテル、ラブホテル、カプセルホテルまで紹介されていたし、ヘアスタイルのエピソードでは、平安時代の女性の長髪から戦国時代の武士、江戸時代の商人、現代女性のさまざまなヘアスタイルが紹介されていたりと、テーマの中でも幅広くいろいろなものが紹介されている。

たまに『え、そうなの?』というものまで(例えば、オムライスの上にハンバーグを載せ、さらにカレーをかける、など)紹介されているけれど、とてもよく出来ている番組だと思う。これからも楽しんで見ると思う。


DVD-NOKAN

2010-09-01 04:33:22 | DVD・本
ドイツ人の友達に、『「NOKAN」っていう日本映画のDVD借りたから、一緒に観よう』と誘われた。『NOKAN』ねぇ。有名な映画なのかしら。ドイツでDVD販売されるくらいだからきっと有名なんだよね。と思い、考えを巡らせた。

NOKAN→ノーカン→納棺→おくりびと

と、予想してみた。
正解。ドイツ人には結構好評なこの映画、私はまだ観たことがなかった。

最初に笑える場面があり、『あれ、これって意外に笑える映画なのかしら』と思ったけれど、やっぱり人の死にかかわる職業がテーマなため、所々泣ける場面もあった。

正直、私としては、前評判が良く、期待しすぎた部分もあったせいか、ドイツ人が語るほどは良かった、とは思えなかった。演出過剰に感じたところもあったし、もっと人の感情など、深く掘り下げてほしいと思うところもあったし、この演技はどうだろう、と思うこともあり、それほどは入り込めなかった。

が、外国人から見たらテーマは日本ぽいし、日本人が監督して、日本人が演技して、日本で撮影して、と、とても評価が高いだろうな、というのはよくわかる。実際、一緒に観た友達は、『いい映画だったね、ちょっと悲しいけど』と言っていた。

何ヶ月かしてからまた観たら、また違う感想を持つのだろうか。