徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ドイツ語-電話をする

2016-05-24 03:23:58 | 英語・ドイツ語
イタリア人のタンデムパートナーと私には共通の知り合いがいるので、時々、『彼女は元気にしている?最近会った?』と聞くことがある。タンデムパートナーはたいてい『

電話をしたかったんだけど

』と日本語で言い始めるので、私は「あぁ、忙しくて電話できなかったんだな」と先を読む。
が、彼女の言葉は『

家にいなかった

から話せなかった』などと続く。「あれ?電話しているじゃん」と思うけれど、話が先に続き、毎回日本語の訂正はできない。


ある日、義母からソクチくんがいないときに電話がかかってきた。ソクチくんが帰宅後、『Deine Mutter hat dich angerufen.』と伝えたところ、ソクチくんは『

僕とは話していない

よ。正しいのは

Deine Mutter mich angerufen.

だね』と言う。dich=あなた、mich=私。つまり、「あなたのお母さんが私に電話した」という文章が正しいという。誰が誰に電話をかけたか、ではなく、「誰が誰と電話で話をしたのか」を表す文章だった。

ここでタンデムパートナーの話を思い出した。そうか、anrufenは辞書を見ても「電話する」となっているけれど、実際は

~と電話で「話す」

という意味なんだ、と気が付いた。タンデムパートナーは友達と電話で「話したかった」けれど不在だったから話せなかった、というドイツ語を日本語に訳したから、「あれ?」という日本語になったんだ。

「~に電話をしたけど(目的の人に)つながらなかった」という文章は、versuchen(英語ではtryに相当)を使って、例えば「Ich habe versucht, dich anzurufen.」と言う。

これは知らないと『電話するって言ったのにしなかったね』『電話、したよ!(でも不在だった)』と言うことになりかねない。注意しよう。