徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

裁判所へ行く

2020-12-15 16:36:00 | ソクチくん
裁判所には裁判だけでなく、いろいろな手続きで行くことがあるけれど、ソクチくんも私も裁判所には行ったことがない。

ソクチくんは1年半ほど前に転職したけれど、その元勤務先から11月中旬に手紙が来た。元勤務先の会社は、複数の会社がかかわる現場に社員を派遣して測定をしている。ソクチくんが勤務していた2019年春、ソクチくんが派遣された現場で元勤務先所有の測器が別会社の社員の不注意で壊された。

元勤務先は、その会社に測器の弁償+ソクチくんのチームが現場で別の測器の到着を待った時間を請求したけれど、その会社、

測器を壊したのはうちの社員じゃない

と裁判を起こしたようで、ソクチくんが証人として呼ばれた。ソクチくんの話では、その測器を壊した人は、その会社の名前の入った上着を着ていたし、その会社のチームリーダーとも話をした、というので、その会社で間違いないと思う。

その会社、ソクチくんのチームの事故の前の週にもソクチくんの元勤務先の測器を不注意から壊した(この時派遣されていたのは、ソクチくんではない別のチーム)ようで、合計で100万円ほどの請求がソクチくんの元勤務先からされているそうだけれど、裁判起こすよりも(たぶん入っているだろう)保険を使えばいいのに、と思う。

元勤務先からの手紙に、現職場に「裁判に呼ばれているのですが、その時間はどう扱いましょう」とお伺いを立てる書類が入っていた。雇用者は被雇用者にその時間を休み(給料は減らない)扱いにするのが一般的みたいだけれど、場合によっては裁判所に補償を求めることができるらしい。例えば、自営業者や主婦などは

1時間当たり14ユーロ(1,700円程度)

の補償を請求できる。

ソクチくんの現職場の判断は、「もともとフレックスタイム制だから

自分でやりくりして

」だった。例えば、裁判のために仕事に穴をあける時間が3時間だとすると、前日に1時間残業し、当日1時間早く出勤し、翌日1時間残業するとつじつまが合う。つまり、

普段ならプライベートの時間に転用できる時間を裁判に使用

したことになる。


さて裁判当日。測器を壊した会社側からは弁護士のみ出席で、『当日現場のチームリーダーをしていた社員は定年退職し、今はドイツ国外にいて、コロナのための隔離もあることから、出席できない』ということだったらしい。裁判の日程の延期を求めていたけれど、『認められない』と一蹴されたらしい。

ソクチくんは、当日の出来事を裁判官に証言し、役目終了。判決はまた別の日だそうで、どうなるのか気になる(が、たぶん結果は知らされない)。


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