『自分が生まれた島の海に散骨してほしい』と生前言っていたソクチくんの叔父が亡くなり、先日北ドイツへ散骨をしに行ってきた。
Norddeich Moleというブレーメンの北北西あたりの海岸から船に乗り、島には上陸せずに島の沖合で散骨をした。
(たぶん)土や砂でできている骨壺をゆっくりと海に沈め、参列者が花びらを海に投げ入れ、その場所を船が3周して鐘が鳴り、私たちは叔父さんとお別れをした。
鐘は8回鳴らされた。
その昔、船乗りたちは30分の砂時計を使っていて、砂時計を反対にするたびに鐘を鳴らしていたそう。8回鐘が鳴る(4時間経つ)と仕事の交代を行ったそうで、「8回の鐘=仕事の終わり=ゆっくり休んで」の意味があるらしい。
船長さんのスピーチは散骨の手順や鐘の意味の説明で、短いものの、その手順や鐘の意味するものの一つ一つが亡くなった人への敬意を表すもので、とても感動的で良いお別れができたと思う。
海岸沿いに石碑のようなものが立っている場所があり、そこに散骨した人のプレートがはめられていた。石碑は島ごとに分かれていて、プレートには名前、生年月日、死亡年月日、散骨日、散骨場所の緯度経度、散骨した船の名前が彫られていた。
自分の生き方、死に方など、いろいろと考えさせられた1日だった。